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違反になる? 前のクルマを追い越す時の「制限速度超え…」 高速を走る時の注意点とは

くるまのニュース / 2023年10月14日 7時10分

前のクルマを追い越すときにはクルマの速度を上げなければいけませんが、その際に制限速度を超えると交通違反になるのでしょうか。

■高速道路を走るときの注意点とは?

 クルマで高速道路を走っていると、前を走るクルマの速度が遅いと感じることがあります。  
 
 追い越すときにはクルマの速度を上げなければいけませんが、その際に制限速度を超えると交通違反になるのでしょうか。

 紅葉シーズンに入り、高速道路を利用して遠方へ出かける人もいるでしょう。

 高速道路で運転をしていると、前方を走行するクルマの速度が遅く、追い越したいと感じる場面があるかもしれません。

 クルマを追い越すときにはどうしても速度を上げる必要がありますが、その際にもし最高速度(制限速度)を超えてしまった場合、速度超過の違反に当たるのでしょうか。

 車両の最高速度に関しては、道路交通法第22条第1項において次のように規定されています。

「車両は、道路標識等によりその最高速度が指定されている道路においてはその最高速度を、その他の道路においては政令で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない」

 つまり道路標識で「80」や「100」などの速度が示されていれば、その速度を超えて走行してはいけません。

 また道路標識で最高速度が示されていない場所では、道路交通法施行令で決められた速度を守る必要があります。

 具体的に言うと、高速道路の本線車道を走る際の最高速度は、大型乗用自動車や準中型自動車、普通自動車などで時速100km、大型貨物自動車や大型特殊自動車などで時速80kmと定められています。

 道路標識などによる最高速度の表示がない場合には、この速度を守って運転しましょう。

 なお、一般道路における最高速度は原則自動車が時速60km、原動機付自転車が時速30kmと決まっています。

 前述のように最高速度を超えれば速度超過の違反であり、追越しの際にたとえ時速1kmでも超過すれば交通違反に当たります。

 とはいえ、わずかな速度超過で警察に検挙されるケースはほとんどありません。

 警察庁が公表している「道路交通法違反の取締り状況」によると、2022年中の交通違反取り締まり件数の総計614万1535件のうち、時速15km未満の速度超過で検挙された件数は130件、全体のわずか0.002%程度と非常に少なくなっています。

 これはクルマの性能上、スピードメーターに表示される速度と実際に出ている速度に時速10km程度の誤差が出る可能性があるため、その事情を考慮し、厳しく取り締まっていないことが要因と考えられます。

 また警察が高速道路で速度超過の取り締まりをおこなう際には、基本的に覆面パトカーが対象のクルマと一定の距離を空け、一定の時間追尾して速度を計測します。

 そのため、追越しにともなって瞬間的に速度超過をしたとしても警察に検挙される可能性は低いといえるでしょう。

 しかし、追越しをした後に追越し車線を理由もなく走り続けた場合は「通行帯違反」に当たります。

 前方のクルマを左側から追い越せば「追越し違反」、前方のクルマと極端に距離を詰めれば「高速自動車国道等車間距離不保持」の違反です。

 特に追越し違反や車間距離不保持といった行為は、状況によっては「あおり運転」と判断され、懲役刑や罰金など重い罰則を受けるケースもあります。

 そして何より、速度超過や無理な追越しは交通事故につながるおそれがあるため、余裕を持った運転を心がけましょう。

※ ※ ※

 前のクルマを追い越す場合でも、最高速度を超えて走れば速度超過の違反に該当します。

 高速道路ではうっかりスピードを出し過ぎてしまう傾向があるため、速度や車間距離などを意識しながら運転しましょう。

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