レクサスの斬新デザイン仕様!? 「2人乗りマシン」が凄い! 1リッターエンジンのオフロード仕様!? 悪路余裕なモデルとは
くるまのニュース / 2023年9月28日 19時10分
レクサスは乗用車以外にも泥臭いオフロードモデルも開発しています。「ROV Concept」と名付けられたモデルにはどのような特徴があるのでしょうか。
■水素エンジン搭載の2人乗り仕様とは
レクサスは、2023年9月15日、16日に「LEXUS SHOWCASE(レクサスショーケース)」を開催しました。
その中で水素エンジンを搭載した「ROV Concept」の試乗が行われましたが、どのような特徴があったのでしょうか。
ROVとは「レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(Recreational Off-Highway Vehicle)」の略です。
レクサスはそのROVを2021年10月14日に「LX」の世界初公開時に初お披露目。
このモデルは、どのような地形でも走行できるオフロード性能を備えつつ、レクサスの品質やクラフトマンシップ、高級感を内外装に表現しています。
エクステリアは、次世代レクサスのデザインランゲージを表現するL字型フロントヘッドランプ/リアコンビネーションランプ、フロントグリル、フロントフェンダーを採用。
さらに水素燃料タンクにつながるサスペンションカバーや2代目「NX」から採用された「LEXUS」のリアロゴなども特徴的です。
ROVにはいくつかのバージョンが存在すると言いますが、基本のボディサイズは全長3120mm×全幅1725mm×全高1800mmとし、強固なチューブラーフレームを採用した軽量なボディを実現しました。
乗車人数は2人となるコックピットはレクサスの「Tazunaコンセプト」に基づいて設計。
ドライバーが運転に集中できるよう、必要な情報をシンプルなメーターで表示し、シートには耐久性に優れた合成皮革が使用されるとともに、サスペンションエレメントを内蔵しています。
さらに、「レクサス・ドライビング・シグネチャー」と呼ばれるレクサスの乗り味を実現しており、スロットル、ブレーキ、ステアリングの入力に対して車両がスムーズに反応。
最も特徴的なことは、1リッター直列3気筒水素エンジンを搭載していることで、ガソリンエンジンと同様に心地よいエンジン音とレスポンスの良いトルクを発生します。
なお水素エンジンは、圧縮された水素を高圧タンクに貯蔵し、水素をダイレクトインジェクターで正確に噴射します。
これにより、環境への配慮とエンジン車ならではのリアルなエンジンの鼓動を感じ取れる走りの楽しさと水素の高速燃焼による応答性の高いトルクを実現しました。
また、走行中のエンジンオイル消費をごく僅かに抑え、CO2排出をほぼ発生しないようになっています。
トランスミッションは「シーケンシャルパドルシフト+リバース式」となり、駆動方式は「セレクタブル2WD&4WD with デフロック」です。
レクサスが提案する「OVERTRAIL PROJECT」
そんなROVですが、今回は富士スピードウェイに設置された特設オフロードコースで試乗してみました。
基本的な走破性や足回りなどの動きはバギーのような印象で、狭い悪路や登坂、岩場を難なくクリアしていきます。
その中でも従来のバギーよりショックの無さや、滑らかなフィーリングにはどこか「レクサスらしさ」を感じられるかもしれません。
またガソリン車との違いは運転している限りは感じられず、「いつまでも乗っていたい」と言える代物です。
このような水素エンジンを搭載するROVは、自然を楽しむレクサスの提案するアウトドアスタイル「OVERTRAIL PROJECT」にマッチしたモビリティと言えます。
■水素エンジンだけじゃない!? ROVは色々と凄かった!
さらに今回試乗したROVには様々カーボンニュートラルへの取り組みが実装されています。
—
・ヤマハ発動機株式会社:共同開発した水素エンジン
・KYB株式会社:生分解性作動油を使用するショックアブソーバー
・コベストロジャパン株式会社/タキロンシーアイ株式会社/株式会社豊田自動織機:低炭素樹脂ウインドウを使用したフロントウインドシールド
・豊田合成株式会社/トヨタ自動車九州株式会社:リサイクル樹脂+バイオ素材(CNF)を使用したフロントフード&フロントバンパー
・株式会社ニフコ:生分解性樹脂を使用したクリップ
・東洋紡エムシー株式会社:三次元網状繊維構造体(水平リサイクル可能)を使ったシートバックサポーター
—
このように水素エンジンを搭載するだけではなく、様々な関係企業と一緒に低環境負荷の技術を採用しているようです。
レクサスが提案する自然を楽しむアウトドアスタイルにマッチした1台?
※ ※ ※
また、レクサスは今後のROVの開発について、次のように説明しています。
「コンパクトなボディサイズとROVならではの悪路走破性により、乗用車にはない走りの楽しさや、雄大な自然との触れ合いの提案を目指しています。
水素エンジンの搭載により環境への配慮とリアルなエンジンの鼓動を感じ取れる走りの楽しさの両立を目指しています」
さらにROVの将来的な実用化に向けたユーザー向けの体験プログラムを開始すると言います。
実際に2023年9月9日と10日の両日、同ブランド初のキャンプイベント「LEXUS CAMP 2023 by OVERTRAIL PROJECT」でもユーザーがROVを体感する機会が設けられました。
今後、体験プログラムを通じたユーザーボイスがROVの実用化どのように反映されるか、注目です。
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