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シェフラーが開発製造 後輪操舵の新システムが複数の自動車メーカーで採用に

くるまのニュース / 2023年9月1日 18時40分

自動車部品の開発と製造を行うシェフラーが、新たに開発したインテリジェント・リアホイールステアリングの量産を開始し、複数の自動車メーカーの電動SUVで採用されることになりました。

■電気自動車ユーザーに恩恵

 自動車部品の開発と製造を行うシェフラーの日本法人・シェフラージャパンは2023年8月31日、新たに開発したインテリジェント・リアホイールステアリングの量産をシェフラーが開始し、複数の自動車メーカーの電動SUVで採用されることになったと明らかにしました。

 インテリジェント・リアホイールステアリングは、コーナリングでの俊敏性と市街地での取り回し性能の向上を実現するための装置で、リアアクスル(後輪の車軸)に舵(かじ)切り機能を持たせるものです。

 同社はインテリジェント・リアホイールステアリングについて、バッテリーの配置などからホイールベースが長くなり、回転半径が大きく取り回し性が低下するというデメリットを抱える電気自動車のドライバーにメリットがあるとしています。

 同製品が生かされるシーンとして、速度域の高いシーンで車線変更をする際にはシステムが後輪を前輪と同じ方向に転舵(てんだ)させて安定性や操縦性、安全性を向上し、急なカーブでは後輪を前輪とは逆方向に転舵させて車両の俊敏性を向上。これにより、ホイールベースを仮想的に短くするのと同等の効果が生まれ、ドライバーはカーブを楽に通過することができるといいます。同様に車両の回転半径も縮小させるため、市街地の狭いスペースでの取り回しや駐車、転回が容易になるとのことです。また、この技術によって車線変更自動アシストシステムを積極的に活用できるようになるともいいます。

■同社の強み プラネタリーローラーギア

 今回、量産を開始したインテリジェント・リアホイールステアリングは、同社が強みを持つプラネタリーローラーギアを採用しており、台形ねじドライブを使用した他社のリアホイールステアリングに比べ、大幅な効率性向上、摩擦の低減、システムレスポンスの短縮を達成しているほか、コンパクトな設計で車両への設置も省スペース化が図られ、最大15パーセントの軽量化も実現しているとのことです。

 同社は2023年9月5日から10日までドイツ・ミュンヘンで開催される「2023 IAA Mobility」に出展し、電動カーゴバイクを使った市街地宅配ソリューションや新型のステアリングシステム、効率的な電動・水素駆動、新しいモビリティコンセプトなど、多くの新技術を展示する予定です。

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