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6速MTアリ! 日産の「小さな高級車」がスゴかった! 「クラス超え豪華内装」採用の「ティーダ」は“上質な小型車”の先駆けだった

くるまのニュース / 2023年8月30日 21時10分

今でこそ上質なコンパクトカーは増えていますが、日産は2004年の時点ですでにクラス超えのクオリティを持つコンパクトモデルを発売していました。どのようなモデルなのでしょうか。

■人気モデルとして展開 現在は「ノート」に統一

 かつては低価格で内装も質素なモデルが多かったコンパクトカーですが、近年登場したモデルでは内装にこだわりを持つものも多く、高級素材やオシャレなカラーを設定するなど、上級志向のモデルも増えてきました。
 
 一方で、日産は2004年の時点で上級クラス並みの快適性と高級感のある内装を持つコンパクトカーを登場させていました。

 日産「ティーダ」は2004年9月に登場したコンパクトカーで、「SHIFT_ compact quality コンパクトの質をシフトする」をコンセプトに登場。今までのコンパクトカーにない高いクオリティを持つ、と当時うたわれていました。

 エクステリアは立体的でダイナミックなフォルムを基本とし、前後ライト形状やフロントグリルの意匠などに上質感を感じさせるデザインを採用。

 インテリアはティーダ最大の特徴で、従来のコンパクト車が持ち得なかった十分なインテリアクオリティを備えたモデルだと説明されていました。

 インパネは水平基調でワイド感を強調したほか、メーターパネルやエアコン吹出口、ドアインナーハンドルなどにメタリック調加飾を採用。

 インパネだけでなくドアトリムやルーフライニングには触感と柔らかさにこだわった素材を用い、シートも大ぶりでスエード調や本革などの素材を用いたほか、ステッチ処理にもこだわったといいます。

 さらに、有効車室長は大型セダン並みであるとし、リアシートはミニバンクラスと同等の240mmものロングスライド機構を採用。

 これにより、フラッグシップセダン「シーマ」を超える足元空間と、ステーションワゴン「ウイングロード」並みのラゲッジスペース(最大463リットル)を使い分けることができるといいます。

 パワートレインは当初1.5リッターエンジンのみで、駆動方式はFFに加え、後輪のモーターで簡易的にアシストする「e-4WD」を設定。トランスミッションはCVT(FF車)と4速AT(e-4WD車)が組み合わされます。

 2004年10月にはセダンモデル「ティーダ ラティオ」が追加されたほか、2005年1月には1.8リッターエンジン車が追加。さらに2008年1月には1.8リッターエンジンに6速MTを組み合わせるスポーティなモデルが追加されています。

 また、オーテックジャパン(当時)が手掛ける特別仕様車「アクシス」も用意され、専用エクステリアに加えてタンカラーの本革内装を設定するなど、さらに高級に仕立てたモデルも用意していました。

 販売面は好調で、登場後から登録車販売台数ランキングでは上位を維持していたほか、中国や北米、欧州など海外においても展開する世界戦略車となり、発売からわずか3年半で累計100万台を販売しました。

 日本国内では2012年8月に販売を終了し、8年もの長いモデルライフを送りましたが、ティーダの直接的な後継モデルは登場していません。

 一方で、先代「ノート メダリスト」や現行「ノート オーラ」がティーダのような上質な内装を採用しており、実質的には後継車と考えることもできます。

※ ※ ※

 なお、初代ティーダの販売が国内で終了したのち、海外ではラインナップされ続けており、2011年には2代目が、2015年には現行型として3代目が展開されています。

 Vモーショングリルや衝突被害軽減ブレーキなどを装備し進化を遂げながら、広い室内空間や上質なデザインという初代のキャラクターは維持されており、海外専売車として進化しています。

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