新車で買える!? 超“レトロ顔”の新型「車中泊バン」初公開！ 豪華内装＆パカッと開くルーフ採用の「タイプ ホリデイズ」独で実車展示

2023年8月25日、シトロエンは、ネオレトロなキャンピングカー「Type Holidays（タイプ ホリデイズ）」を初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。

■ナニコレ新車なの!? 超絶レトロ顔の新型「車中泊バン」登場

　2023年8月25日、シトロエンは、ネオレトロなキャンピングカー「Type Holidays（タイプ ホリデイズ）」を「CARAVAN SALON DUSSELDORF 2023」（キャラバン サロン デュッセルドルフ2023、会期8月25日～9月3日）で初公開しました。

　タイプ ホリデイズのスタイリングは、1948～1981年に生産された商用バン「Type H（タイプ アッシュ）」がモチーフになっています。

　タイプアッシュは当時の商用バンとしては画期的な前輪駆動を採用。フラットで広々とした大空間を実現し、後の商用バン開発に大きな影響をもたらしました。

　その合理的な設計と、愛らしいルックスはいまも色褪せず、日本では移動販売車（キッチンカー）として活躍するなど、根強い人気があります。

　今回、シトロエンはイタリアのコーチビルダー「 Caselani（カゼラーニ）」と協力。日本未導入のミニバン「SpaceTourer（スペースツアラー）」をベースにしたタイプ アッシュ風の外装は、カゼラーニが開発、販売しているもので、ボディパネル表面の波打ち加工も再現されています。

　キャビンについては、スロバキアのキャンピングカービルダー「Bravia mobil（ブラビアモービル）」が担当。

　ルーフにも就寝可能なポップアップルーフや、ベッドになるベンチシート、簡易キッチン、折りたたみテーブル、FFヒーター（エンジン停止中でも使用できる強制給排気式ヒーター）などを装備します。

　ボディサイズは全長4950mm×全幅2010mm×全高1997mmで、ホイールベースは3275mm。全長4.28mのタイプアッシュよりふた回りほど大きくなっていますが、全高が2m未満に抑えられているのがポイントで、「駐車場にも収まり、一年中日常的に使用できる」とシトロエンは説明します。

　両側スライドドアと開閉可能なバックガラスは、スペースツアラーと同様です。ただ、サードシートはなく、乗車定員は4名です。セカンドシートは脱着式のベンチタイプ、フロントシートは回転式になっています。

　詳細は2023年末に発表される模様です。

　シリーズ化して、シトロエンのネットワークを通して発売される予定ですが、日本への導入予定については明らかにされていません。