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道路の分岐にある「謎の黄色い箱」役割は? 信号機なの? 正式名はなんと呼ぶ?

くるまのニュース / 2023年10月19日 11時20分

街中や高速道路など様々分岐に2つのオレンジ色のライトが交互に点滅する信号機のような「謎の黄色い箱」が設置されているのを見かけます。これはどのような役割をしているのでしょうか。

■中央分離帯にある点滅灯・・・一体何のため?

 クルマで道路を走っていると、ときどき中央分離帯に2つのオレンジ色のライトが交互に点滅する信号機のような「謎の黄色い箱」が設置されているのを見かけます。
 
 高速道路の分岐でも見かけることのある「謎の黄色い箱」ですが、一体どのような役割をしているのでしょうか。

 道路上には信号機や標識をはじめ、ガードレールやガイドポストと呼ばれるポールなど、さまざまな設備があります。

 中には、中央分離帯の切れ目付近や高速道路の分岐点などにオレンジ色のライトが縦に2つ並んだ信号機のような機械が設置されている場合もありますが、これは一体何のための機械なのでしょうか。

 この機械は「ブリンカーライト」もしくは「障害物表示灯」と呼ばれる設備で、縦に並んだ2つのライトが交互に光るタイプのものが多く設置されています。

 国土交通省東北地方整備局のホームページでは、ブリンカーライトについて「中央分離帯や合流地点等に設置されています。24時間点滅して昼夜共にドライバーを誘導します」と説明しています。

 また、NEXCO東日本のホームページでは「道路の分流端に設置した交通安全施設で、分岐部分を運転手に注意喚起するために設置されています」と説明されていました。

 夜間、クルマで交差点を右折する際に誤って中央分離帯に衝突・接触してしまう事故や、高速道路の出口に気づくのが遅れて分岐点に衝突する事故などがたびたび発生しています。

 そのため、ドライバーに中央分離帯や分岐があることなどを知らせて事故を防止するのがブリンカーライトの役割です。

 ブリンカーライトにはLEDライトが使われていることが多く、クルマの運転中、遠くからでも見えやすいように設計されています。

 普段あまり気にすることのない機械ですが、交通安全にさりげなく役立っているといえるでしょう。

■実はひとつだけじゃない…色々な仕様が存在するブリンカーライトとは

 さらにブリンカーライトは、メーカーや仕様、設置する場所によってそれぞれ見た目や機能が異なります。

 たとえばイワタ工業株式会社の「ブリンカーライトスリムBH-2KS-LED2」という製品では、重さが約13kg、ライトの点滅回数は1分間で45回(30~80回に調整可)といった仕様です。

 一方、新生産業株式会社製の「ソーラー式障害物表示灯(ブリンカーライト) ST-BL300SUS 自立型」については、ソーラーパネルが上部に設置されていることもあり重さが約40kg、点滅回数は1分間で30~90回となっており、製品の仕様やメーカーによって細かな違いがあることが分かります。

分岐の存在をいち早く知らせるブリンカーライト分岐の存在をいち早く知らせるブリンカーライト

 ちなみにソーラーパネルが付いているブリンカーライトは電気工事が不要であり、日が照っていなくても7日~12日間程度点灯し続けられる製品が各社から販売されています。

 そのほか一般的にオレンジ色のイメージがあるブリンカーライトですが、実は周囲の景観に配慮した茶色タイプや都市高速道路仕様として緑色タイプのものなど、複数の色が使われています。

 また、雪が多く降る地域ではライトの上に雪よけのための「ひさし」があるタイプを設置していたり、中央分離帯の幅が狭い場所ではスリムなものを使用しているなど、場所によっても特徴が異なります。

 なおブリンカーライトは信号機のような見た目をしているものの、通常の信号機のように発進や停止を指示するものではないため、ブリンカーライトの前で停止や徐行などをする義務はありません。

 とはいえ、ブリンカーライトが設置されている場所では衝突や接触などの事故により一層注意して運転したほうが良いでしょう。

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