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警察官からの「免許証見せて」何を見てる? 12桁数字で個人情報は分かる? 悪用されるとどうなるのか

くるまのニュース / 2023年10月5日 14時10分

警察官に「免許証見せて」と提示を求められた際、何を見ているのでしょうか。また運転免許証に表記される12桁の数字の意味とはどのようなものなのでしょうか。

■警察官からの「免許証見せて」はどこを見ている?

 街中で運転していると、警察の交通取り締まりに出くわすこともあります。
 
 警察官から「運転免許証を見せて」と言われて、差し出すと運転免許証をじろじろと見られますが、どういった情報が分かるのでしょうか。

 警察官から「はい、ありがとうございます」と言われて返却されたとき、「何を見ていたんだろう」と気になる人もいるかもしれません。

 運転免許証には、氏名や住所、生年月日、運転免許証の取得日、有効期限、自身を証明する顔写真などの個人情報が記載されています。

 それでは、警察官は免許でなにを確認しているのでしょうか。元交通課の警察官は次のように話します。

「細かく免許証は確認しますが、特に確認するのが有効期限です。

 まずは有効期限が切れてないかを確認します。

 免許更新をしておらず、期限が切れている人もいるので注意して確認します。

 あと、写真と本人の顔を確認し、免許証が本人のものかどうかを見ます。

 また、乗っている車両と免許の種別があっていない人もたまにいるので、そこもチェックします」

※ ※ ※

 警察官は、基本的に運転免許証の隅々まで確認していますが、特に無免許運転ではないことを確認するために、有効期限や取得している免許の種類などは、よく注意して確認しています。

 また、交通違反で切符を切るときは、氏名や住所、免許証番号などを記載する欄があるため、そちらもよく確認されます。

 警察官に自身の運転免許証を見せるのは、わずか数秒のことのように感じるかもしれませんが、ポイントとなる情報はしっかり確認されているというわけです。

 なお警察官から求められる免許証の提示に関して道路交通法第95条第2項で定められています。

「免許を受けた者は、自動車等を運転している場合において、警察官から第67条第1項又は第2項の規定による免許証の提示を求められたときは、これを提示しなければならない」

 この内容は何らかの違反行為をしていると警察官が判断した場合となりますが、何もしていなくとも免許証を提示しないと「無免許運転なのではないか」「何か別の犯罪をしているのではないか」と警察から余計に疑われる可能性もあります。

 そのため警察官から免許証を見せるよう求められた際には応じたほうが良いでしょう。

■個人情報が分かるという「運転免許証の12桁の数字」 何を示している?

 さて、今1度運転免許証を見てみると、12桁の数字が書かれています。

 一見、何を示しているか分からないようになっていますが、12桁の数字にはそれぞれ意味があります。

 最初の2桁は、どの都道府県で運転免許証を交付したか分かる公安委員会コードです。

 そして、3、4桁目は運転免許証が交付された年の西暦下2桁を表す年別番号。

 5~10桁目の数字は交付番号と呼ばれ、免許証を交付した年ごとの一連番号を表しており、11桁目は入力ミスを確認するためのチェックデジット(検査数字)、12桁目は再発行回数を表示しています。

 運転免許証に書かれている12桁の数字で、交通違反の回数や学科試験の点数が分かるという噂もありますが、それは事実ではありません。

運転免許証にまつわる噂とは運転免許証にまつわる噂とは

 たった1枚のカードで多くの情報が分かることに驚かれた方もいるかもしれません。

 実際のところ、さまざまなことが分かる運転免許証は身分証明書として利用することも多いでしょう。

 そんな運転免許証は当然のことながら、他人のものを悪用するのは絶対にいけません。

 運転免許証は、金融機関で新たに口座を開設するときや、クレジットカードを発行するときなどに身分証明書として利用します。

 しかし、何らかの手段で他人の運転免許証やそのコピーを入手した人が、本人の知らない間に銀行口座を開設したり、クレジットカードを発行したり、携帯電話を契約したりといった事例が起こっています。

 なかには、日常的に利用していたクレジットカードが突然利用できなくなったことがきっかけとなり、運転免許証の不正利用が発覚した事例もあります。

 なぜ利用できなくなったのかクレジットカード会社に確認したところ、第三者が運転免許証のコピーを使って、クレジットカードに登録している住所や電話番号を勝手に変更し、強制解約となっていたことが判明したわけです。

 それだけでなく、運転免許証の持ち主の名義で多数のクレジットカードが発行され、クレジットカードの利用料金が滞納されていたことも。

 運転免許証は、顔写真付きの身分証明書として広く用いられており、信頼されています。

 そのため、運転免許証やそのコピーが悪用されると大きな被害につながることも予想されます。

 多くの情報が記載されている運転免許証の取り扱いには十分注意が必要だということを改めて認識しましょう。

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