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車の「日常点検」 実はユーザーの義務! 自身でやらないと「違反」に該当することも…チェックすべき項目とは?

くるまのニュース / 2023年9月28日 9時10分

クルマの日常点検は、実はユーザーに課せられた義務であり、車検を受けているからといって行わなくていいものではありません。一体どういうことなのでしょうか。

■サボったらダメ! クルマの日常点検

 クルマの点検やメンテナンスは、車検や定期点検のみで済ませているという人も多いかもしれません。
 
 しかし、実はユーザー自身で日常点検を行うことは法律で義務付けられているのです。

 一般的な乗用車の場合、2年に1度車検を迎えます。

 そのため、日頃の点検は車検に通っているから問題ないと考える人もいるかもしれませんが、車検と点検整備では確認する項目が大きく異なります。

 国土交通省によると、車検ではエンジンのかかり具合やブレーキの効き具合、アイドリング時の排出ガス濃度などを検査しますが、点検ではエンジンオイルの汚れやオイル量のチェックのほか、ブレーキディスクの摩耗具合やエアクリーナーの点検などを行います。

 これは、車検では公道を問題なく安全に走行できるかを最低限チェックするもので、点検はクルマが故障しないように定期交換部品や消耗品の状態をチェックするという違いにあります。

 このように、車検と日頃の点検ではそれぞれの検査・点検項目はリンクしていないため、車検に通ったからといって点検が省略できるということはありません。

 そのため、日常点検や定期点検など、日頃からユーザー自身の責任において点検整備を実施して、クルマの安全を継続的に確保することが法律で義務付けられています。

 では、日常的にユーザーが行うべき点検にはどのような項目があるのでしょうか。

 まずはボンネットを開けて、ウインド・ウォッシャ液やブレーキ液、バッテリー液、冷却水、エンジンオイルのそれぞれの量が適正に保たれているか確認します。

 ブレーキ液、バッテリー液、冷却水はそれぞれタンク内の液量が外から目視できるため、タンクに記載された目盛りの適正量が入っているかチェックし、ウインド・ウォッシャ液とエンジンオイルは、レベルゲージを引き抜いて確認します。

 この時、ボンネットは走行直後は高温になりやけどの危険もあるため、必ずエンジンをかける前か、停車後しばらく時間をおいてボンネットの内部が冷えてから作業するようにしましょう。

 次に、クルマの周囲をまわって、タイヤの空気圧や摩耗・損傷状態と溝の深さ、各ランプ類が適正に点灯・点滅するかをチェックします。

 タイヤの空気圧のチェックにはタイヤゲージが必要ですが、ガソリンスタンドなどでは無料でチェックしてもらえることもあるため、給油と合わせて確認するのもいいでしょう。

 また、タイヤが劣化したり溝が大幅に減っていたりすると、雨の日にスリップする危険があるだけでなくブレーキの効きにも影響するため、心配な場合はディーラーや整備工場などに早めに相談し、交換を検討することが大切です。

 最後に、運転席に座って、ブレーキペダルの踏みしろやサイドブレーキの効き具合、ウインド・ウォッシャ液、ワイパーの作動状況、エンジンをかけた時に異音がしないか、低速走行や加速がスムーズにできるかなどを確認しましょう。

 これらの点検の実施は月に1回が目安となりますが、点検を怠っていると違反となってしまう恐れがあります。

 例えば、ブレーキランプのほかウインカーやヘッドライトが切れていた場合などの灯火類の不具合や、ブレーキパッドやタイヤの溝が基準以上にすり減っていたことにより事故に至った場合などには「整備不良」と判断されることがあります。

 整備不良の違反では、不良となっている項目に応じて1〜2点の違反点数と、普通車で7000円または9000円の反則金が課されるため、交通違反とならないためにも定期的な日常点検を実施することが大切です。

※ ※ ※

 クルマの整備はディーラーや整備工場にお任せしているという人も、日常点検を行うことはユーザーの義務となっているため、怠ってはいけません。

 なお、日常点検の仕方は取扱説明書や整備手帳(メンテナンスノート)に記載されているほか、車検や修理などで整備工場に行く際に整備士などに聞いてみるのもよさそうです。

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