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多摩NT貫く「尾根幹」で1.8kmのトンネル建設へ 4車線化にあわせて進む“短絡計画”への反響は

くるまのニュース / 2023年11月16日 15時10分

東京の多摩ニュータウンを通る南多摩尾根幹線道路、通称「尾根幹」で、「稲城多摩トンネル」の計画が進んでいます。これに対し、SNSではどのような反響があったのでしょうか。

■稲城多摩トンネル(仮称)を建設

 東京の多摩ニュータウンを貫く南多摩尾根幹線、通称「尾根幹」で、4車線化事業が進んでいます。稲城・多摩市境にはトンネルも造られる計画ですが、SNSではどのような反響があったのでしょうか。

 尾根幹は、調布市の多摩川原橋から稲城市・多摩市・八王子市を経由して町田市の町田街道に至る延長16.6kmの道路です。

 多摩川原橋以北は鶴川街道・武蔵境通り・新武蔵境通り・伏見通りと名を変えながら1本の道路でつながっており、埼玉県から東京都多摩地域を経て神奈川県へと抜けていく道路網の骨格を形成しています。

 尾根幹の一部は4車線で開通されているものの、現在も多摩ニュータウンの大半の区間は中央分離帯に広大な道路用地を確保したまま暫定2車線で整備されています。

 当初は、この暫定2車線を側道にして、広大な中央分離帯の空間に高速道路のような4車線の本線を通す計画でした。しかし、反対運動や時代の変化などを踏まえて、2015年2月、全線を平面構造の4車線で整備する方針に変わりました。

 このうち稲城市長峰から多摩市聖ヶ丘までのカーブが続く区間は、新たに別ルートで稲城多摩トンネル(仮称)が造られます。

 トンネルの延長は約1.8kmです。2車線分を2本掘る上下線分離構造が採用されます。

 トンネルはゴルフ場などの地下およそ20~35mを進みますが、連光寺・若葉台里山保全地域の湿地への影響などを考慮し、ルートは少し南へずれました。

 また、地下水位に影響しないよう、トンネル全周をシート防水材で覆う「ウォータータイト構造」が採用されます。

 現在はトンネル工事の前段階として、稲城側の坑口付近で擁壁築造工事が進行中です。

 中央分離帯を掘り下げて、トンネルへとつながる4車線分の道路のスペースを造成します。工事は2024年12月まで続く見込みです。

 この計画に対し、SNSでは、「もうあの区間は完成だと思ってたけど、トンネルになるのね」といった投稿のほか、「この道、ロードバイクが異様に多く走っている」など自転車に言及する声も。

 この自転車については、道路用地がゆったり確保されていることから、トンネルの整備はもちろん、「自転車専用レーンをきっちり造ってほしい」といった意見も複数見られました。

 また、尾根幹については、「いつも渋滞している交差点があるから、なんとかしてほしい」「多摩センターや小野路へ行く道の交差点渋滞をどうにかしてほしい」「信号サイクルの見直しや、右折車線の付加など暫定的でもできることはさっさとやってほしい」など、流れの悪い現状への要望も多く投稿されていました。

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