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高速道路の定額プラン「ETC周遊割引」がスゴい!「休日割引」よりお得!? いくら安くなるか実際に使ってみた

くるまのニュース / 2023年9月16日 10時10分

ETCを使って高速道路を走行すると、条件によっては割引を受けられることがあります。そんななか、対象エリア内を定額で自由に乗り降りできるETC割引があるのですが、一体どれくらい安くなるのでしょうか。

■「ETC周遊割引」を使うとどれだけお得になる?

 高速道路を走行するときに欠かせないのが「ETC」です。
 
 高速道路や有料道路を利用する際に料金所で停止することなく通過できるシステムで、昨今は高速道路を走行する車両の94.1%がETCを利用しています(2022年9月時点)。
 
 ETCを利用すると、走行する条件によっては通行料金の割引が受けられることがあり、「平日朝夕割引」や「深夜割引」「休日割引」などを利用してお得に高速道路を通行している人も多いでしょう。

 そんな高速道路の割引には、特定の区間が乗り放題になる「ETC周遊割引」なるものが用意されていることがあります。

 ETCを利用すると高速道路が自由に乗り降りすることができる定額プランなのですが、これによって高速道路の通行料金はどれだけ安くなるのでしょうか。実際に使ってみました。

 今回利用したのは、NEXCO東日本が用意するETC周遊割引[ドラ割]の「東北観光フリーパス」。青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の東北6県の対象エリア内の高速道路を定額で自由に乗り降りできるプランです。

 さらに、「首都圏発着プラン」と組み合わせ、首都圏の発着エリア内から周遊エリアまでの1往復と対象エリア内の乗り降りが定額になるものを選択。この首都圏発着プランの東北観光フリーパス(3日間)の価格は1万6000円です。

 プランの条件のひとつに「首都圏の発着エリア内から周遊エリアまでの1往復」というものがあるのですが、往路は首都圏の発着エリア内のICで乗って東北6県の対象エリア内のいずれかのICで降り、復路はその逆で、東北6県の対象エリア内のICで乗って首都圏の発着エリア内のICで降りることが指定されています。

 首都圏の発着エリアは、圏央道(あきる野IC~下総IC)・関越道(練馬IC~東松山IC)・東北道(川口JCT/浦和本線~羽生IC)・常磐道(三郷IC~土浦北IC)が指定されており、1往復の条件を満たさないと、周遊エリア内での乗り降り自由が無効になってしまいます。

 今回は関越道の所沢IC(埼玉)から乗り、圏央道を経由して東北道へ向かいました。

 実際の走行ルートと、周遊割引を使わなかった時のETC料金は以下のようです。
——————
1日目(金曜日):宮島(宮城)で観光後、玉川温泉(秋田)に宿泊
・所沢IC→(関越道)→鶴ヶ島JCT→(圏央道)→久喜白岡JCT→(東北道)→仙台南IC→(仙台南部道路)→仙台若林JCT→(仙台東部道路)→仙台港北IC→(三陸道)→松島海岸IC[9300円/通常料金]

・松島海岸IC→(三陸道)→利府JCT→(仙台北部道路)→富谷JCT→(東北道)→松尾八幡平IC[5410円/通常料金]

2日目(土曜日):秋田県内で観光後、天童(山形)で宿泊
・横手IC→(湯沢横手道路)→湯沢IC[330円/休日割引]

・東根IC→(東北中央道)→天童IC[210円/休日割引]

3日目(日曜日):蔵王(宮城)を観光後、帰宅(埼玉)
・天童IC→(東北中央道)→山形上山IC[530円/休日割引]

・白石IC→(東北道)→久喜白岡JCT→(圏央道)→鶴ヶ島JCT→(関越道)→所沢IC[5870円/休日割引]
——————

 首都圏発着プランの東北観光フリーパスを使わなかった場合、3日間の高速道路の利用料は2万1650円ですが、周遊割引を使うと1万6000円なので、5650円安く利用できたことになります。

 今回、2日目は高速道路を540円分しか使っておらず、これは、おもに一般道と東北中央道を通行したから。現在、東北中央道は6割が無料区間となっており、そもそもがお得な路線なのです。

 もし、秋田から山形までの移動で東北道と山形道を通っていたら、もっと利用料がかかっていたはずです。そうなると1万6000円定額の周遊割引のお得感がもっと増すのではないでしょうか。

 なお、定額の通行料は後日一括で支払うことになります。ウェブで確認できる「ETC利用照会サービス」の明細では、利用直後は通常料金が表示されるので、一見割引されていないように思えるのですが、この表示はあとから定額料金に切り替わり、割引が適用されることがわかります。

※ ※ ※

 周遊プランは事前にウェブサイトでの申し込みが必要で、利用したい周遊割引を選んで、利用日や氏名、メールアドレス、ETCカードの番号などを入力するだけで簡単に申し込めます。

 走行ルートや休日割引の有無などで、場合によっては周遊割引を使わないほうが安く済むことがあるほか、お盆や年末年始、GWなど特定の期間が対象外となっていることがありますが、うまく使えば非常にお得に高速道路を利用することが可能です。

 NEXCO東日本では、東北の周遊割引のほか、北海道や北関東、北陸、信越の周遊割引も設定されていますし、NEXCO中日本では「速旅」、NEXCO西日本では「みち旅/ドライブパス」といった商品名で同様の周遊割引が展開されています。

 ウェブサイトに利用方法や利用条件などが細かく掲載されているので、よく確認したうえで申し込みすることをお勧めします。

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