愛車が「2000GT」に変身! トヨタが「クルマの中身」を変えていく? 「LFA」にもなれる新しい「クルマの価値」とは
くるまのニュース / 2023年10月22日 11時50分
トヨタは「ジャパンモビリティショー2023」で様々なモビリティをお披露目します。その一方でクルマの中身(コックピットや車内でのコミュニケーション)などの提案展示も行うと言いますが、どのようなモノが登場するのでしょうか。
■クルマ屋ならではの「新たな車内体験」の提案とは
2023年10月25日から11月5日まで開催される「ジャパンモビリティショー2023」でトヨタは様々なモビリティをお披露目します。
その一方でクルマの中身(コックピットや車内でのコミュニケーション)などの提案展示も行うと言いますが、どのようなモノが登場するのでしょうか。
トヨタは2023年4月に発足した新体制以降、「クルマの未来を変えていこう!」をスローガンに「電動化・知能化・多様化」という柱で様々な発信をしてきました。
6月には東富士研究所にて技術説明会「テクニカルワークショップ」を開催。9月にはその技術を具現化するための「モノづくりワークショップ」を豊田市内の3工場で行っています。
そして10月にはこれらの技術やモノを具現化して、披露する「トヨタ JMS プロローグ」が開催されました。
このプロローグはジャパンモビリティショー2023で展示される技術の一部を事前に披露しています。
その中で前述の「知能化」のパートではクルマの中でもワクワクするような提案が行われました。
ひとつめは「デジタライズド インテリジェント コックピット」というものです。
これは以前からトヨタが公表している2026年に登場する次世代BEVに搭載される予定のもので、ステアリングはステアバイワイヤを採用した異型ステアリングを搭載。
そのステアリングの奥には横長なメーターディスプレイを配置する他、画期的なのは異型ステアリングの左右それぞれにスマホのようなディスプレイが備わっています。
これにより、基本操作がすべて手元に統合され、コックピットだけでクルマの操作を可能にすると言います。
この次世代コックピットによりトヨタは以下の価値を提供するとしています。
ーーー
【提供価値1】
すべての操作を道路から目を離すことなく手元で行える
【提供価値2】
現在のデジタルコンテンツが、ドライバー体験の一部となっていないことに対し(主にパッセンジャー向きのうれしさ)、ドライバーであってもデジタル体験ができるようになる
【提供価値3】
クルマの基本機能だけに特化したいスポーツカーや廉価ニーズから、エンターテイメントをより楽しみたいニーズまで、多様なニーズに応えるフレキシビリティー
ーーー
このような価値が付与される「デジタライズド インテリジェント コックピット」ですが、実際にステアリングを握ると最初こそ違和感はあります。
しかし、左右のディスプレイはスマホのように直感的に操作出来るため、慣れてしまえば従来の「運転中操作の動き」が少なくなることで、安全にも寄与するのではないかと考えられます。
※ ※ ※
ディスプレイに2000GTのインパネを映すことで視覚的な演出も可能
またもうひとつの知能化として「クルマ屋ならでは」の無限に広がるプログラム可能なドライビング体験プラットフォームとして「パーソナライゼーション オブ モーション」も公開されました。
これは次世代BEVの4輪を独立して統合制御する技術とArene OS(トヨタが開発中のシステム)によって、クルマの走りの特性が変えられるというものです。
例えば自分のBEVをトヨタ「パッソ」からレクサス「LFA」など異なる走りの特性を持ったクルマに変えられるというもので、考え方次第では「あこがれのクルマにいつでも変身出来る」という夢が詰まっています。
またトヨタはBEVでもMTの操る楽しさを提案するために電気式の疑似MTを開発しており、これにより往年の名車「2000GT」に乗っているような感覚も楽しめることが可能になるようです。
なお視覚や聴覚的に例えば車内のディスプレイ内のデザインを2000GTのインパネに、スピーカーから聞こえるサウンドも2000GTにすることで感性的にも演出することが可能だと言います。
実際に6月の「テクニカルワークショップ」では、走りの特性を変えられる試作車と疑似MTの試作車に乗っており、技術的には実現出来ています。
こうした取り組みを組み合わせることで「クルマ屋として基本となる『走る』『曲がる』『止まる』」の基本性能が磨かれ、乗れば乗るほど進化するクルマ」という価値が提供出来ると言います。
※ ※ ※
ウェイクワード&指差しから始まる新たな「繋がる体験」にも期待したい!
もうひとつの「知能化」では、クルマを単純な移動手段の道具としてだけでなく「人と社会」を繋ぐプラットフォームとしての提案も公開されました。
「インタラクティブ リアリティ イン モーション」と名付けられたこの取り組みは、クルマの内外装に取り付けられるカメラ、センサーなどを活用するものです。
具体的には、クルマが移動中の道路沿いにある雑貨屋やレストラン、ホテルなどをカメラなどでモニタリングしています。
その際、ドライバーが指差しをしてウェイクワードの「Hey Lexus(ヘイ!レクサス)」に続けて「What’s that?(あれ何?)」と発言することで示された店を認識し、詳細情報をクルマが読み上げます。
また将来的にはその店の予約なども行えるようにしていくと言います。
さらにはクルマとクルマを繋がぐ通信によって、周囲のクルマにメッセージやデータの送信を行うことや、ポケモンGOのような位置情報と連動したゲームなども出来るシステム構築を検討しているようです。
※ ※ ※
このようにトヨタは、クルマや関連するモビリティだけではなく、クルマを介した新たな社会コミュニケーションを見据えた技術開発を行っています。
それらの一部がジャパンモビリティショー2023で実際に体感出来るようです。
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