1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

30年ぶり復活も? スバルの“車名”めちゃ蘇ってる!…けどぜんぜん違うクルマに? もはや懐かしい車名採用したクルマとは

くるまのニュース / 2023年8月22日 19時10分

メーカーの歴史に残る名車も、名を残しながらも変化し続けています。今回はスバルの名車群を紹介。なかには奇跡の復活劇を遂げた車名もありました。

■スバルの老舗ブランド車名の歴史をたどる

 かつてスバルの車種といえば「レックス」「ジャスティ」「レオーネ」「レガシィ」などが主力でした。
 
 現在ではそれらの車名は無くなってしまった……と思いきや、レックスやジャスティ、レガシィは今も存続しています。どのような形で残っているのでしょう。

 どのメーカーでも、その長い歴史のなかで、新しく生まれるクルマと消えていくクルマがあります。

 例えば日産では、いわゆる「ビッグネーム」とされる「サニー」「ブルーバード」「セドリック」ですら、現在では販売されていません。

 一方で、規模的に車種が少ないメーカーではどうでしょうか。

 スバルでは、1958年に軽自動車の「スバル360」を発売して四輪自動車市場へ進出。1965年には「スバル1000」の発表を行い、1リッタークラスの小型乗用車市場にも参入しました。

 その後「スバル360」は「R-2」(1969年)、そして「レックス」(1972年)へ、「スバル1000」は車名を「ff-1」に変更したのち、「レオーネ」(1972年)に発展し、1970年代から1980年代のスバル乗用車ラインナップを構築していました。

 その間、「レックス」は1981年と1986年、「レオーネ」は1979年と1984年にフルモデルチェンジを行なっていますが、軽自動車の「レックス」と1.8リッタークラスも擁する「レオーネ」とのギャップが拡大。

 そこでスバルはそれを埋めるリッターカー「ジャスティ」を1984年に発表しました。

 またそれと前後して1983年には、軽商用車「サンバー」をベースに、ジャスティのエンジンを載せた3列・7人乗りワンボックス乗用ワゴン「ドミンゴ」を、さらに1985年には、鋭角的なデザインのスペシャリティカー「アルシオーネ」も発売。乗用車のバリエーション拡充を図りました。

 そして1989年、スバルを大きく飛躍させた立役者「レガシィ」が登場。車体は「レオーネ」よりも大きくなり、各ピラーをブラックアウトしたフローティング・ルーフやブリスターフェンダーの採用により、デザインも大きく洗練されました。

 スバル1000から引き継がれるフラット4レイアウトのエンジンは2リッターまで拡大され、インタークーラー付きの2リッターターボでは220psを発生しました。

 4ドアセダンに加え、レオーネで人気があったツーリングワゴンはレガシィにも用意され、商用バンとの共用を廃止したスタイリッシュなフォルム、スバル伝統の4輪駆動による走行安定性の高さなどと相まって、レガシィの人気を押し上げることに成功。さらに日本中でステーションワゴンブームを引き起こしました。

 一方、レガシィ発売後のレオーネは、1.6リッターのセダンとバンのみを継続生産していましたが、1992年、実質的なレオーネの後継車となる「インプレッサ」が発売されたことで、1994年に消滅しています。

 スバルの看板車種となったレガシィは、その後モデルチェンジを繰り返し、現行型は7代目を数えます。

 ところが7代目レガシィのセダンは日本では販売されておらず、ツーリングワゴンも5代目を最後に消滅しています。

 現在は、ワゴンをベースに車高をアップしてSUVテイストとなった「レガシィ アウトバック」のみの販売となっています。

 なおかつてのレガシィ ツーリングワゴンのポジションは、2014年登場のステーションワゴン「レヴォーグ」が継いでいます。

■まさかの「レックス」「ジャスティ」の復活

 2005年、トヨタとスバルが資本提携を行なったことで、2012年に「サンバー」がフルモデルチェンジを行なった際に、トヨタ系のダイハツ「ハイゼット」ベースとなって大きな話題となりました。

 このほかにも、ダイハツ「クー」/トヨタ「bB」の兄弟車としてスバル「デックス」が発売されるなど、トヨタ・ダイハツ系の車種をベースにしたスバル車はその後も複数のモデルが登場しています。

初代 スバル「レックス」[1972年]は上質な雰囲気を持つ軽自動車でした初代 スバル「レックス」[1972年]は上質な雰囲気を持つ軽自動車でした

 そのなかで注目を集めたのが、1994年に消滅した「ジャスティ」の復活でした。2016年のことです。

 ダイハツ「トール」/トヨタ「ルーミー/タンク」のOEM車のため、初代のようなコンパクトハッチバック車ではなく、スライドドア付きのハイトワゴンに形態が変更されているものの、1リッタークラスのクルマなのは初代と同様です。

 なお参考までに、「ジャスティ」は海外では2011年まで継続していました。

 2代目はスズキ「スイフト」(日本名:2代目「カルタス」)、3代目(G3X ジャスティ)はスズキ「イグニス」(日本名:初代「スイフト」および初代「シボレー クルーズ」)、4代目ではダイハツ「シリオン」(日本名:初代ダイハツ「ブーン」および初代トヨタ「パッソ」)をベースとしています。

 日本ではしばらく見ることができませんでしたが、伝統的な車名が脈々と息づいていたのです。

 さらに1992年の「ヴィヴィオ」誕生とともにフェードアウトした「レックス」の名前も、2022年に復活を遂げています。

 実に30年ぶりに蘇った「レックス」は、コンパクトSUVのダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」の兄弟車となり、軽自動車ではなくなりました。

 かつてのイメージとまったく異なる「レックス」ですが、伝統の名前が帰ってきたことを大いに喜びたいと思います。

※ ※ ※

 レックスやジャスティのように、今後も蘇った車名を持つスバル車が出るかもしれません。

 筆者(遠藤イヅル)の全くの個人的な願望で言えば、トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」のOEMモデルとして「ドミンゴ」の車名を復活させる、というのはどうでしょう。

 3列シート車がない現在の国内スバルで、ファミリー需要の受け皿としても支持されると思うのですが、いかがでしょうか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください