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タイヤに付いている「謎の赤い線」はなんのため? 緑や黄と違うの? サイドにある「謎の●印」の意味は?

くるまのニュース / 2023年9月5日 14時10分

新品のタイヤのトレッド面やサイドウォールには、さまざまなラインやマークが記されていることがあります。これらのラインやマークには、どんな意味があるのでしょうか。

■新品のタイヤのトレッド面やサイドウォールには、さまざまなラインやマークが記されていることがあります。これらのラインやマークには、どんな意味があるのでしょうか。

 新品タイヤの表面(トレッド面)には赤色や黄色、緑色などの線が書かれています。
 
 これにはどのような意味があるのでしょうか。

 タイヤショップやカー用品店などで新品タイヤを見ると、タイヤの表面(トレッド面)に様々な色でラインが一周に渡って引いてあることがあります。

 タイヤによっては何本ものラインが引かれていることもありますが、いったいどのような意味があるのでしょうか。 

 これは「識線」といって製造工場でタイヤのサイズを瞬時に把握するものです。

 識線の意味についてブリヂストンの担当者は「識線は主に、倉庫内で平積み保管されている際にトレッド面でタイヤサイズ・パターン等を識別する役割を果たしています」と話します。

 在庫管理やピッキングなどでタイヤサイズを確認するときに、サイドウォール (タイヤ側面) の表示で探していると時間がかかります。

 識線があれば、トレッド面 (接地面) でタイヤサイズの確認が容易なため、効率よく管理ができる仕組みです。

 ラインの色やサイズはメーカーによってある程度統一されていますが、なかには識線を採用していないメーカーもあります。

 とあるメーカーでは、14インチは赤いライン、15インチは緑のライン、16インチは再び赤いラインを採用しています。

 これは、14インチと15インチは区別がつきにくいですが、14インチと16インチなら容易に判断できるため、奇数は赤色、偶数は緑色など大まかな分け方をしているメーカーが多い傾向です。
 
 ユーザーにとってはあまり関係のない識線ですが、中古タイヤショップなどでは識線ありの場合だと新品タイヤとみなされ少し高額で買い取ってくれる場合もあるようです。

 また最近では、タイヤのトレッド面に銘柄やサイズが表記されたステッカーで管理をするメーカーも増えてきたこともあり、識線を利用する機会は減少傾向にあります。

■タイヤのサイドにある「謎の●印」 なんのため?

 ほかにも、新品のタイヤにはさまざまな情報が記載されていて、とくにサイドウォールには貴重な情報を知ることが可能です。

 サイドウォールには、メーカーやサイズ、スリップサインなどの刻印以外にも4桁の数字が記載されています。

 これは、最初の2桁は製造週を表し、最後の2桁は製造年が表記されている製造年週を表す数字です。

 例えば「0620」と記載があれば2020年の第6週目に製造されたタイヤということがわかります。
 
 タイヤは溝が残っていても、経年劣化で本来の機能が低下するので、製造番号を確認すれば適切な交換時期の把握ができます。

タイヤの側面にある「黄色の●印」は「軽点マーク」というが…どんな意味?タイヤの側面にある「黄色の●印」は「軽点マーク」というが…どんな意味?

 さらにサイドウォールには直径15mm程度の赤色や黄色の丸が表示されている場合がありますが、どのような意味があるのでしょうか。

 サイドウォール面にある赤色のマークは「ユニフォミティマーク」と呼ばれ、タイヤの半径部分で一番大きい場所につけられます。

 タイヤは肉眼では真円に見えますが、厳密には完全な真円は製造困難でわずかながら誤差が生じます。

 ホイールも同様で、完全な真円を製造することが難しく、僅かではありますが半径部分の長短ができてしまうのが現状です。

 ホイールにもユニフォミティマークに該当するものが存在し、ホイールの場合は半径部分で一番小さな場所に白色や青色の丸でマーキングされて、これを「ボトム (RRO) マーク」と呼びます。

 そしてタイヤ組み換え時にタイヤのユニフォミティマークとホイールのボトムマークを重ねることで、より真円に近づけることが可能です。

 また、サイドウォール面の黄色のマークは「軽点マーク」と呼ばれ、タイヤの中で一番軽い場所につけられます。

 タイヤはトレッド面やサイドウォールのゴム素材だけでなく、スチールコードを使用した「ベルト」やポリエステルを使用した「カーカス」などさまざまな部材で構成されています。

 そのため、製造工程で完全に重量を均等にすることは困難で、僅かですが重い部分と軽い部分が生じやすいです。

 そこで、タイヤの一番軽い場所である軽点マークは、ホイールで一番重い場所であるエアバルブのついている場所に合わせて組み付けてタイヤのバランスをとる場合が多いです。
 
 ただし、軽点マークでのバランス取りは静止状態によるものなので、走行時の重量バランスを仮定したホイールバランサーでの調整は別途必要です。

 なぜなら、静止時よりも高速回転時のほうが操縦安定性に影響が出やすく、僅かなタイヤの重量バランスの乱れは、速度を上げるほどハンドルのブレや振動に繋がります。

※ ※ ※

 すべてのクルマに識線や軽天マークがあるわけではありませんが、ラインやマークがついていたら新品ならではの証となります。

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