レクサスが斬新「スポーツカー」実車展示! 斬新ハンドル&MT搭載も? LFA後継なる「エレクトリファイドスポーツ」って何? 次期型どうなった?
くるまのニュース / 2023年9月27日 11時50分
世界各国で展示されているレクサスの「Electrified Sport Concept(エレクトリファイドスポーツ)」。それは「LFA」の後継となるモデルとして知られています。そんなレクサスのフラッグシップスポーツカーである「LFA」は2023年10月で誕生から14年を迎えます。総生産台数はわずか500台というLFAの軌跡と現在を振り返ってみましょう。
■レクサスが新たなLFAを示唆!? 誕生から14年を迎えるLFA、その軌跡と現在
レクサスの今後の方向性を示す「Electrified Sport Concept(エレクトリファイドスポーツ)」。
このモデルは、レクサス最高峰モデル「LFA」の後継モデルとする噂が跡を絶ちません。
2023年9月21日にレクサスのオーストラリア法人は、同市場で開催される「メルボルンカップ・カーニバル」に、エレクトリファイドスポーツを初披露します。
エレクトリファイドスポーツについてかねてから「『LFA』で磨いた“レクサス秘伝のたれ”を継承する次世代のスポーツカーを、BEVで開発いたします」と名言するなど、LFAの実質的な後継モデルとして認知されてきました。
いまや世界のオークションで1億円は下らないレクサス「LFA」
一方のLFAは、2012年の生産終了から10年以上が経過したいまもなお、国産スーパースポーツカーの最高峰との呼び声も高い1台です。
その存在が世に知られるようになったのは、「Lexus Future Advance」の頭文字をとった「LF-A」という名のコンセプトカーが世界初公開された、2005年のデトロイトモーターショーでのことでした。
あくまでコンセプトカーとして登場したLF-Aですが、トヨタとヤマハの共同開発による最高出力500PS以上のエンジンが搭載されること。
さらに、最高速度が320km/h以上におよぶことなどが明らかにされたため、多くのユーザーが期待に胸を踊らせました。
そして2009年10月、東京モーターショーの会場においてその市販モデルが世界初公開されました。
正式なモデル名は「Lexus F Sports Apex」の略である「LFA」となり、3750万円という価格で500台限定で発売されることが発表されました。
事前にアナウンスがあったとおり、LFAはトヨタとヤマハによって共同開発された最高出力560PSのV型10気筒エンジンを搭載し、最高速度は325km/hに達するパフォーマンスを持っていました。
パフォーマンスは申し分ないとは言え、レクサスにとって初めてのスーパースポーツカーであったことから、市場からどのように評価されるのかには不安が残りました。
しかし、発売後ほどなくしてすべての台数が完売し、そうした不安は杞憂に終わりました。
特に、「天使の咆哮」と評されるエンジンサウンドは高く評価され、LFAを象徴する要素のひとつとなっています。
ただ、限定台数500台のLFAのうち、日本へとデリバリーされたのはわずか200台程度であることから、その音を実際に耳にしたことのあるユーザーはそれほど多くはないようです。
あまりに希少な存在であるため、LFAが中古車市場に登場することはほとんどありません。
また、登場したとしても、新車価格を大きく上回るプライスタグが付けられていることがめずらしくありません。
■世界各国で「億超え」連発のLFA! 次期LFAはどうなる?
たとえば、2021年にはアメリカのオークションにおいて、走行距離がわずか177マイル(約285km)という新車同様の個体が登場し、78万1800ドル(約1億1540万円)で落札されています。
また、2022年には同じくアメリカのオークションで、赤いエクステリアカラーのLFAが84万9900ドル(約1億2550万円)で落札されています。
最近では、2023年9月に走行距離約1万3000マイル(約2万900km)の個体が、70万5000ドル(約1億400万円)で取り引きされています。
これらを見てもわかるとおり、LFAの現在の相場はおよそ1億円以上と新車当時のおよそ3倍となっています。
もちろん、コンディションによってはそれよりも低い価格で販売されることもありますが、それでも新車価格を大きく上回ることは確実です。
いずれにせよ、国産車で1億円以上の価格で取り引きされるのは、LFA以外ではトヨタ「2000GT」や日産「スカイライン GT-R」などごくわずかです。
LFAと並ぶ国産スーパースポーツカーである日産「GT-R」やホンダ「NSX」と比べても、LFAの相場は頭ひとつ抜きん出ており、その希少性や人気の高さがうかがえます。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで欧州初公開されたレクサス「エレクトリファイドスポーツ」は展示の演出も凝っていた
※ ※ ※
発売からわずか2年後の2012年12月に生産終了となったLFAですが、その後継にあたるモデルは現在まで登場していません。
そして2021年にコンセプトカーとして前述のエレクトリファイドスポーツがお披露目されました。
これまで世界各国で展示されてきたこのモデルですが、過去には「疑似MTを搭載する可能性」などが示唆されています。
しかしながら2023年9月現在、具体的な発売時期などについては不透明な状態です。
単純計算で187億5000万円(3750万円×500台)の売上規模を誇るLFAですが、その開発コストはその金額を大きく上回るものだったと言われており、スーパースポーツカーにはビジネス上の課題があることがわかります。
しかし、LFAは現在でもレクサスのイメージリーダーとして君臨しており、その波及効果は計り知れません。
BEVブランドへと変貌していくレクサスにとって次世代のイメージリーダーの存在は必要不可欠であり、LFAの後継と目されるエレクトリファイドスポーツがその役割を担うことが期待されています。
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