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高速道路で左からの「追越し」は違反? 逆に「追い抜き」はどうなる? 分かりづらい違いとは

くるまのニュース / 2023年10月15日 7時10分

高速道路で左側から「追越し」をすると交通違反に当たります。では、左側から「追い抜く」のはアリなのでしょうか。

■「追越し」と「追い抜き」似ているようで違う!

 高速道路では、急いでいるときに前のクルマを追い越すこともたびたびあるでしょう。
 
 その際、左側から「追越し」をすると交通違反に当たります。
 
 では、左側から「追い抜く」のはアリなのでしょうか。

 NEXCO東日本が公表している「高速道路の月別通行台数(令和4年度)」によると、NEXCO東日本管内にある高速道路の通行台数の合計は2022年10月が178万8801台と、年間を通して最も多くなっています。

 10月-11月は紅葉シーズンであり、高速道路を利用してお出かけする人が増える時期といえるでしょう。

 ただし高速道路を運転する際は、普段通行しない道を利用することが多いため、うっかり交通違反をしないように気をつけなければいけません。

 たとえば、高速道路でやってしまいがちなのが速度超過の違反です。

 一般道路よりも制限速度が高く設定されている影響で、気づかぬうちにスピードを出し過ぎてしまうことがあります。

 また、追越し車線を理由もなく走り続けると「通行帯違反」に。

 そのほか、前を走るクルマを左側から追い越すと「追越し違反」として検挙されてしまう可能性があります。

 では、高速道路で前のクルマを左側から「追い抜く」行為はアリなのでしょうか。

 結論から言うと、左側から追い抜くこと自体は交通違反には当たりません。

 なぜならば、道路交通法で追い抜きに関する規定はなく、特に禁止されていないためです。

「追越し」と「追い抜き」は混同されやすいものの、実は明確な違いがあります。

 追越しは前のクルマに追いついた際、進路変更をしてからそのクルマの側方を通過し、さらに前方に出ることをいいます。

 一方、追い抜きは「進路変更をせずに」前のクルマの側方を通過し、前方に出ることを指します。

 具体的には左車線を走っていたクルマが、車線を変えずに右車線のクルマの横を通過し、そのクルマの前方に出る場合などが挙げられます。

 つまり追越しなのか追い抜きなのかは、前のクルマに追いついた際に進路変更をするか否かで判断されるということです。

 追越しに関しては道路交通法第28条に規定されており、前のクルマが右折をするために道路の中央や右側端に寄っているときに左側から追越す場合など一部の例外を除き、原則右側から追越しをしなければいけません。

 そのため、左側から追越しをすれば「追越し違反」として違反点数2点、普通車で9000円の反則金を科される可能性があります。

■バイクが左から抜いていくのは違反?

 追い抜きについては前述のとおり道路交通法に規定がなく、左側から前のクルマを追い抜いても交通違反には当たりません。

 とはいえ、クルマを追い抜く際にはスピードが出やすいため速度超過をしないよう気をつけるほか、交通事故にも注意が必要です。

 特にバイクは運転手の死角に入りやすく、クルマが急な車線変更をしてきた場合に接触するおそれがあります。

 クルマの左側後方や右側後方は死角が大きいため、バイクの運転手はできるだけクルマの死角に入らないよう、またクルマの運転手はサイドミラーだけでなく目視で安全確認をするよう心がけましょう。

クルマの死角からすり抜けするのは危険な行為といえる(画像はイメージ)クルマの死角からすり抜けするのは危険な行為といえる(画像はイメージ)

 なお、一般道路においてバイクが路側帯を通行して左側から追い抜こうとするケースも散見されますが、これは「通行区分違反」に当たります。

 路側帯は歩行者のための通行スペースであり、バイクやクルマが追い抜きのために通行してはいけません。

※ ※ ※

 左側からの追越しは道路交通法で禁止されていますが、左側からの追い抜きについては規定がなく、それ自体は違反に当たりません。

 しかし、左側からの追い抜きに関連した交通事故も多く発生しているため、周りをよく確認し、無理な追い抜きをしないことが重要といえるでしょう。

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