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白バイ隊員が付けている「謎の青いベスト」なんのため? 無くてはならない存在!? 重要すぎる役割とは

くるまのニュース / 2023年8月19日 10時10分

白バイ隊員は青い制服と同色のベストを着用していることがありますが、これは一体どのような装備なのでしょうか。

■バイク事故では頭部に次いで頸部の損傷が多い

 バイクを運転する際には、万が一の事故に備えてヘルメットや体の露出が少ない服を着用することが重要です。
 
 そんな中、白バイ隊員は青い制服と同色のベストを着用していることがありますが、これは一体どのような装備なのでしょうか。

 バイクは風を切って走る爽快感や取り回しのしやすさ、仲間とのツーリングを楽しめるなどの魅力から、多くのユーザーに人気があります。

 しかしバイクは体が外にさらされている分、クルマより交通事故における死亡や怪我のリスクが高くなる傾向にあります。

 そのため、ヘルメットの着用が義務付けられているほか、なるべく体の露出が少ない服装が推奨されています。

 警察庁が公表している「損傷主部位別二輪車乗車中死者数」の統計によると、2018年(平成30年)から2022年(令和4年)までにバイク事故で亡くなった2547人のうち、頭部の損傷が1032人と最も多く、全体の40.5%を占めました。

 これはヘルメットのあごひもが外れるなどして地面に直接頭を打ちつけるケースが多いことも影響しています。

 さらに頭部に次いで多いのは胸部の損傷であり、716人で全体の28.1%を占める結果でした。

 胸部を守るためにはプロテクターの着用が効果的ですが、2018年から2022年までに高速道路のバイク事故で亡くなった138人のうち、82.6%にあたる114人が胸部プロテクターを着用していなかったことが明らかになっており、着用率が低い状況がうかがえます。

 プロテクターと言っても、インナーとしてジャケットの下に着用できるタイプやベストタイプのもの、比較的硬めの素材で胸部のみをカバーするタイプなど様々な種類が販売されています。

 これらの中でもエアバッグ式プロテクターは白バイ隊員用としても使われている製品ですが、一体どのようなものなのでしょうか。

 エアバッグ式プロテクターはその名称のとおり、万が一の事故の際に勢いよく膨らんで衝撃を緩和するベストのような形をした製品です。

 白バイ隊員の服装をよく見ると、青い制服の上に同色のプロテクターを着用していることが分かります。

 このプロテクターとはどのようなものなのでしょうか。

■いざという時に命を助けるプロテクターとは

 使用方法としては、まずライダーがプロテクターを着用し、前のバックルを閉めます。

 そして乗車する際に、プロテクターに付いているコネクターとバイクに取り付けた伸縮ワイヤーの先端コネクターをつなぎ合わせます。

 簡単に言うと、ライダーとバイクがワイヤーでつながった状態で走行するのです。

 プロテクターの内部にはCO2カートリッジボンベが内蔵されているため、仮にライダーが転倒、投げ出されるなどして伸縮ワイヤーに一定の力がかかると、ボンベに接続しているキーボールと呼ばれる部分が抜けてエアバッグが作動する仕組みになっています。

 エアバッグ式プロテクターの特徴としては、胸部だけではなく首まわりにもエアバッグが作動し、頸部(首)を保護できることが挙げられます。

白バイ隊員が装着するプロテクター(画像引用:愛知県警察広報課 SNS)白バイ隊員が装着するプロテクター(画像引用:愛知県警察広報課 SNS)

 実はバイクの死亡事故においては頭部、胸部に次いで頸部の損傷が多いほか、頸部に怪我をすると体に麻痺、しびれといった後遺症が残る可能性があります。

 そのような点でエアバッグ式プロテクターは大きなメリットがあるといえるでしょう。

 なお、衝撃でエアバッグが作動した後でもプロテクター自体に損傷がなければカートリッジボンベを交換することで、再利用できます。

※ ※ ※

 警察庁の統計によると、2022年中のバイク事故による死者は435人、重傷者は6398人でした。

 これは事故によって毎日1人以上の人が亡くなり、17人以上が怪我をしている計算です。

 バイクを運転する機会があれば、自分の身を守るためにヘルメットはもちろん、プロテクターの装着を検討してみましょう。

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