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えっ…! なぜパトカーに「手書き文字」を採用? 全国的に珍しい字体の「熊本県警」が誕生した背景… 現在も採用続く?

くるまのニュース / 2023年8月9日 9時10分

警視庁と各道府県のパトカーには、「警視庁」「神奈川県警察」「沖縄県警察」などの文字が記載されています。熊本県警は47都道府県のなかで、唯一手書きの文字をパトカーの文字に採用しています。いったいなぜ、手書きを採用しているのでしょうか。

■なぜ熊本県警は手書き文字をパトカーに採用するの?

 あらゆる警察活動に使われるパトカーですが、実はその外装は都道府県ごとに少し異なっています。
 
 その中でも、過去に熊本県警のパトカーに「手書き文字」が採用されていることが話題になりましたが、現在はどうなっているのでしょうか。

 パトカーは事件・事故対応や警ら、交通取り締まりなどさまざまな警察活動に使われます。

 白色と黒色を基調としたデザインでおなじみですが、都道府県によってはパトカーの側面に記載されている「○○警察」という文字のフォントや、貼ってあるエンブレムなど外装に若干の違いがあります。

 たとえば、高知県警ではパトカーに書かれた「高知県警察」の文字のうち、「察」の1画目の部分が赤色でパトカーのランプをイメージ。

 さらに高知県警のキャラクター・「ポリンくん」と「ポーリーちゃん」などがデザインされたエンブレムが貼られています。また、青森県警ではパトカーの側面に青森県の県鳥である白鳥マークがついています。

 さらに、パトカーの側面にある「○○警察」の表記についても統一されているわけではなく、「大阪府警」や「兵庫県警」、「愛知県警」などのように略称が記載されていたり、文字のサイズが異なる場合もあります。

 このように、都道府県ごとにさまざまな特色があるパトカーの中でも、熊本県警のパトカーには手書きの文字が全国で唯一採用されており、過去にパトカー好きの間で話題となっていました。

 熊本県警のパトカーには左右のドア部分に「熊本県警察」と達筆な文字が書かれており、SNS上でも「味があって好き」「渋くてカッコイイ!」「毛筆体が素敵」など好意的な声が多く寄せられています。

 では、この手書き文字は現在も使われているのでしょうか。

■珍しい手書き文字だけど、今も使われてる? どのような経緯で採用された?

 また、誰がこの文字を書き、どのような経緯で採用されたのでしょうか。

 これらの疑問について熊本県警に取材したところ、警務部会計課の担当者は以下のように話しています。

「現在もこの手書き文字を使用しています。

 この文字が採用された詳しい経緯は不明なのですが、少なくとも昭和49年(1974年)ころから手書き文字が使われていたようです。

 この文字は県警OBで柔道首席師範だった西山巌氏が書いたものです」

 また、パトカーに文字をプリントする方法に関しては以下のように説明しています。

「パトカーの担当業者に手書き文字のデータを送り、サイレンやパトランプなど他の装備を設置するのにあわせてラッピングしてもらっています」

 そして手書き文字への反響について、担当者は次のように語っています。

「特段多くの反響があるわけではありませんが、以前県警のツイッターにおいてパトカーに手書き文字が使われていることを公表したところ、カッコイイとの声をいただきました」

熊本県警察の白バイは手書き文字じゃない?(写真:加藤博人)熊本県警察の白バイは手書き文字じゃない?(写真:加藤博人)

 熊本県警の過去のツイートでは、文字のフォントに関する問い合わせが寄せられたことも明らかにされており、問い合わせに対し「手書き文字を型にして発注しておりフォントはありません」と回答しています。

 熊本県警ではパトカー以外にも手書き文字を採用しているのでしょうか。前出の担当者は次のように話しています。

「白バイや警察のヘリコプターなど、他の乗り物には使用しておらず、パトカーにのみ採用しています。

 パトカーに関しては、今のところ手書き文字を変更する予定はありません」

※ ※ ※

 熊本県警のパトカーには全国で唯一の「手書き文字」が使われています。

 都道府県ごとにパトカーの外装が変わるため、見かけた際にはそれぞれの違いに注目すると面白いかもしれません。

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