クルマの「サイドモール」なぜ減った? クラウンやシトロエンは採用、なぜ? デザインの考え方は多様化へ
くるまのニュース / 2023年9月27日 9時10分
かつてはクルマのボディ側面には「サイドモール」と呼ばれる棒状のものが横に取り付けられていましたが、最近では減少傾向にあり、あまり見られなくなりました。なぜ見なくなり、そしていまも採用する理由は何なのでしょうか。
■見かけなくなったサイドモールって何?
クルマのボディ側面に装着されているサイドモールは、ゴムや樹脂などで出来ており、セダンタイプに多く採用されていました。
しかし、近年の新型車にはサイドモールが装備されているクルマは減少しており、サイドモールそのものの認知度も低下傾向にあります。
かつてはクルマのボディ側面には「サイドモール」と呼ばれる棒状のものが横に取り付けられていました。
しかし、近年サイドモールは減少傾向にあり、あまり見られなくなりました。
サイドモールはクルマのボディ側面にゴムや樹脂系パーツで構成されていて、装着することでドア開閉時に障害物との接触でクルマのボディが損傷しないよう保護する役割を担います。
サイドモールはセダンタイプのクルマに採用されているケースが多く、ボディと同色ではない場合には、無愛想な横線に見えてしまうクルマもあります。
数多くのメーカーで採用されていたサイドモールですが、街中で見かける機会が減ってきました。
サイドモールが採用されなくなった理由は、デザイン性能が大きく関係しています。
サイドモールが消えたひとつの要因として、プレス技術の進化が挙げられます。
前述の通り、サイドモールにはボディサイドの抑揚を出すといったデザイン上のメリットがありますが、それは同時に従来のプレス技術では、抑揚のあるボディ形状を形成できなかったということでもあります。
一方、近年技術が進歩したことにより、プレスによって複雑なボディラインを演出することができるようになりました。
デザイン上のメリットはもちろん、車体軽量化や空気抵抗の減少化などを考慮しても、サイドモールを装着するよりもプレスによって形成するほうが良いといえます。
高級セダンに多く採用されてきたサイドモールですが、シンプルなデザインを好むユーザーにとっては、「とってつけた感」の強いサイドモールよりも、プレスによる自然なボディラインのほうが適しているようです。
トヨタ「クラウンクロスオーバー」にはかつてのサイドモールのような樹脂パーツが採用されている、なぜ?
※ ※ ※
なお2022年9月に発売されたトヨタ「クラウンクロスオーバー」にはかつてのサイドモールのような黒い樹脂のパーツが付いています。
これはキャラクターラインに頼らず面の抑揚で質感を表現したサイドビューとするために意図的に付けられたものです。
デザイナーによればリアの黒い樹脂部分と同じく全体的に引き締めた印象を与える効果があるとして採用されていいます。
■シトロエンC3やベルランゴ、どんなデザインか、見た目の特徴は?
近年販売されているモデルの中でサイドモールが装備されているクルマとしては、フランスのシトロエン「C3」や「ベルランゴ」なども挙げられます。
シトロエンに採用されているサイドモールは、メーカーの発想の転換により、機能性向上や個性溢れるデザインが魅力的なクルマとして販売されています。
見た目の印象は全体的に角丸の四角形を主体としたデザインとなっており、シトロエン独自の内外装が楽しめます。
シトロエン「C3」にはかつてのサイドモールのようなものが採用されている
そんなシトロエンですが、なぜ近年減少傾向にあるサイドモールのようなものが採用されているのでしょうか。販売店担当者は、次のように話します。
「C3やベルランゴに採用されているのは『エアバンプ』と呼ばれるものです。これは、軽い接触などがあった際に、ボディを守るために取り付けられています。
それだけでなく、シトロエンは非常にデザイン性にこだわっている一台で、街中の走行に適したコンパクトさと、シャープな力強さを兼ね備えているモデルです。
シトロエンを象徴する数多くの個性的なデザインフィーチャーの一部として、エアバンプが取り入れられています」
近年では見かける機会が減ってきているサイドモールですが、シトロエンではボディプロテクションに加えて、デザイン性のために採用しているようです。
※ ※ ※
かつては純粋ボディを守るために取り付けられていたサイドモールですが、デザイン性の観点から取り付けられる機会が減りました。
その一方で、逆に個性的な味わいを演出することから、シトロエンなどではデザイン性が高いアイテムとして再び採用されるようになっています。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
トヨタ「すごいクラウン」実車公開! ド迫力の「艶消しブラック」ホイール装備した“特別な姿”とは! トヨタ&レクサスを“進化”させる「新アイテム」KINTO FACTORYが続々発表!
くるまのニュース / 2024年11月20日 13時50分
-
トヨタの「全長5m超え王道セダン」登場で反響は? 大型縦グリル×王冠マーク採用で注目!? 街中でレア仕様目撃談も! 発売1年の「クラウン」とは
くるまのニュース / 2024年11月16日 10時10分
-
トヨタ新型「高級セダン」がスゴイ! “全長5m”級&「レクサス」風デカすぎグリル採用! クラウンとは違う中国で人気な「アバロン」とは?
くるまのニュース / 2024年11月4日 17時10分
-
トヨタ斬新「クラウンオープン」がスゴイ! “屋根なし”クロスオーバーボディ! 「センチュリーSUVオープン」との共演もアツい「謎のオープンカー」とは?
くるまのニュース / 2024年10月25日 10時10分
-
“新車で買える”トヨタ「レトロ風クラウン」がスゴイ! 「昭和感」漂う懐かしい装備満載! バブル世代が大歓喜する「“渋イイ”仕様」とは?
くるまのニュース / 2024年10月24日 20時10分
ランキング
-
1とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
2紅白「旧ジャニ出演なし」に騒ぐ人の"大きな誤解" 出演しない理由についての報道の多くがピント外れ
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 13時30分
-
3ブラック工場勤務なのに総資産1億円! 大台を達成した30代に教えてもらった7つの“節約テク”
週刊女性PRIME / 2024年11月22日 9時0分
-
4「合コンも仕事のつもりだった」20代で“年収1,000万”稼ぐ彼氏の苦しすぎる浮気の言い訳に唖然
日刊SPA! / 2024年11月21日 15時51分
-
5ファミマの「発熱・保温インナー」はヒートテックより優秀? コンビニマニアが比較してみた
Fav-Log by ITmedia / 2024年11月21日 19時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください