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72度のダッシュボードで「朝食」が作れちゃう…!? 卵やベーコン“焼ける”の? 実際に試した結果とは

くるまのニュース / 2023年7月26日 8時10分

最近、気温もぐんぐん上がり、うだるような暑さの本格的な夏がスタートしています。そんな夏の車内は、少しでもエアコンを止めると一気に気温が上昇しますが、特にダッシュボードの上は、車内でも極めて高温となる場所です。ここにその上に卵とベーコンを置いたら“朝食”が作れてしまうのではないでしょうか。

■アチアチの車内で卵は焼けるのか

 2023年7月12日には、東京・八王子市で最高気温39.1℃を記録したほか、同年7月16日には中国で最高気温52.2度を記録するなど、日本だけでなく世界でも命の危機を感じる程ほど暑い夏が到来しました。そんな暑い日の車内は、少しでもエアコンを止めれば一気に高温となります。
 
 特に、エアコンの風も当たらず直射日光にさらされるダッシュボードの上は、車内でも極めて高温となるエリア。ここにフライパンを設置し、その上に卵とベーコンを置いたら“朝食”が作れてしまうのではないでしょうか。くるまのニュース編集部では実験を行い、確かめてみました。

 実験は埼玉県内某所の駐車場で実施しました。検証地の当日の天気は快晴で、最高気温は37.8℃を観測する“うだるような暑さ”のもとで行いました。

 実験方法はシンプル。温度上昇が最も高いダッシュボードの上に温度計とフライパンを置き、フライパンの上に卵とベーコンをのせ、エンジンを切って1時間放置します。テストを行った車両は、トヨタのラージセダン「クラウン」(15代目)です。

 実験は午後0時ちょうど(正午)にスタート。温度計は、スマートフォンを用いて遠隔で温度を測定できる市販の機器を用いました。

 開始時のダッシュボード周辺の温度は40℃。開始5分後、早速ダッシュボード周辺の温度は51.3℃に上昇。そして、開始10分後は55.7℃、15分後には58.7℃とぐんぐん上昇していきます。

 そして30分後は65.9℃となり、少しベーコンに焼き色のようなものがつき始めます。さらに45分後は67.5℃となり卵もうっすら白くなり始め、実験終了となる開始1時間後では72.5℃と、温度70℃を突破しました。

 さて、卵とベーコンの様子を見ると、黄身こそ火が通っていないものの、白身には熱が加わり“半熟”の状態に。ベーコンもだいぶ熱が入り“焼けた状態”になっています。

 実際食べてみた感想としては、少しぬるく感じるものの、立派な朝食になりそうでした。

※ ※ ※

 例えば、キャンプなどアウトドアで就寝する前にダッシュボードにフライパンに卵とベーコンを放置して朝起きるときには食べられる状態に…なんてことが不可能ではなさそうなほど、危険なレベルまで暑くなることが実験で明らかになりました。

 また、車内の気温が70℃まで上昇するということは、例えばアメやグミなどの飲食物はもちろん、石けんやろうそくなど固形物も溶けてしまうほどの温度で、人が室内に居続けることは絶対に不可能な状態です。

 さらに、今回は1時間程の実験でしたが、JAF(日本自動車連盟)が行った実験では、外気温35℃で午後0時から4時間放置した結果、車内の最高気温は57℃、ダッシュボードの最高温度は79℃にも上り、80℃近い温度になった事を報告しています。

 80℃となると一般的な電子温度計では測定すらできない領域で、かなり危険な暑さです。

 人間だけでなく、暑い日に車内に大事なものや危険なものを放置することは、思わぬトラブルを招くことになりかねませんので、注意が必要です。

※今回はダッシュボードにカバーを敷くなどし、実験のため行っています。卵やベーコンは適温まで加熱されないことでおいしく食べられない可能性があるほか、車内を汚すなどの事態にもなりかねないので、実際にこの方法を用いて食することは推奨されません。

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