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見た目がちょっと… なぜ「ヘッドライト」黄ばむ? 変色避けられないのどうして? 自分でも出来る黄ばみ除去方法とは

くるまのニュース / 2023年10月2日 11時10分

クルマのヘッドライトが黄色く変色している光景を見かけることがあります。なぜ黄ばむのでしょうか。専門店にその原因や対処法を聞いてみました。

■ヘッドライトはなぜ黄ばむの?

 クルマの前方に備わる「ヘッドライト」は、夜間や悪天候時に走行するときに前方を照らしてくれるもの他、周囲のクルマや歩行者から自車を認識してもらう役割もあります。
 
 そんなヘッドライトですが、年式が古くなってくるとヘッドライトが黄ばんでくることがありますが、これは問題ないのでしょうか。

 ヘッドライトが黄ばむとライトの光が弱くなったすると、自分自身や周囲が安全に走行することに影響が出てきます。

 実際に黄ばむのはヘッドライトのカバー部分で、「ポリカーボネート」と呼ばれるプラスチック素材が使われていることが多いです。

 昔のヘッドライトカバーはガラス素材が使われていましたが、1980年代からポリカーボネートなどが使われるようになり、素材の特徴としてはガラスよりも強度が高いのに加えて、衝撃が与えられて破損してもポリカーボネートは飛び散らない点です。

 車はどうしても事故を起こしてしまう可能性が考えられるため、安全性が高くて飛び散らないポリカーボネートが合っています。

 一方で紫外線や熱の影響を受けやすいという性質もあり、長く使用していると劣化し、黄ばんだり、白く変色します。

 このような特徴をもつヘッドライトの黄ばみについて、愛知県内の洗車専門店「Plus 手洗い洗車コーティング専門店」の担当者は次のように話します。

「クルマのヘッドライトには表面にハードコートが施されています。

 そのハードコートが紫外線劣化により取れてきて、汚れが付着し黄ばんできます」

 自動車メーカーは紫外線でヘッドライトが劣化してしまう対策として、紫外線から守れるようにハードコート施工をしています。

 しかし、ハードコートは1度施工すればずっと効果があるわけではなく、経年劣化によって少しずつ効果は無くなっていきます。

 また、細かいキズがついていると汚れが付着しやすく、最初は細かいキズでも何度も同じ個所にキズが付いてしまうとさらに汚れが侵入していきます。

 ヘッドライトはクルマの前方についている関係から走行中にキズが付くケースは多いため、キズがつかないように対策するよりも、キズが付いてしまった後の対策を考える方がおすすめです。

 他にもヘッドライトにハロゲンランプを使用していると、ランプからの熱で劣化するケースも少なくありません。

■ヘッドライトの黄ばみはどうやって除去するの?洗車のプロに聞いてみた!

 ヘッドライトが黄ばんでしまった際には綺麗な状態にして、十分な光量を確保しながら安全に走行できるようにするのが大切です。

 ヘッドライトの黄ばみはどのように除去するのが良いのでしょうか。方法のひとつとして自分で磨くことがあげられます。

 軽い黄ばみなら自分でも十分に対応できるため、市販で販売されているヘッドライトクリーナーを使うのもいいかもしれません。

 ヘッドライトクリーナーの細かい使い方は商品によって違いますが、基本的な使い方としては先に洗車してからマイクロファイバークロスなどの柔らかい布を使用して磨きます。

 最後には新しい綺麗なクロスで拭きあげれば、ヘッドライトの黄ばみを取ることが可能です。

ヘッドライトの黄ばみはどうやって取るの?(画像提供:Plus 手洗い洗車コーティング専門店)ヘッドライトの黄ばみはどうやって取るの?(画像提供:Plus 手洗い洗車コーティング専門店)

 ヘッドライトクリーナーで黄ばみが十分に落とせなかった場合、耐水ペーパーやコンパウンドで磨く方法を試してみましょう。

 ただし、耐水ペーパーやコンパウンドで磨くためには手間や時間がかなりかかるため、取り組む際にはしっかりと時間を確保しておくといいかもしれません。

 一方で、自分で黄ばみを落とすより、プロに依頼をする方が効果は長持ちします。前出の担当者は次のように話します。

「クリーナーなどで黄ばみを落とす方法もありますが、1度黄ばんだヘッドライトは黄ばみやすくなっており、すぐに再発してしまう可能性があります。

 そのため、当店ではまず耐水ペーパーでハードコートをきれいに削りとります。

 ハードコートを1度除去し、新しくコーティングをしなおすことで再発を防ぎ、効果を維持します」

※ ※ ※

 ヘッドランプが黄ばんでいる状態は十分な光量が確保できずに安全性にも欠けるため、少しでも黄ばんでいると感じたらすぐにでも対応しましょう。

 綺麗にする方法は自分で対応できるヘッドライトクリーナーでの洗浄・耐水ペーパーやコンパウンドで磨く方法から、プロに依頼する方法までさまざまです。状況に合わせながら自分に合っている方法を選びましょう。

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