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セルフスタンドで「絶対やったらNG」な行為がある? 守らないと大事故に至る可能性も… 給油中に禁止されている行為とは

くるまのニュース / 2023年11月10日 11時10分

セルフ式ガソリンスタンドでは、給油時に禁止されている行為があるといいます。どういったものなのでしょうか。

■給油時ダメゼッタイ! やってはいけない行為とは

 フルサービスのガソリンスタンドが減少したことや、価格が安い傾向にあることから、給油時にセルフ式のガソリンスタンドを利用する人も多いかもしれません。
 
 給油自体も難しい作業ではありませんが、実は給油中に禁止されている行為があります。どのような行為なのでしょうか。

 現在、多くのガソリンスタンドがセルフ式へと移行しています。

 石油情報センターによると、2023年3月末時点で全国の2万7963の給油所(SS)のうち、約38.3%にあたる1万721店舗がセルフ式となり、その割合は前年比で1ポイント増加しているといいます。

 市街地などでは24時間営業の店舗も多く、給油する時にはセルフ式を好んで利用しているという人もいるでしょう。

 しかし、実はセルフ式のガソリンスタンドでは禁止されている行為がいくつかあります。そのひとつが、エンジンをかけたまま給油をすることです。

 夏場の暑い時期や冬の寒い日などでエアコンを切りたくない時や、同乗者が車内にいる時など、エンジンをかけっぱなしにしたいと思うことがあるかもしれません。

 しかし、消防法の危険物の規制に関する政令(取扱いの基準)第27条6項第1号では、「自動車等に給油するときは、自動車等の原動機を停止させること。」と明確に定められています。必ずエンジンを切ってから作業を開始しましょう。

 また、ガソリンスタンドは火気厳禁となっており、当然くわえタバコでの給油や、ライターでタバコに火をつけるなども禁止行為とされています。

 ほかにも、「ながらスマホ」での給油もしてはいけません。

 消防庁の実験では、ながらスマホで給油作業を行っても通常の使用であれば火災に繋がることはなく、安全上の問題ないという結果が出ています。

 その一方で、スマホに意識が向いて注意散漫になることで、給油ノズルの差し込みが甘くなったりガソリンを吹きこぼしてしまったりする危険があるため、危険行為のひとつとして禁止されています。

 そのため、支払いにスマホを使用した場合でも、決済が完了したらスマホはポケットなどにしまってから給油作業をするようにしましょう。

 では、なぜガソリンスタンドではこうした行為が明確に禁止されているのでしょうか。

 その理由として、ガソリンが持つ「気化しやすく引火性が高い危険物」という特性があるためです。

 給油時に給油キャップを開けるとゆらゆらとした陽炎(かげろう)のようなものが見えますが、これは気化したガソリンです。

 このように気化しやすいガソリンに静電気などのわずかな火種が接触すれば、容易に大きな火災事故に繋がる可能性があります。

 また、エンジンをかけたままにしていると、例えばサイドブレーキを引き忘れるといったことがあった場合、クルマが予期せぬ動きをしてガソリンスタンド内で事故を起こしてしまう可能性や、ノズルが抜けてガソリンを撒いてしまったりなどの危険があります。

 そのため、これらの禁止事項をしっかり守り、さらに静電気除去シートに触れてから作業を開始するなど、操作手順をしっかりと守ることが大切です。

 なお、クルマへの給油以外にも、持参した容器にユーザー自らが給油することや、積載車に積まれたクルマへの給油は禁止されています。

 もしガソリンを容器に入れて持ち帰りたい場合は、スタッフに依頼する必要があります。

 ガソリンスタンド側は運転免許証などによる本人確認と、使用目的の確認や販売記録の作成が必要と定められているため、セルフ式であれば呼び出しボタンを押すなどして対応してもらいましょう。

※ ※ ※

 店舗数も増加し気軽に利用できるセルフ式のガソリンスタンドですが、取り扱うガソリンはわずかなきっかけで大きな火災が発生する恐れのある危険物です。

 ガソリンスタンドの店頭では様々な注意喚起が行われており、禁止事項や定められた手順をしっかり守って安全に利用しましょう。

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