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禁煙ブームで「タバコ臭」のするクルマは売れない?「愛煙家」が乗ったクルマの査定時にプロは「どこ」を見ているのか

くるまのニュース / 2023年8月21日 20時10分

コンビニの駐車場には「前向き駐車をお願いします」といった内容の看板が掲示されていることがあります。一体なぜ多くのコンビニで「前向き駐車」が推奨されているのでしょうか。

■「前向き駐車」お願いする理由とは?

 現在クルマを所有している人でも、将来売却することを考えているのであれば、査定額が下がるような行為はできるだけ避けたいものです。

 査定時にマイナス評価となるポイントとしては、事故歴やボディのキズ・凹み、あるいはメンテナンス不足など様々な項目が挙げられますが、では「車内での喫煙」はどんな影響があるのでしょうか。

 昨今の禁煙ブームから、最近ではタバコを吸わない人が増加。

 その影響もあり、中古車を購入する際には車内でタバコを吸った形跡のない「禁煙車」を優先して探すケースも多くなっているといわれています。

 ということは、愛煙者が乗っていたクルマは売却時の価値が低くなってしまうのでしょうか。

 中古車ディーラーの担当者に話を聞いたところ、以下の返答がありました。

「車内で多少喫煙したからといって、必ずしもそのクルマの価値が下がるわけではありません。

 しかし繰り返し喫煙をおこなったようなクルマであれば、査定金額が下がる場合も考えられます。

 というのも、クルマを買い取る際には『臭い』『汚れ』『破損』の3つを重視して査定しているからです。

 例えば、クルマの中で一度あるいは数回タバコを吸った程度であれば、時間の経過と共に車内のタバコの臭いも無くなり、内装に目立つ汚れが残ることもありません。

 その程度の喫煙歴のクルマであれば、車内の一般的なクリーニングで済むため、査定額にはほとんど影響が無いでしょう。

 大きな問題になるのは、過度な喫煙によって臭いやヤニ汚れが落ちなくなったクルマです。

 このようなタバコの臭いが強く残ってしまったクルマは、中古車として販売する際に禁煙者から敬遠されるため市場価値が下がるので、どうしても査定時の評価も下がります。

 また、汚れや臭いをできるだけ落とすための『専用クリーニング』も必要になるので、その費用分も査定額が低くなることが考えられます。

 さらに、タバコの火で車内に『焦げ跡」が付いているケースは別途マイナス査定になるでしょう」(中古車ディーラーの担当者)

 つまり「そのクルマの中で喫煙したかどうか」ではなく、「喫煙行為によってクルマがどんな影響を受けているのか」が、査定では重要視されるということでした。

 タバコの臭いによって、どのくらいの金額がマイナスになるのかも聞いたところ、「査定する担当者にも左右されますが、極端に臭い・汚れがひどいクルマは『10万円前後』マイナスになることがあります」とのこと。

 買い取りをする店舗によっても「喫煙の有無」をどれだけ重視しているかは異なるそうですが、いずれにしても喫煙頻度の高いクルマは臭いや汚れが原因で査定額が下がってしまうようです。

※ ※ ※

 ちなみに、査定に影響する「臭い」ですが、タバコに限ったものではなく、芳香剤や消臭剤による臭いであっても、極端に強い臭いが残っている場合はマイナス査定として買取金額が低くなるケースがあります。

 将来クルマを少しでも高く売却したいと思っている人は、査定がマイナスになることを避けるため、車内ではタバコを吸わないようにしたり、強すぎる芳香剤は使用せず、また衣服に付いた臭いをシートに移したりしないよう注意すると良いでしょう。

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