1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

目が…あった!? 「爆光」ヘッドライトで「極小」ヘッドライト可能に? 最近の車“デザイン自由度”あがった? 視認できなくなる日も近いか

くるまのニュース / 2023年8月1日 20時10分

クルマの印象を決定づける要素のひとつであるヘッドライト。最近では、技術の進歩が進み、薄さや小ささが際立つようになってきました。その結果、「いったいどれがヘッドライトなの?」というクルマも増えています。今回はヘッドライトの進化について考察します。

■ヘッドライトどこ…?なクルマが増えてる?

 クルマの印象を決定づける要素のひとつであるヘッドライト。最近では、技術の進歩が進み、薄さや小ささが際立つようになってきました。
 
 その結果、「いったいどれがヘッドライトなの?」というクルマも増えています。今回はそんなクルマたちを集めてみました。

 ヘッドライトは、前を照らすという役目以外に、夕暮れや夜間に、自車の位置を示すためにも重要なアイテム。

 自動車黎明期のアセチレンランプから白熱電球、シールドビームからハロゲン、HID (High Intensity Discharge)、そしてLED(Light Emitting Diode)へと発展したヘッドライトは、まさにクルマの歴史とともに歩んできた重要なパーツのひとつであることは言うまでもありません。

 そんなヘッドライトは、かつては前面でかなり大きな存在感を示していました。それは、「電球」を用いるヘッドライトでは配光するリフレクターが必須で、ヘッドライトを小さくするには限界があったためです。

 そのため、格納式のヘッドライト以外では、ヘッドライトの位置に大きな違いはなく、見るからに「ヘッドライトはここ」とわかることが多かったのです。

 しかし現在では、灯火類の形状が細かったり、二段式だったり、サイズが小さかったりと「いったいどれがヘッドライトなの?」と思わせるクルマが増えており、「どこが光るのだろう」と想像することも楽しめるほどになりました。

 それを実現したのは、レンズがガラスから成形自由度の高い樹脂に変わったことと、リフレクターが不要でサイズを小さくできるLEDヘッドライトが普及したためです。

 ヘッドライトが極小化したことで、デザイン・設計の自由度も大幅に増加。既存の発想にとらわれない、斬新な配置のフロントビューを持つクルマが続々と登場しています。

■「そこが光るの!?」という二段式ヘッドライト

 中でも、2010年に登場した日産「ジューク」は、ボンネットサイドのブーメラン型灯火+丸い灯火の二段式ライトという、今まで見たことがないようなフロントデザインで衝撃を与えました。

 灯火の上側がヘッドライトで、下部は補助灯というそれまでの先入観により、ブーメラン型灯火部をヘッドライトと思いがちですが、実は下段の丸目がそれ、という意外性にも驚かされました。この意匠は、日本未導入の2代目にも踏襲されています。

 二段式ライトといえば、シトロエンの「C3」「C4」「ベルランゴ」「C5X」など一連の現行車種も思い出されます。フロント中ほど左右に独立した灯火、上側のバー状グリル左右にも灯火を備えており、これらも「ヘッドライトどこ?」という配置です。

 なお正解は、独立した灯火がヘッドライト。ひと目でシトロエンとわかる個性を発揮しています。

 同様のデザインでは、トヨタ「ヴォクシー」、ベトナムの新興EVメーカー「ビンファスト」の「VF5」なども、ヘッドライトをフロントの中ほど左右に置いています。

 衝撃度でいえば、BMW「7シリーズ」の二段式ライトも外せません。最高級セダンでありながら、上段にLEDデイタイムランニングライトとターンシグナルランプを、ヘッドライトを下段に置いた大胆なデザインは大きな話題に。

 しかも下段のヘッドライトはブラックアウト気味の処理が行われており、エアインテークにも見えます。そのため、より一層「ヘッドライトどこ?」という印象を強くします。

 このマスクは、同社のSUV「X7」でもマイナーチェンジ時に導入されましたが、現在のところ他の車種には波及する気配は見られません。ひょっとしてこの世代だけのデザインになるかもしれません。

 このほか「ヘッドライトの位置がわかりづらい」二段式としては、トヨタ「ヴェルファイア」などでも見ることができます。

■極小サイズのLED採用で「ヘッドライトどこ?」なクルマが増加中

 続いて「ヘッドライトは大きな部品だった」という常識は過去のもの、と思わせるのが、ミツオカ「ロックスター」です。

 ロックスターでは、「フォグランプかな?」という小さな丸いLEDライトがヘッドライトなのですが、オマージュ元となったシボレー 「コルベット(C2)」は、ボンネット先端に丸目4灯式のリトラクラブルヘッドライトを備えていますが、一方の「ロックスター」では、その役割を小さな灯火が担っており、ヘッドライト進化の歴史を強く感じさせるデザインともいえます。

ヘッドライト…そこか!!!な光岡「ロックスター」ヘッドライト…そこか!!!な光岡「ロックスター」

 そして最も意外性があるヘッドライトが、2023年秋頃の発売を予定しているトヨタ 新型「クラウン スポーツ」ではないでしょうか。

 ハンマーヘッド」デザインの灯火とバンパーのインテーク部に小ぶりな丸型灯火を持つデザインは「プリウス」などと同じですが、プリウスがハンマーヘッド部にヘッドライトをビルトインするのに対し、新型クラウン スポーツでは、なんと下段の小さな灯火がヘッドライト!「これ、ふつうならフォグランプだよね……」という位置のため、初めて知ったときはかなり驚きました。

 クルマの表情を次々と変えていく、技術の進歩が生み出した極小化したヘッドライト。アウディやBMWでは、LEDよりもさらに進んだ「レーザー・ライト」の採用も始まっています。近い将来、もしかしたら“外観上ではヘッドライトを確認できない!”なんてクルマが登場するかもしれません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください