トヨタが新型「スポーツカー」を世界初公開!? 斬新ハンドル採用で期待高まる! 「FT-Se」がMR2・MR-S後継と言えるワケ
くるまのニュース / 2023年10月18日 7時10分
トヨタは2台のコンセプトモデルを「ジャパン モビリティ ショー2023」でお披露目します。どのようなモデルなのでしょうか。
■「FT-Se」が「MR2」や「MR-S」の後継と言える理由
2023年10月16日、トヨタは「ジャパン モビリティ ショー2023」に出展する予定の2台のコンセプトモデルのデザインを公開しました。
そのうちの1台「FT-Se」は、ミッドシップレイアウトを持つスポーツBEVになると見られ、特徴から「MR2」や「MR-S」の再来を期待する声も多いようです。
FT-Seについてトヨタは以下のように説明しています。
「TOYOTA GAZOO Racingが取り組む『モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり』の思想のもと、カーボンニュートラル時代におけるスポーツカーの選択肢の一つとして提案する、高性能スポーツBEVモデル」
また、「ソフトウェアアップデートにより、ドライバーとともに育っていくクルマを目指す」とも説明されています。
そうしたこともあり、これまでのスポーツカーにはない魅力を持った1台となることが伺えます。
ただ、現時点ではFT-Seは2枚の画像しか公開されておらず、その全貌についてはほとんど明らかにされていません。
一方、2021年12月に公開された「スポーツEV」というコンセプトモデルを見ると、FT-Seと多くの共通点があることがわかります。
細部についてはFT-Seのほうがより具体的なデザインとなっているものの、エッジのきいたスタイリングやオレンジメタリックとブラックの2トーンボディは、どちらもよく似ているように見えます。
スポーツEVと同時期に発表されたBEVの多くが、その後市販化されていることを考えると、FT-SeはスポーツEVの市販版、あるいはより市販版に近いコンセプトモデルと考えても不思議ではありません。
スポーツEVに関する情報も決して多くはないものの、コの字型のヘッドライトを持つ特徴的なフロントマスクを見ることができるほか、ルーフを取り外した状態の画像も公開されています。
また、低く短いボンネットやサイドのエアインテークからは、スポーツEVはバッテリーなどの重量物を車両中央部に搭載する「ミッドシップレイアウト」を持つモデルであることが伺えます。
■FT-Seは「MR2」「MR-S」の後継なの? そう言える理由とは
これらの特徴から、スポーツEVはかつてトヨタがラインナップしていたスポーツカーである「MR2」およびその後継の「MR-S」の再来であると噂されてきました。
もし仮に、スポーツEVのこうした特徴がFT-Seにも引き継がれるのであれば、MR2やMR-Sの事実上の後継車としてFT-Seが登場する可能性が現実味を帯びてきます。
それを裏付けるのが、今回発表された「FT-Se」という名称です。
過去のトヨタの事例を見ると、「FT」は「Future Toyota」、「S」は「スポーツ」、「e」がBEVを意味しており、「未来のトヨタの電動スポーツカー」を表していると考えられます。
一方、「MR2」は「ミッドシップの2シーター」、「MR-S」は「ミッドシップのスポーツカー」を意味しており、両車のネーミングの構造はよく似ています。
「FT」はコンセプトモデルであることを意味する記号であることから、FT-Seが市販化された際には、少なくとも「FT」の部分は別の記号に置き換わる可能性が高そうです。
その結果「ミッドシップの電動スポーツカー」を表す「MR-Se」のような名称や「GR」の一員であることを強調した「GR-Se」のような名称となることも考えられます。
「FT-Se」は2021年12月に公開された「スポーツEV」というコンセプトモデルの進化系か?
もちろん、FT-Seの市販版に対してまったく新しい名称が与えられる可能性も十分にあります。
ただ、どのような名称になるにせよ、FT-SeがMR2やMR-Sの魂を受け継ぐモデルとなることは確実と言えそうです。
※ ※ ※
ミッドシップレイアウトは、高い運動性能を実現するうえで理想的なレイアウトのひとつとされている一方で、手頃なモデルはほとんど存在しません。
そのなかでもMR2やMR-Sは、多くのユーザーに手の届きやすいミッドシップスポーツカーとして高い人気を誇っていました。
FT-SeがMR2やMR-Sの事実上の後継車となるのであれば、手の届きやすいモデルとなるのかも大きなポイントとなりそうです。
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