全長5m超え!? ホンダ「オデッセイ」超えの巨大ボディが凄かった! 「ファーストクラスシート」採用の巨大ミニバンとは
くるまのニュース / 2023年8月17日 11時50分
ホンダ「オデッセイ」が2023年冬に再販されますが、かつて「オデッセイ」の上位に位置するフルサイズミニバンがラインナップされていました。どのようなモデルなのでしょうか。
■今でも根強いファンを持つ「ラグレイト」
一度販売を終了したホンダの最上級ミニバン「オデッセイ」が2023年冬に再び販売されることとなりました。
一方で、かつてホンダにはオセッデイを超える豪華さを追求したフルサイズミニバンがラインナップされていました。どのようなモデルなのでしょうか。
ホンダのミニバンといえば、1994年に登場したオデッセイがあります。
デビュー当時、キャブオーバー型の商用車をベースとしたミニバンが多かったなか、乗用車感覚の乗り心地や背の低いスタイリッシュなデザインが人気を博しました。
以来、5世代にわたって展開され、2013年に登場した5代目では初めて両側スライドドアを装備し、全体的に存在感を増したデザインを採用するなど、最上級ミニバンとしての地位を確立しました。
2020年には一度、生産工場の閉鎖を理由に販売を終了しましたが、販売現場やユーザーからオデッセイの復活を求める声があったことなどから、2023年冬に中国で継続販売されているモデルを輸入して再導入されます。
一方で、北米ではオデッセイの名前を持ちつつも、当初から両側スライドドアを持つ別の車種が展開されていました。
ホンダ「ラグレイト」は初代が1999年6月に登場。ホンダ・カナダの四輪工場で生産される大型ミニバンで、前述のように北米ではオデッセイとして販売されています。
これは、国内モデルと同様のオデッセイ(初代)が北米で販売された際、5mを超えるフルサイズミニバンが定番となっていた北米では狭く感じられ、あまり受け入れられなかったことから、2代目から別モデルに切り替えて展開されたのです。
このうち初代モデルのみ日本にも正式に輸入され、2005年まで販売されていました。
コンセプトは「プレミアムライフ・ビークル」で、上級セダンの走りと質感を持ちながら、これまでにない大きなゆとりと乗る人すべてに快適な居住空間を提供する、新たな価値を持つ上級車を目指したといいます。
ボディサイズは全長5105mm×全幅1935mm×全高1740mmで、ホイールベースは3000mm。ラグレイトと同時期に展開されていたオデッセイ国内仕様車(2代目・3代目)の全長が概ね4.7-4.8mであったことを考慮すると、かなり大きなボディサイズを持っていました。
全幅も1.9mを超え、最新鋭旅客機のファーストクラスをイメージしたインテリアは広大なスペースとともに、欧米のユーザーに合わせゆったりとしたサイズのシートや、木目やレザーをふんだんに使用した豪華なインテリアが特徴でした。
また、両側スライドドアは左右で電動としており、ホンダは当時世界初採用だったとしています。
パワートレインには3.5リッターV型6気筒SOHC「VTEC」エンジンに4速ATを組み合わせ(2001年の改良で5速化)、駆動方式は全車FFとなっていました。
他メーカーにはない広大な居住空間や豪華な内外装などが相まって、国内では類を見ないボディサイズであったのにも関わらず、6年間にわたり販売。
初期モデルは25年近く経過しているものの、中古市場でも複数台が販売されており、未だ根強いファンを持っていると言われています。
なお、ラグレイトの直接的な後継モデルは国内で登場しておらず、5mを超えるミニバンとしてはトヨタ「グランエース」(またはトヨタ「ハイエースワゴン」)が存在するのみです。
一方で、ホンダのラインナップでは最上級ミニバンとしてかつて「エリシオン」が存在したほか、5代目オデッセイでは高級路線に転換。
トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」がモデルチェンジするなど、今でも高級ミニバン市場が活況ななか、今冬にオデッセイが再販されるということで大きな期待が寄せられています。
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