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全長4m強の新型「2人乗りスポーツカー」が24年に発売!? 400馬力超えの斬新モデル「SC-01」とは

くるまのニュース / 2023年10月13日 7時40分

日本での発売も予告された中国の「スモールスポーツカー」が手掛ける「SC-01」が正式に発表されました。いったいどのようなクルマなのでしょうか。

■小型BEVスポーツ「SC-01」 正式発表

 中国の新興BEVブランド「スモールスポーツカー(小さいスポーツカーの中国語の日本訳)」は、同ブランド初となるモデル「SC-01」を正式に発表しました。いったいどのようなクルマなのでしょうか。

 このスポーツカーに関しては多くが謎に包まれています。

 開発を手がける「スモールスポーツカー(小さいスポーツカーの中国語の日本訳)」ですが、2022年9月に突如として登場した会社です。

 生産体制も自社か他社委託なのかも不明で、他の企業との資本関係も明らかとなっていません。

 2022年9月25日にプロトタイプがお披露目されましたが、その1週間前には公道にてカモフラージュされた状態でテスト走行する様子が目撃されていました。

 どこのメーカーからもこのような小型スポーツカーを製造する噂は立っていなかったため、中国のインターネット上では大きな話題となり、さまざまな憶測を呼びます。

 会社名と車種名はプロトタイプ発表の場で初めて明かされました。

 それと同時に価格の発表を2023年第3四半期、そして2024年第4四半期から予約受付を開始するとも発表されました。

 これに加え、販売は日本市場と同時に行うともアナウンスされ、海外展開を見据えていることがわかります。

 この1年後にあたる2023年9月24日には、より実車に近い状態の写真と販売価格が発表されました。

 SC-01のエクステリアは真っ赤なメタリック塗装がレーシーな雰囲気を漂わせています。

 シルエットはよくあるミッドシップレイアウトのスーパーカーを感じさせますが、確かに車体自体は小柄で、角張ったラインは新鮮さを感じさせます。ひと言で言えば「カクカクしたロータスエリーゼ」という印象です。

 フロントは横長のインテークが中央に位置し、その両脇はダクトのようなものが確認できます。

 ヘッドライト部は斜め後ろに流れるような形状ですが、レンズではなく、ほとんどがマットブラックのカウルに覆われている形。

 また、リアは非常にシンプルにまとめられており、テールライトはアルファロメオ「8C」のような大きな丸目2灯で構成されています。

 ボディサイズは全長4105mm×全幅1830mm×全高1160mm、ホイールベース2500mm。車両重量は1300kg、プッシュロッド式サスペンションを採用し、前後に160kW(214hp)のモーターを配置しています。

 車体はパイプフレームを用いて設計されており、同社は「中国初の量産型パイプフレーム車」と主張しています。

 駆動方式は前輪駆動、後輪駆動、四輪駆動で切り替えられる仕様です。

 動力性能においては最高出力428hp、最大トルク560Nmを誇り、0-100 km/h加速は3.5秒とのこと。

 また、加速だけ良ければ良いというわけではありません。純電動スポーツカーにふさわしくフロント6pot・リア4potのブレーキキャリパーを搭載しているとしていますが、メーカーは不明です。

 容量60kWhの三元系リチウムイオン電池を採用し、CLTC方式で一充電520kmを走行可能としています。

 このバッテリーをシートとリアアクスルの空間に配置することで重量バランスと安全性の両方を実現しています。

■気になる新型コンパクトスポーツの価格は?

 インテリアは簡素な設計となっており、昨今の中国車で見られるようなディスプレイ類はインストルメントパネルのみに留まります。

 センターにはエアコンの吹き出し口が二つ存在し、その真下にダイアル式のエアコン操作パネルが配置されています。

 ハンドルの形状はスポーツカーに多く見られる「D型」形状となっており、通常はコラムレバーで操作するようなウィンカー、灯火類、ワイパーなどはハンドル上のボタンで操作する形となります。

 警笛を操作するホーンボタンもハンドル中央ではなく、右側にあるダイアルとなります。

 左右のシートの間にはサイドブレーキのレバー、パワーウィンドウスイッチ、そしてセレクターのダイヤルを配置。

 走行モードの切り替えや電子制御、ドアロック、デフロスター、V2L(社外放電)、ハザードボタンは頭上で操作します。

独特なテールデザインを採用する「SC-01」独特なテールデザインを採用する「SC-01」

 予約価格は30万元(邦貨換算:約612.8万円)を超えないとしていますが、正式な価格は不明です。

 これ以外にも多くの点が依然として明らかにされておらず、本当にSC-01が発売されるのかも怪しいと感じます。

 ここ数年の中国では新興ブランドがエキゾチックな車種を大々的に発表しては、結局生産にこぎ着けなかった例が数え切れないほど存在します。

 今回のSC-01に関しても、公式画像はどれもCGとなっており、実車の画像は見当たりません。

 また、中国では自動車を製造・販売する際、事前に中国政府機関の認証を受ける必要があります。

 2023年第4四半期から予約受付を開始するとのことですが、2023年9月時点で政府の認証を通過したとの情報はありません。

 実際に発売されるとなればそれなりの話題性は呼びそうですし、この謎多き中国製BEVスポーツの今後の動向からは目が離せません。

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