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レクサスも間もなく参入! 「小さな高級車」がブームの兆し!? どんな人たちが求めているのか

くるまのニュース / 2023年10月28日 19時10分

「小さな高級車」に注目が集まっています。レクサスは今秋、コンパクトSUV「LBX」を投入する予定のほか、日産もすでにプレミアムコンパクト「ノートオーラ」の販売が好調です。どういったユーザーが小さな高級車を求めているのでしょう。

■日産やレクサスなどが相次いで投入する「小さな高級車」とは

 レクサスは2023年秋、従来の概念を変える「小さな高級車」を目指したという新型コンパクトSUV「LBX」を発売します。
 
 これまでヒットが難しいとされてきた高級コンパクトカーですが、今どのような人が求めているのでしょうか。

 高級なコンパクトカーといえば、日産「ノートオーラ」の販売が好調です。

 ノートオーラは、2021年8月に登場。前年にフルモデルチェンジした日産のコンパクトカー「ノート」の上級仕様です。

 ノートオーラの車両価格は消費税込で269万円から304万円で、ノート(税込224万円~250万円/NISMOやAUTECHは除く)に対して、およそ50万円も高価となっています。

 しかしこの分のコストは、ノートオーラの魅力向上に目いっぱい使われています。

 遠目だとベースのノートとの判別は難しいノートオーラですが、近くで見れば、全幅が40mm拡大されていることで立派な印象となっており、グリルデザインとLEDヘッドライトのデザイン変更によって目元が細く引き締められたことで、ノートよりもさらにスタイリッシュな印象に。

 LEDのポジションランプや、ヘッドランプ、シーケンシャルターンランプを組み合わせ、Vモーショングリルをライティングで囲った造形は、未来的でかっこいい仕上がりです。

日産が2021年に発売を開始したコンパクトプレミアム「ノートオーラ」日産が2021年に発売を開始したコンパクトプレミアム「ノートオーラ」

 室内空間の寸法はノートと変わりませんが、シートやダッシュボード、アームレストなど、ユーザーが直接触れるパーツ素材に、高級スーツにも使用されるツイード織物に模した生地を採用。

 アドバンスドドライブアシストディスプレイには、12.3インチの大型液晶パネルが設置されています。

 また、遮音対策が徹底的に施されていることで心地良い移動空間が演出されているほか、運転席、助手席のヘッドレストにスピーカーを埋め込んだ「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」をオプションで設定すれば、リッチなサウンドを聴きながらドライブが楽しめます。

 パワートレインも、2WDと4WDともに前輪の走行用モーターは最高出力100kW、最大トルク300Nm。加えて4WDは、後輪に最高出力50kW、最大トルク100Nmのモーターを搭載します。

 前輪の走行用モーター出力は、ノートに対し最高出力+15kW、最大トルク+20Nmも上昇するなど、余裕が増しています。

 このように内外装の仕上げや走りの違いなどから、ノートとの50万円の価格差にも納得できる内容となっています。

■「小さな高級車」を購入するのはどういった人たちなのか

 それではどのような人たちがノートオーラを買っているのでしょう。

 神奈川県にある日産店の販売アドバイザーは、次のように話します。

日産が2021年に発売を開始したコンパクトプレミアム「ノートオーラ」の内装日産が2021年に発売を開始したコンパクトプレミアム「ノートオーラ」の内装

「ノートオーラの主な顧客層は、子育てがいち段落しミニバンなどから乗り換える50代のご夫婦や、上級セダンやSUVからダウンサイジングしてきた50代から60代の層がメインです。

 次いで、お子さんがいない30代前後の若いご夫婦などとなります。

 そうした方々は皆さん、大きなクルマに乗っていると気苦労も多く、気楽に移動しやすいコンパクトカーが欲しいけど、チープなクルマは嫌だと考えていらっしゃいます。

 そこで、手を伸ばせば届く「ちょっとだけ贅沢」なクルマが欲しいと考える層に支持されているのです」

 販売アドバイザーによると、輸入車などの大型の高級車からの乗り換えも多いといいます。

 高級車が持つラグジュアリー感や上質なインテリアの素材などに見慣れた人たちが見ても、十分に満足いく質感に仕上がっていることが、ノートオーラが支持される理由となっているようです。

 ノートオーラは、コンパクトカー=安くてチープ、という概念を打ち破る仕上がりと、コンパクトカーならではの気軽さをあわせ持ったことで、「クルマは大きいほうが偉い(凄い)」という世間の概念に飽きた人々によって、支持されていることが分かります。

 間もなく正式発売が開始されるレクサスLBXも、そうした人々によって支持される可能性は高いでしょう。

 輸入車を見ても、ドイツのプレミアムブランドでは各社ともコンパクトクラスの売れ行きが伸びており、このような「小さな高級車」の市場は、今後も伸びていくことが予想されます。

※ ※ ※

レクサスが2023年秋に国内導入を予定するコンパクトなプレミアムSUV「LBX」レクサスが2023年秋に国内導入を予定するコンパクトなプレミアムSUV「LBX」

 すでにイギリス市場では、10月12日にレクサスLBXの詳細が発表されており、2023年3月に納車が始まるとのこと。

 価格は2万9995ポンドから4万545ポンド、日本円で約546万円から約738万円という価格です。

 2023年10月中旬時点で、日本市場での価格は未公表ですが、間もなくと思われる今後の発表に期待したいです。

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