日産「4人乗り超高級セダン」がスゴい! めちゃ豪華リアシート&V8搭載の斬新“最上級”セダン「NEO-X」はまさにバブルの産物だった
くるまのニュース / 2023年10月16日 13時10分
かつての東京モーターショーで、日産は最上級大型セダン「NEO-X」を出展していました。市販化はされませんでしたが、どのようなモデルだったのでしょうか。
■ハイテク装備満載の最上級セダンがスゴかった
国内最大の自動車展示会「東京モーターショー」が新たに「ジャパンモビリティショー」として生まれ変わり、2023年10月28日に開催されます。
さまざまなニューモデルや新時代を予感させるコンセプトカーが発表されてきた東京モーターショーでしたが、市販化されずに「幻」に終わったモデルも数多くあります。その1台が第28回で日産が公開した「NEO-X(ネオ・エックス)」でした。
平成最初の年、1989年10月26日から11月6日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で第28回東京モーターショーが開催されました。
第28回東京モーターショーでは、はじめて開催地を東京・晴海から千葉市美浜区の幕張メッセへと変更。来場者数、報道関係者数も過去最高の数字を記録したうえ、バブル景気の真っ只中であったため、高級モデルへの注目が集まりました。
日産では、5台のコンセプトカーを含む計24台の参考出品車および17台の市販車を展示。そのなかの1台が大型4ドアセダン、NEO-Xでした。
NEO-Xのコンセプトは「人に優しい知的高性能セダン」。当時日産は「単なる機能主義を超えた日本人の美意識と優しさを表現したデザインや、人の判断領域にまで踏み込んで人をサポートする統合制御システムなどにより、人とクルマの新しい関係を追求した」と説明します。
エクステリアは、全長を伸ばし低く抑えた全高により伸びやかさを感じさせ、曲線を多用したデザインで、近未来感を主張しつつも柔らかい印象を受けます。
フロントフェイスはスリット形状の長いフロントグリルに薄いヘッドライトで、シンプルながらフォーマルな印象を与えます。
ボディサイドには凹凸がなく、ドアハンドルは電動格納式を採用。Bピラーはなく、クーペのような流麗さを感じさせます。
一方で、リアは比較的エッジが立っており、真一文字のテールランプや縦型のウインカーレンズを組み合わせた独特のものを採用。
インテリアはベージュの革がふんだんに用いられ、インパネやコンソールもフルレザー仕様。当時画期的だったシフトバイワイヤー方式を採用し、コンソールにシフトノブの姿はなく、ステアリング左側に設けられたレバーで操作します。
後席は左右が独立した2座で、左右席を区切る大型コンソールにはスイッチ類を集約。ルーフは全面液晶ガラスとなっており、スイッチ操作で遮光・採光を切り替えることが可能。
パワートレインには、当時主に北米で展開している高級車ブランド「インフィニティ」の最高級モデル「Q45」(日本ではモーターショー前日に「インフィニティQ45」の名で発表)と同じ4.5リッターV型8気筒「VH45DE」型エンジンを搭載し、電子制御トルクスプリット4WDとシフトバイワイヤー方式の電子制御5速ATを組み合わせています。
また、油圧式アクティブサスペンションや前後輪のアクティブステアリング(四輪操舵)などのハイテク技術との相乗効果を図る「総合制御システム」を採用し、運転のしやすさや快適性などの性能を車両トータルで向上。ショーファーカー路線ではなくドライバーズカーとして動力性能の高さも特徴でした。
このほか、先進運転支援システムとして側方警戒レーダーや電動パーキングブレーキ、ヘッドアップディスプレイ機能に加え、インパネ中央のタッチディスプレイではナビゲーションだけでなく空気圧センサーなど、車両状態や車両設定ができ、現代のクルマにも通ずるハイテク装備が多く採用されている点もNEO-Xの特徴です。
完成度は極めて高く、未来の高級車像を示すものでしたが、日産ではすでにインフィニティQ45や「シーマ」、「プレジデント」などがすでにラインナップされており、市販化は叶いませんでした。
その一方で、数多くのハイテク装備は現代においても同じ発想のもと、ブラッシュアップされ続けています。
※ ※ ※
なお、次回のジャパンモビリティショーでは、日産は「さあ、未来にもっとワクワクを。」をテーマに、最新のEV(電気自動車)コンセプトカーや先進技術をインタラクティブなブースで展示。
移動と社会の可能性を広げる電動化技術やさまざまな取組みをリアルとバーチャルが融合した世界で体感できるようにし、日産が目指すワクワクする未来の姿を示すといいます。
ジャパンモビリティショーでも、どのようなモデルが登場するのか期待が高まります。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
スズキの「“スポーツ”クーペ」!? 全長3.7mのボディは「ステーションワゴン」にも変身可能!? 旧車デザインの後部“スライドドア”モデル「WAKUスポ」とは
くるまのニュース / 2024年7月1日 11時50分
-
三菱の「ランエボ“SUV”」!? 高性能4WD&パワトレ搭載の「スポーティモデル」! 斬新ドアも採用の「e-EVOLUTION C」が今でも話題に
くるまのニュース / 2024年6月30日 11時10分
-
ダイハツの「4ドア“クーペ”」!? 全長4.2mボディ×旧車デザイン採用! まるで「小さな高級車」な豪快内装もイイ「DNコンパーノ」とは
くるまのニュース / 2024年6月24日 11時50分
-
三菱の「ランエボ“SUV”」!? 高性能4WD搭載の「スポーティモデル」! 斬新ドアも超カッコイイ「e-EVOLUTION C」とは
くるまのニュース / 2024年6月15日 11時10分
-
日産に「6ドア・6人乗り」“SUVミニバン”あった!? 斬新ドア×「豪華インテリア」採用! 迫力ありすぎな奇抜モデル「Kuraza」とは
くるまのニュース / 2024年6月11日 6時40分
ランキング
-
1すき家、7月から“大人気商品”の復活が話題に 「この時期が来たか」「年中食いたい」
Sirabee / 2024年6月29日 4時0分
-
2冷ややっこの「やっこ」の意味ってなに? その由来は江戸時代の大名行列にあった!
週刊女性PRIME / 2024年7月1日 6時0分
-
3“1.5倍の大幅値上げ”の衝撃…オリーブオイルを買う前に知っておくべき3つの事実
女子SPA! / 2024年7月1日 8時46分
-
4パンと白米よりやっかい…糖尿病専門医が絶対に飲まない"一見ヘルシーに見えて怖い飲み物"の名前
プレジデントオンライン / 2024年7月1日 9時15分
-
5正しさを忘れた渋沢栄一etc.「新紙幣の偉人たち」知られざる“やばい”一面とは
日刊SPA! / 2024年7月1日 8時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)