トヨタの3人乗り「和製スーパーカー」正体は!? ド迫力の「ガルウィングドア」採用で世界も注目! 最高出力は400馬力超!?
くるまのニュース / 2023年9月17日 7時10分
かつてトヨタが発表したスーパーカーのコンセプトモデル「アレッサンドロ・ボルタ」とは一体どのようなクルマだったのでしょうか。
■迫力が凄い! トヨタの「ハイブリッド」スーパーカー
「東京モーターショー」から名称を改めた「ジャパン モビリティショー2023」が、2023年10月26日から開催されます。
そんなモーターショーですが、これまで出展されて話題になったコンセプトカーには一体どのようなものがあったのか、振り返ってみましょう。
世界各地で開催されているモーターショーは、市販されているクルマのみならず未来に登場する可能性の溢れた「コンセプトカー」が公開されることでも注目を集めています。
今年のジャパン モビリティショーでも心に響くコンセプトカーが発表されるのか、クルマ好きから興味が寄せられています。
なかでも2004年にスイスで開催された「ジュネーブモーターショー2004」では、トヨタが1台の迫力あふれるスーパーカーのコンセプトモデルを世界初公開し、大きな注目を集めました。
それが「アレッサンドロ・ボルタ」です。
アレッサンドロ・ボルタは、トヨタがそれまで培ってきた電動技術を組み合わせた、ハイブリッド式のスーパースポーツカー。
環境への配慮と高い走行性能を両立できることを示すべく、また同社の将来に向けたスポーツカー研究の一環として開発されたといいます。
このアレッサンドロ・ボルタという車名は、世界で初めて電池を発明した1800年代のイタリアの物理学者「アレッサンドロ・ボルタ伯爵」に由来するもので、さらにボディのスタイリングも同じくイタリアの著名なカロッツェリア(デザイン工房)「イタルデザイン・ジウジアーロ」が担当しています。
搭載するパワーユニットは、3.3リッターV型6気筒エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせ、402馬力もの最高出力を発揮。
それらを重心バランスに優れた車体中央に配置し、前後の車軸それぞれが独立したモーターによって駆動する4WD(四輪駆動)を採用。
大きなエンジンやモーター、バッテリーの積載によって重量級のクルマのように思えますが、車体にはカーボン素材をふんだんに使用することで徹底した軽量化が図られており、わずか1250kgというスーパーカーとしては軽量な車両重量を達成。
これにより、停止状態から4.06秒で100km/hに到達する爆発的な加速力と、250km/hを上回る最高速度を実現していました。
ボディサイズは全長4358mm×全幅1925mm×全高1145mmと、スーパーカーらしく幅広く地を這うようなフォルム。
名門イタルデザインによって造形されたスタイリングは、いま見ても未来的な見事なもので、これまでのどのスーパーカーとも異なる独特の疾走感が漂う個性的なディテールが施されています。
見る者の目を瞬間的に引く仕掛けとして、ドアには垂直にガバっと開くいわゆる「ガルウィング(正式名称:シザーズドア)」を採用。
さらにマフラーはサイド出しとし、あきらかに量産される大衆車とは異なる機構が満載されたことで、アレッサンドロ・ボルタは自身が「特別なクルマ」であることを力強く主張し、世界のみならず歴史上の名だたるスーパーカーと比較してもなんら遜色の無いただならぬオーラを漂わせていました。
もちろんインテリアにも独特な構造が採用されており、なんと車内は3人が横一列に乗車できる斬新な3シーター式。
しかもステアリングと操作ペダルは自由に左右スライドが可能で、好みの座席位置や運転姿勢を選択し自由に運転できるという、かつて無いユニークな発想も当時大きな話題となりました。
※ ※ ※
高出力が命題のスーパースポーツカーに環境負荷低減の意識を取り入れ、トヨタらしいハイブリッド技術を組み込んだ斬新なスーパーカーと高い評価を獲得したアレッサンドロ・ボルタですが、その後実際に販売に至るような開発情報などは無く、2023年時点でも販売の見込みはありません。
しかし現代では電気自動車(EV)やハイブリッド式のスーパーカーが市民権を得ており、フェラーリやランボルギーニなど大手スーパーカーメーカーも同様のモデルを販売しています。
約19年前という2004年にそのような構想をいち早く取り入れ、世界に示したトヨタの先進性に、今あらためて驚かされます。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
全長3.5m! トヨタが「小さなMRスポーツカー」を開発! “5速MT×1.8Lターボ”搭載した「爆速モデル」に熱望の声!
くるまのニュース / 2024年6月26日 8時10分
-
300馬力のトヨタ「和製スーパーカー」が凄い! 「ミッドシップ×オープンカー」の山盛り仕様! ハイブリッドも搭載した「斬新スポーツモデル」に期待大!
くるまのニュース / 2024年6月21日 12時30分
-
トヨタ「プリウス」 スポーツカー顔負けの「最強HV」がスゴい!
くるまのニュース / 2024年6月19日 17時10分
-
スバルの「斬新オープンカー」は悪路も走れる! 最低地上高「200mm」で走破性がスゴい! “SUV×オープン”を実現した「スクランブラー」とは!
くるまのニュース / 2024年6月16日 19時10分
-
日産「和製スポーツカー」の動画公開! 次期R36はどうなる? 丸目4灯は継続!? Zみたく歴代デザイン採用は? ヒントは「フォース」か
くるまのニュース / 2024年6月7日 12時10分
ランキング
-
1すき家、7月から“大人気商品”の復活が話題に 「この時期が来たか」「年中食いたい」
Sirabee / 2024年6月29日 4時0分
-
2「モノ屋敷の実家を片付け」嫌がる母と攻防の顛末 「絶対に捨てられない母」をどう説得したのか
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 13時0分
-
3朝ドラ「虎に翼」後半戦がますます面白くなる根拠 「パイオニアとしての成功物語」からどう変わる?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 11時0分
-
4まもなく上場「タイミー」やって見えた本質的課題 ガチの隙間時間ではできず、微妙に使い勝手に難?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 12時0分
-
5「A-10を退役させろ」ついに年貢の納め時? スーパー攻撃機も「現代戦では使えない」を示したロシアのライバル機
乗りものニュース / 2024年6月29日 6時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)