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小糸製作所がジャパンモビリティショーに出展へ ヘッドランプによる視界支援技術やセンサー事業の新製品紹介

くるまのニュース / 2023年10月11日 20時40分

小糸製作所は東京ビッグサイトで開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」において、次世代モビリティ社会の安全・安心に向けた新製品を初公開すると発表しました。

■交通事故低減や渋滞解消など、交通社会の課題解決を目指す技術を公開

 小糸製作所は2023年10月4日、東京ビッグサイトで10月26日から11月5日(一般公開は10月28日から)に開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」において、2030年に向けた「KOITO VISION ~人と地球の未来を照らす~」に基づき開発を進めている次世代モビリティ社会の安全・安心に向けた、「ドライバーサポート」「センシングサポート」「コミュニケーションサポート」の3つの軸に沿った技術を活用した新製品を初公開すると発表しました。

「ドライバーサポート」では、ドライバーに最適な夜間視界を提供するライティング技術として、対向車や前走車に合わせハイビームの一部を消灯し、まぶしくないハイビームを実現するADB(Adaptive Driving Beam:ハイビーム可変ヘッドランプ)の最新技術を初公開予定。また、二輪車のバンク角に合わせて曲がる方向を明るく照らすコーナリングランプ機能に加え、ライダーの前方視線に合わせて、より遠方まで照射範囲を拡大するとともに、前走車のまぶしさを防止する二輪車初のADBも初公開する予定です。

「センシングサポート」では、周囲の人や物を正確に検知するセンサー技術として、車載用「LiDAR」に加え、車載以外の製品展開として移動体検知システム「ILLUMIERE(イルミエル)」を初公開します。「LiDAR」はレーザー光を使って車両周囲360度の対象物までの距離・方向などの位置情報を計測、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転に必要不可欠なセンサーです。「ILLUMIERE」は、人物を特定しないLiDARの特長を生かし、屋内外に設置したLiDARモジュールで、プライバシーに配慮しながら移動体の位置情報を点群データとして取得、制御ユニットで複数の人やクルマを判別・分類し、動きを把握するシステムとなっています。

「コミュニケーションサポート」では、人とクルマを積極的につなげるライティング技術として、クルマの状態・ドライバーの意思(メッセージ)を周りの交通参加者に視覚的に伝えることで、安全で円滑な交通を実現する最新技術を初公開する予定です。

 同技術は、車両前後の標識灯を部分的に点消灯する光の演出によって、クルマの状態(バッテリー充電状況など)やドライバーへのメッセージ(ウエルカムなど)を伝えることに加えて、ドライバーの異常やドア開放時の後続車への警告機能なども備えた「アニメーションランプ」と、ターンランプやバックアップランプと連動して、路面上に光のパターンを表示させ、交差点や駐車場で自車の動きを周囲の人やクルマに知らせ、歩行者の巻き込みや出合い頭の事故防止に貢献する「標識灯路面描画ランプ」の2つから構成されています。

 小糸製作所では、これらの新技術を通じて、交通事故低減や渋滞解消など、交通社会の課題解決を目指すとともに、安全・安心で快適な社会の実現に貢献していくとしています。

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