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窓から「タバコ」出し運転、違反になる? 迷惑? なかには「灰」がかかった後続車も… 一部ドライバーによる「モラル」ない運転の実態

くるまのニュース / 2023年9月8日 18時10分

ときどき、喫煙しながらクルマを運転する人の姿を見かけることがありますが、周囲のドライバーを不快させるケースもあるといいます。ではどういった事例があるのでしょうか。

■窓から「タバコスパスパ運転」違反じゃないの?

 ときどき、ドライバーがタバコを吸いながらクルマを運転している光景を見かけることがあります。
 
 このなかには、モラルに欠ける行為も多々あるようで、SNSではさまざまな意見が見られます。

 喫煙率は年々減少しているとはいえ、厚生労働省によると2019年のデータでは16.7%の人が習慣的に喫煙しているといいます。

 喫煙者のなかには、喫煙所を探す手間が省け、他人を気にすることなく移動中にタバコを吸えることからクルマでの移動が多いという人もいるかもしれません。

 しかしSNSなどでは、一部の喫煙者による行動が、ほかのクルマユーザーに迷惑をかけたり、不快な思いをさせているという投稿が見られます。

 なかでも多く見られたのが車内の窓から「タバコをポイ捨て」する行為です。

 SNSには、「前のクルマがタバコやらゴミやら外に投げまくってた」「缶コーヒーとタバコポイ捨て」「後続車が居るのに、平気で窓から火の付いたタバコポイ捨てかよ」などの意見が多数寄せられています。

 タバコのポイ捨てを行うドライバーのなかには、タバコとともに車内で出たゴミや空き缶なども平気で投げ捨てている光景も見られるようで、一部ドライバーによるモラルに欠けた迷惑行為といえます。

 またタバコのポイ捨てではなく、窓を開けて道路に灰を落としながらタバコを吸う姿も。

 これについて、「道路は灰皿じゃないよ」「吸うなら携帯灰皿くらい持っとけよ」といった意見のほか、「クルマの近くでタバコ吸われて灰がボンネットとフェンダーについた。最悪…」「クルマにタバコの灰がかかる」など、先行車からの灰が自車のボディに付着したという被害を訴える投稿など、周囲に損害を及ぼすケースもあるようです。

 ではこうしたごく一部のドライバーによる、運転しながらの喫煙による迷惑行為について、違反などで交通取り締まりが行われることはないのでしょうか。

 これについて、千葉県警の交通課の担当者は、以下のように話します。

「タバコを吸っていた行為の影響で、何かが壊れるなどがあれば器物損壊にあたりますが、ただタバコを吸っていた行為だけではマナーの問題なので、違反かどうかは状況にもよります。

 道路交通法だとモノを投げて進路を妨げるなどでは該当する違反もありますが、『タバコの灰を落としている』などでは実際のところ取り締まりが難しいのが現状です」

 該当する可能性のある違反として、例えば道路交通法第76条の4項では「石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物件を投げ、又は発射すること」「道路において進行中の車両等から物件を投げること」について、禁止されています。

 道路を走行中に窓からモノを投げ捨てる行為は、どのような種類だったとしても法令に違反するため、タバコの吸い殻を投げ捨てることも違反に該当する可能性があります。

 このほか、軽犯罪法や廃棄物の不法投棄、また全国の地方自治体によってゴミのポイ捨てを禁止する条例が定められており、タバコのポイ捨て行為が禁止されています。

 とはいえ、車内からのタバコのポイ捨てについては警察官の現認が必要であるほか、「タバコの灰」を落とすといった場合では、判断するのがなかなか難しい問題といえるでしょう。

■周囲のドライバーは泣き寝入りするしかない!?

 タバコの吸い殻のポイ捨てはもちろん、灰であっても道路に捨てる行為は危険であり、マナー違反行為です。

 とはいえ、交通取り締まりについてはなかなか難しいのが現状です。

 では周囲のドライバーがこの行為を見かけた際、何かできる対策などはないのでしょうか。

 これについて、警察交通ダイヤルの担当者は以下のように説明します。

タバコを吸う際はポイ捨てなどをせず、吸い殻・灰の適切な処理を(画像はイメージ)タバコを吸う際はポイ捨てなどをせず、吸い殻・灰の適切な処理を(画像はイメージ)

「迷惑行為を見かけた際は、その場で110番してもらって構いません。

 またドライブレコーダーで映像をおさえている場合は、交番ではなくその地域を管轄している警察署に電話した上で映像を見せに行くことで注意してもらうことが可能です」

 迷惑行為を行っているドライバーのナンバーなどを特定できれば、警察署に出向いて通報することで、注意してもらえる可能性があるといいます。

 とはいえ根本の解決としてはなかなか難しいのが現状といえます。

 もちろん、これらの行為がすべての喫煙者に当てはまるものではなく、タバコを吸う多くのドライバーが吸い殻や灰の適切な処理を行っているでしょうが、こうした一部の人による迷惑行為が、タバコを吸う人のイメージを低下させてしまうことは避けられません。

 今後、悪質なドライバーによるタバコの吸い殻・灰のポイ捨てなどに関して、新たな措置が取られることが望まれます。

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