マジ…!? ヤギが岩を落とすような標識があった? どういう意味? 世にも珍しい「動物注意」とは
くるまのニュース / 2023年10月11日 20時10分
東京都小笠原村父島にある「落石注意」と「動物注意」の絵柄は従来と一味違った標識です。どのような特徴があるのでしょうか。
■「ヤギが岩を落としている」わけではなかった!? 父島の標識の意味
日本には様々な道路標識の種類がありますが、住んでいる地域によっては見かけないものもあり、なかには珍しい標識も存在します。
そんな中、東京都小笠原村父島にある「落石注意」と「動物注意」の絵柄は従来と一味違った標識です。どのような特徴があるのでしょうか。
運転免許を取得するために教習所で習ったものの、日常的に目にしない標識は、唐突に見かけてもすぐに意味を思い出せないものもあるかもしれません。
そんな道路標識のなかで見かける機会があるのは「動物注意」です。
これは主に山道や田舎道など、自然のなかを通る道沿いに設置されているケースが多く、ドライバーに野生の動物が出没する機会が多いため、注意警告としての役割を果たします。
とくに夜などは、交通量も少ないことから、野生の動物も山から降りてきて、道路など人間の居住地に現れることが少なくありません。
そのことから、動物注意の標識が立っていたら、いつも以上に注意して運転することが求められます。
そんな動物注意の標識ですが、一般的には「鹿」「たぬき」「イノシシ」「熊」などのデザインを見かけるケースが多いと思われますが、実はこれらの動物は各エリアによって自由に決めることができます。
鹿が多いエリアでは鹿が採用されるといった仕組みであるため、その地域に生息する動物ごとに違ったデザインになっています。
そんななか、東京都小笠原村父島にあるヤギの動物注意の標識は珍しいデザインです。
もちろん、ヤギが多く生息するエリアでは、ヤギの注意警告が出ていても何もおかしくはありませんが、今回の標識はヤギが岩を落としているようなデザインになっており「落石注意」との警告も記されています。
この標識からするに「崖の上にいるヤギが落石を発生させている」かのように見て取れるデザインになっていますが、どのような意味合いがあるのでしょうか。
そんな珍しいヤギが岩を落としているかのような標識ですが、どのような背景でこの標識が設置されたのでしょうか。
小笠原警察交通係の担当者は、この標識について次のように話します。
「この辺りではヤギが多いことから、ヤギが採用されました。
内地ですと鹿や、狸が多いかと思いますが、小笠原にはそういった動物がおらず、逆に野ヤギがいるのでこの標識となりました。
夜明道路に位置していて、1箇所か2箇所ほどあるかと思います。
実際にヤギが原因で落石が発生しているわけではなく、ヤギがイタズラするというわけでもありません。
設置した場所は山側の道路で、斜面で岩場のところです。
動物注意の警戒標識と落石注意の2つを兼ねているもので『ヤギが岩を落とすので気をつけてください』というものではありません。
また、ヤギだけではなく、ほかにも鳥などの珍しい標識も島内にあります」
このように、その地域に合った動物の絵を用いることができることから、父島に適したヤギが採用されたようです。
※ ※ ※
小笠原村父島にあるヤギの標識ですが、上からヤギが石を落としているのではなく、動物注意と落石注意の標識を兼ねたデザインになっているようです。
全国的にもこのような標識は珍しく、現地を訪れた際には確認してみるといいかもしれません。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【海外発!Breaking News】闇夜に輝くトナカイの角 斬新な交通事故対策に驚き(フィンランド)
TechinsightJapan / 2024年6月29日 10時0分
-
大きさ2m 阿蘇登山道で複数の落石 崖の木の根が腐っていたことも原因か
KKT熊本県民テレビ / 2024年6月19日 18時45分
-
阿蘇登山道・県道阿蘇吉田線で落石 2mほどの複数の石 南阿蘇村側が全面通行止め
KKT熊本県民テレビ / 2024年6月19日 11時41分
-
なんというスケール…高速道路上の巨大「足場要塞」ついに潜入 「石ころ一つ落とさない」ために準備6年!? 今まさに格闘中!
乗りものニュース / 2024年6月16日 16時42分
-
なぜ「毎月」違反条件が変わる? 偶数・奇数で交通規制変わる「謎の場所」とは? 日本にある珍しい標識
くるまのニュース / 2024年6月12日 20時10分
ランキング
-
1訪日観光客がSNSには決して出さない「日本」への本音 「日本で暮らすことは不可能」「便利に見えて役立たない」と感じた理由
NEWSポストセブン / 2024年7月1日 16時15分
-
2事件や事故の報道でよく目にする「命に別条はない」と「意識はある」、「重傷」と「重体」…それぞれの違いとは?【元新聞記者が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月1日 15時0分
-
3トヨタ「人気ミニバン」が受注停止!? 「ノア・ヴォクシー」なぜ買えない? いますぐ手に入るミニバンはある?
くるまのニュース / 2024年7月1日 16時10分
-
4すき家、7月から“大人気商品”の復活が話題に 「この時期が来たか」「年中食いたい」
Sirabee / 2024年6月29日 4時0分
-
5正しさを忘れた渋沢栄一etc.「新紙幣の偉人たち」知られざる“やばい”一面とは
日刊SPA! / 2024年7月1日 8時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)