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まるで“スポーツカー”な「3列シートミニバン」が存在!? ターボ搭載で240馬力超えも! マツダ最強ミニバンの正体とは

くるまのニュース / 2023年9月26日 10時10分

ミニバンのなかにはハイパワーエンジンを搭載するモデルがごく一部存在しますが、かつてマツダにもスポーツモデル同様のターボエンジンを搭載するミニバンがありました。どのようなモデルなのでしょうか。

■「スポーツモデル」と同じターボエンジンを搭載も台数はふるわず

 両側スライドドアや3列シートを持ち、家族がゆったり乗れる大きな空間を持つミニバンですが、大きく重い車体の割にはエンジンパワーが不足していると思う人もいるかもしれません。
 
 しかし、マツダにはかつてスポーツモデル並みのハイパワー・大トルクなエンジンを搭載したモデルがありました。

 マツダ「MPV」は1990年に国内で発売された3列シートミニバンです。

 初代は日本初の本格ミニバンだといいますが、駆動方式がFR(後輪駆動)でドアも通常のヒンジドアを持っていました。

1999年登場の2代目ではFFとなったほか、両側スライドドアを採用。さらに、スタイリッシュなデザインや大きなボディサイズから来る広い車室空間が評価されました。

 2006年2月には3代目がデビューしました。当時マツダは「スポーツカーの発想でミニバンを革新した『次世代ピープルムーバー』」だと説明しています。

 ボディサイズは全長4860-4870mm×全幅1850mm×全高1685mm、ホイールベースは2950mmと、今でこそ日本再導入モデルのホンダ「オデッセイ」と同等の背の低いボディを持ちますが、当時のミニバンとしては全長・全幅ともにかなり大きなサイズとなっています。

 エクステリアは先代よりもホイールベースを延長し、全高を60m下げたことによりロー&ワイドなプロポーションを実現。

 スポーティな縦型ヘッドライトや、クリアレンズのテールライトを採用するなど、当時のミニバンとしてはスタイリッシュに仕上げていました。

 インテリアは上質感を向上させた直線基調のインパネや左右スライド機能付きの2列目には、オットマンや座面角度調整、スイング機能付き大型ヘッドレストを装備する「スーパーリラックスシート」を設定するなど、高い快適性も持っています。

 パワートレインは3代目MPVの特徴で、最大出力245馬力・350Nmもの大パワーを発揮する2.3リッター直列4気筒ターボエンジン+6速ATを採用。エンジン自体はマツダのスポーツモデル「マツダスピードアクセラ」「マツダスピードアテンザ」と同様のものです。

 トルク重視にセッティングしたことで、3.5リッター6気筒エンジン並みの大トルクを発揮。1800kg近い重量のあるボディをぐいぐいと加速させる性能を持っていました。

 また、ノンターボモデルも存在し、そちらは163馬力・210Nmを平均的なものとなっています。

 そんなMPVでしたが、販売台数は苦戦を強いられます。

 マツダのラインナップにはミディアムサイズの「プレマシー」があったほか、ライバルとなる車種にはトヨタの当時大人気だったミニバン「エスティマ」や立体駐車場に入る全高を確保していたホンダ「オデッセイ」という強敵が存在していました。

 ボディサイズも大きかったことが響き、販売台数ランキングにおいても上位に入ることはありませんでした。

 2008年にはフロントフェイスの刷新を含むマイナーチェンジを実施しましたが、2010年にはターボエンジン搭載車が廃止に。2016年には完全に販売終了となりました。

 一方で、こうした動力性能の高さを支持する一定数のファンもいまだにいるようで、ターボモデルは10年以上経過したミニバンの中古車として比較的高値を維持しています。

※ ※ ※

 直近では、トヨタの大型ミニバン「ヴェルファイア」が兄弟車「アルファード」とは異なるパワートレインを搭載したほか、専用サスペンション装着やボディの補強などがなされ、「走り」に特化したモデルとして登場しています。

 家族を乗せるミニバンにおいても、走りの楽しさを諦めきれないという「おとうさん」のために、このようなモデルの存在は貴重といえそうです。

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