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街で見かける「緑のおじさん」なぜ駐車違反を取り締まれる? 実は警察官じゃない!? どんな権限を持ってる?

くるまのニュース / 2023年8月20日 14時10分

路上駐車の多い市街地の道路などを中心に、通称「緑のおじさん」が放置車両の見回りをおこなっていることがあります。じつはこの緑のおじさんは警察官ではありません。それなのに、なぜ放置車両の駐車違反を取り締まることができるのでしょうか。

■緑のおじさん(おばさんもいる)って何者?

 市街地などでは、いわゆる「緑のおじさん」が路上に放置されたクルマを見回り、駐車違反のステッカーを貼っているのを見かけることがあります。緑色の制服を着ていることから緑のおじさんといわれていますが、実は警察官ではありません。
 
 それなのに、なぜ駐車違反を取り締まることができるのでしょうか。

 この緑の制服を着た人たちは「駐車監視員」といいます。男性だけでなく女性もいるのですが、警察署から事業を委託された民間の事業者に所属する「みなし公務員」です。

 一般的に、駐車違反の取り締まりは、通報を受けて対応する場合などは警察官が行うことになっていますが、市街地などでは緑の制服を着た駐車監視員が2人以上で1組となって、駐車違反車両の巡回監視を行っています。

 駐車監視員は、公安委員会から「駐車監視員資格者証」の交付を受けた人のみが従事することが可能な職務で、駐車監視員資格者証の取得にあたっては講習や考査を受けることが必要です。

 この業務を行う駐車監視員は、緑の制服に「駐車監視員」と書かれた腕章と携行チョッキを着用して活動していることから「緑のおじさん」と呼ばれることがあります。

 駐車監視員は、各警察署が作成した「活動ガイドライン」に基づいて、指定されたエリアや時間帯において放置車両を巡回監視しています。

 例えば東京都では、島部を除く東京都内全域で駐車監視員が巡回しており、駐車監視員の活動対象となっているエリアや時間帯のほか、駐車監視員による確認標章の取付け状況など、警視庁のWebサイトで確認が可能です。

 駐車監視員の具体的な活動内容は、指定されたエリアを巡回し、違反車両を発見し対処することで、まずは対象の車両番号(ナンバープレート)や違反場所など、違反状況を撮影して記録。

 その後、携行する端末で「駐車違反確認標章」という黄色いステッカーを発行し、対象車両のフロントガラスなど見やすい場所に貼り付け、再び放置車両の撮影を行うまでが一連の手順です。

 取り締まりを行った違反車両の情報は、駐車監視員が携行する端末に記録され、その情報は管轄する警察署に報告されます。

 駐車違反確認標章を受け取ったドライバーは、警察署に出頭して反則金の納付を行う必要がありますが、出頭しない場合は、クルマの所有者のもとへ使用者責任として放置違反金を支払うよう通知されます。

 なお、駐車監視員が駐車違反の確認を行っている現場に対象車両のドライバーが現れたとしても、駐車監視員がその場で違反切符を切ったり、ドライバーから反則金を徴収したりすることはありません。

 また、駐車監視員は、業務に従事している間はみなし公務員として警察官などと同じ公務員として扱われるため、執拗に抗議するなどして駐車監視員の業務を妨害すると、公務執行妨害罪が適用される可能性があります。

※ ※ ※

 駐車違反を取り締まる緑のおじさんは、警察官から業務委託された民間事業者に所属する「駐車監視員」です。

 警察署が作成した活動ガイドラインに基づいて、指定されたエリア内の駐車違反の取り締まりを行っていますが、警察官とは異なりその場で違反切符を切ることはありません。

 とはいえ、駐車監視員による駐車違反の巡回監視が行われている場所は交通量の多い市街地など、事故が起こりやすいエリアです。短時間でも路上駐車せず、コインパーキングなどにクルマを停めましょう。

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