ホンダが新型「軽バン」初公開! 斬新すぎる“前後2人乗り”「タンデム仕様」も用意!? ベースの「N-VAN」と新「N-VAN e:」の違いとは
くるまのニュース / 2023年10月23日 12時10分
ホンダは2024年春に発売する予定の「N-VAN e:」を先行発表しました。このN-VAN e:を皮切りにEVを本格的に展開すると語っており、それだけに力が入っていると思われますが、通常の「N-VAN」とどのような違いがあるのでしょうか。
■2024年春発売予定の「N-VAN e:」はどんな車両?
2023年9月28日、ホンダは2024年春に発売する予定の新型軽商用EV(電気自動車)バン「N-VAN e:(エヌバン イー)」を先行発表しました。また、10月28日から11月5日に開かれる「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」では、このプロトタイプ車両の展示も実施します。
ホンダは「軽商用EVを皮切りにEV展開を本格スタートさせます」と述べているだけに、力も入っているであろう「N-VAN e:」ですが、N-VANの通常モデルと比較してどのような違いがあるのでしょうか。
「2050年にカーボンニュートラルの実現」を掲げているホンダ。その目標達成のため、2030年には日本国内の四輪車販売をハイブリッド車含めて、全て電動車にする予定です。
その始まりとなるのが、今回の「N-VAN e:」。「企業の電動化に対するニーズは環境負荷低減の観点から非常に高い」とホンダは判断しており、軽商用EVを皮切りにEV展開を本格スタートさせる予定です。
車名からも分かるように、N-VAN e:はホンダの軽商用バン「N-VAN」をベースにしています。N-VANの特長といえば、商用車らしい豊富な積載性や空間価値。今回のN-VAN e:では荷室のフロア下に搭載しているバッテリーを薄型化しました。
これにより床はフラットで低く、天井は高くなっているため、さらなる荷室空間を実現しています。
具体的な数字を見ると、2人乗車時の荷室長は1480mm、助手席を収納した最大スペース長は2645mm。N-VANの荷室長は1510mm、最大スペース長2635mmなので、N-VANに満足している人なら特に違和感なく利用できそうです。
バリエーションとしてはベーシックな「e:L4」、最上級モデルの「e:FUN」、そして徹底的にビジネス用途に特化した「e:L2」の3タイプを用意。中でも異色を放つのが「e:L2」で、助手席側の前後シートをなくした「前後2人乗りの2シーター」にしているのです。
N-VAN e:でも助手席側のセンターピラーをなくしているため、側面から大小様々な荷物の積み降ろしが可能です。長尺の荷物や背の高い荷物も積みやすそうです。
航続距離はWLTCモードで210km以上を目標に開発しているそうです。既存のN-VANは、公式サイトの燃費と燃料タンク容量から計算するに、大体500km前後といったところですので、いささか航続距離は短くなりそうです。
とはいえ、ホンダはこの航続距離について「配送業務に十分対応する航続距離」としています。実際、短時間で充電が可能な6.0kW出力の普通充電器や50kWの急速充電に対応しており、普通充電に必要な時間は約5時間、充電量80%までの急速充電なら約30分で可能となっています。
この点を鑑みると、社内に給電スポットがあり、遠方への運送も行わないのであれば、支障なく利用できそうではあります。ちなみに給電場所は、車体正面のエンブレム右横に配置されています。
また、ホンダの先進的な安全運転支援機能を全タイプに装備しました。さらに軽商用バンながら、ドアと座席の間に開くサイドカーテンエアバッグを運転席と助手席に標準装備し、通常のN-VANよりさらに安全性を高めています。
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