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意味伝わる? 評論家やマニアが語る「ドイツ車らしさ」 実は微妙な「ニュアンス」の違いだった!? 正体は何なのか

くるまのニュース / 2023年9月9日 19時10分

自動車評論家やカーマニアが時々「ドイツ車らしい」「ドイツ車らしさ」といった表現自動車評論家やカーマニアが時々「ドイツ車らしい」「ドイツ車らしさ」といった表現を用いることがありますが、これはどういった意味なのでしょうか。を用いることがありますが、これはどういった意味なのでしょうか。

■「ドイツ車」の硬質な乗り味が「憧れ」だった1980年代

 クルマの試乗レビューなどで、評論家たちによってしばしば用いられる「ドイツ車らしい」という表現。なんだかわかるようなわからないような、微妙なニュアンスの表現と感じる人もいるようです。
 
 ときにカーマニアも使う“ドイツ車らしさ”とは、具体的にどのような性能のことを指すのでしょうか。

 ドイツ車らしいという表現は、たとえば、「ドアを開けた瞬間の『バスッ』という音の質は……(略)ドイツ車らしさを感じさせる」といった具合に用いられます。

 ドアを開閉したときの重厚感、収斂(しゅうれん)の良さや硬質な音質を指していると思われ、物理言葉でいえば、音の高さは低めで収斂が良い音、といったところです。

 ドアの開閉音に重厚感があると、「守られている」という安心感を得ることができるとされています。

 もちろん、ドアの開閉音だけでクルマの良し悪しが決まるわけではないのですが、命を預けるクルマを信頼するため、その入り口であるドア開閉音を重視するクルマファンは多いようです。

 ドイツ車といえば、かつては走行性能が高いことが魅力とされていました。

 特に高速走行安定性においては、1980年代半ば頃までは日本車とドイツ車とには大きな差があるとされていたのです。

 高速直進安定性、修正操舵の正確さ、横風や路面凹凸などの外乱安定性(速度を上げるほどに路面に張り付く感覚)など、「走り」にかかわる体幹の鍛え方が、日本車とは次元が異なっていたとされています。

 ただ、走行性能については、近年、日本車とドイツ車の差はだいぶ埋まってきているとする人は多く、特に海外市場でも販売されている国産メーカーのクルマは、ドイツ車のハンドリングや乗り心地に肉薄するレベルに改善してきたとされています。

 また、かつては苦手だった高速直進性も大幅改善されてきているとされており、300万円クラスの日本車(特にグローバルモデル)であっても、運動性能そのものは、相当高いレベルになってきているようです。

 そのため、今でも「ドイツ車らしさ」と表現できるのは、ドア開閉音くらいだと思われます。

 ただ昨今は、ドイツ車であっても、軽い操作で閉じられるようなドア(音質も軽くなった)が増えており、ドイツ車であっても全車が「ドイツ車らしい」とはいえなくなってきているようです。

 国産メーカーもやる気になれば、ドイツ車風の重厚なドア開閉音を再現できるのでしょう。

 しかし過剰な演出は不要だと考えているのか、以前よりは重厚感が増してきているものの、「物足りない」とする声はいまだに多いようです。

※ ※ ※

 ただ、かつて日本車とドイツ車の走行性能に差があった時代を過ごし、ドイツ車に憧れていた世代にとって、ドイツ車特有のドア開閉音は、今も価値のあるものだと語ります。

 はたして日本車からも、まるで大きな金庫を閉じたかのような「バスッ」「ガキンッ 」といった重厚なドア開閉音が聞こえる日は、やってくるのでしょうか。

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