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タフすぎるダイハツ「斬新軽トラ」がスゴかった! カクカクボディがカッコイイ「マッドマスターC」って何? 期待度が高すぎたクルマだった

くるまのニュース / 2023年9月21日 12時10分

ダイハツが2007年の東京モーターショーで世界初公開した斬新軽トラック「マッドマスターC」はどのような特徴があるのでしょうか。

■市販化に期待大だった「タフ仕様トラック」

 国内最大の自動車展示会「東京モーターショー」ではさまざまな新型車やコンセプトカーが発表されてきました。次回の開催は2023年10月ですが、名称が変更されて新たに「ジャパンモビリティショー」として開催されます。
 
 そんな東京モーターショーのなかでも、ダイハツは2007年に、タフなイメージを高めた斬新な軽トラックを世界初公開していました。

 2007年10月26日から17日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で第40回東京モーターショー2007が開催されました。

 2007年は、アメリカを発端とする低所得者向け住宅ローンのサブプライム問題が起こったほか、原油価格の高騰、新潟県中越沖を震源とする大きな地震が発生するなど、日本だけでなく世界的にもいいニュースは少なく、景気も決して良好とはいえない状態が続いていました。

 しかし、東京モーターショー2007ではショーテーマ「世界に、未来に、ニュースです。」のもと、10年ぶりに開催形態を変更し、乗用車・商用車・二輪車だけでなく車体や部品などの関連製品を含む展示を行ったほか、参加・体験型のイベントを充実させるなど、新たな取り組みを実施。過去最高の来場者数を記録しました。

 ダイハツでは、4車種6台の参考出品車と6台の市販車などを出展。そのなかの1台が、「MUD MASTER-C(マッドマスターC)」でした。

 マッドマスターCは2人乗り小型四輪駆動トラックで、当時ダイハツは「小ささと軽さが生み出す高い走破性に加えて、フレーム付ボディの圧倒的な耐久性と積載性をあわせ持つスモール&タフなトランスポーター」と説明しています。

 トランスポーターという説明の通り、サイクルスポーツ界を代表する鈴木雷太氏と共同企画され、大型トラックのウイング車のように側面のパネルが開きマウンテンバイクが積載できる「アタッチメントボディ」を採用しています。

 フレームシャシー×軽量ボディに、通常の荷台などを用意し、マウンテンバイク向けパネルのみならず各種アタッチメントの装着も可能で、アウトドアスポーツから過酷地での仕事にも適応します。

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1600mm×全高1960mmと、全幅のみ軽自動車の規格(1480mm以下)をオーバーしていますが、660ccエンジンを搭載していることから「ほぼ軽トラック」と言っても差し支えないコンパクトさが特徴です。

 エクステリアは存在感を主張したフルキャブスタイルを採用。スクエアさが強調され、前後ライトの形状などもエッジが効いたものとなっています。

 さらに、大径16インチオフロードタイヤの採用により、370mmの最低地上高と悪路走破性能を示す3アングル(アプローチ・ランプブレークオーバー・デパーチャー)は「余裕を確保」したといいます。

 インテリアは水平貴重のシンプルなインパネに、2007年当時では画期的な大型液晶マルチディスプレイを装備するなど、先進的な機能も盛り込まれました。シートは撥水素材を採用したほか、加飾も少なく無機質なデザインとすることでタフさも演出しています。

 ドライブトレインにはドライブシャフトとハブの接続部分にギヤを組込んだ「ハブリダクションシステム」を採用。これにより、高い踏破性・耐冠水性を実現したといいます。

 なお、出力などの詳細は公表されていませんが、センターコンソール中央には小さくシフトノブが「生えて」おり、シフトパターンから5速MTを採用していたと思われます。

 マッドマスターCは当時、多くの来場者や四輪駆動車ファンなどから注目の存在となっていたほか、奇抜なデザインや機構を採用するコンセプトカーとしては、比較的市販できそうな完成度の高さから発売を期待されていました。

 結局、2007年の初公開から現在に至るまで市販化は叶いませんでしたが、その後もダイハツは各ショーにおいて斬新で意欲的な軽トラックを披露し続けています。

※ ※ ※

 このマッドマスターCのように市販化が叶わなかったものの、後に登場する市販車に一部の機能やデザインが活かされているケースも数多く存在するほか、最新技術の一部は現代と同じ発想でブラッシュアップされ続けています。

 59年ぶりに名称が変更されて新たに生まれ変わるジャパンモビリティショーでは、新時代のクルマへ大きな変化をもたらすコンセプトカーの登場に、ますます期待が膨らむばかりです。

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