トヨタが1年半ぶりに「FRセダン」発売! 存在感凄すぎる全長5m超えの巨大モデル登場!? 興味示すのはどんな人?
くるまのニュース / 2023年11月20日 11時50分
トヨタの高級セダンの代表格である新型「クラウンセダン」が11月2日に発表されました。クラウンのセダンとしては、約1年ぶりの登場となりますが、どのようなユーザーが興味を示しているのでしょうか。
■「いつかはクラウン」の王道セダンの復活
トヨタは、新型「クラウンセダン」を2023年11月2日に正式発表及び受注を開始し、11月13日から発売することを発表しました。
セダンとしては約1年ぶりの新モデルの登場となりますが、どのようなユーザーが興味を示しているのでしょうか。
16代目にあたるクラウンは、時代のニーズの変化や従来の国内専売モデルから世界戦略モデルとして開発されたこともあり、4つのスタイルで登場しました。
セダンとSUVの融合である「クロスオーバー」、スポーツSUVの「スポーツ」、ステーションワゴンタイプの「エステート」、そして今回発表された「セダン」になります。
最近はSUVやミニバンに押され気味で縮小傾向のセダン市場ですが、トヨタはあえてクラウンにセダンを復活させました。
クラウンセダンは、先に発売されたクロスオーバーと同様にハンマーヘッドタイプのフロントマスクと水平基調の伸びやかなデザインはそのままにひとめで現行クラウンとわかるモデルとなっています。
一見はクロスオーバーに似ていますが、4眼LEDヘッドライトはクラウンセダンオリジナルの造形でクロスオーバー比で約16mm薄型化されており、さらに精悍な表情を演出しています。
インテリアも新型クラウンシリーズと構造は同じですが、より質感の高い杢目調パネルやコンソール間にアンビエントライトを採用するなど、上質感の高さを覚えます。
クラウンセダンの外見上の最大トピックはボディサイズで、全長は5m超えの5030mmでクラウン史上もっとも大きなサイズで迫力十分です。
先代のクラウンセダンは、ボディサイズ全長4910mm×全幅1800mm×全高1455mm、ホイールベース2920mmに対して、新型クラウンセダンは全長5030mm×全幅1890mm×全高1470mmで、ホイールベース2920mmとひと回りは大きくなっています。
これは、先代レクサス「LS」の全長5090mm×全幅1875mm×全高1465mmとほぼ同等の大きさまで拡大されました。
さらに、新型クラウンセダンのホイールベースの3000mmは、トヨタのフラッグシップセダンである「センチュリー」のホイールベース2950mmを上回る数値であり、ホイールベースの拡大は後席の居住空間に割り当てられ、ショーファーカーとしての役割も期待されています。
これに加えて、クラウンクロスオーバーやクラウンスポーツの駆動方式は前輪駆動 (クラウンスポーツは前輪駆動ベースの4WD) に対し、クラウンセダンではあえて後輪駆動を採用することで、高級セダンらしい操安性を実現しています。
パワートレインは、2.5リッター+モーターのHEV (ハイブリッド) に加えて、クラウン初となるFCEV (水素電池車) の2つのタイプが用意されています。
FCEVはEVと同様にほとんど無音であるほか、出だしからトルクフルな走行性能は高級セダンの代表であるクラウンにふさわしいモデルといえます。
FCEVは「MIRAI」にも採用されているもので、1回あたり約3分の水素を充填することで約820kmの走行が可能です。
このように新型クラウンセダンは大きな進化を遂げましたが、どのようなユーザーが興味を示しているのでしょうか。
関東圏のトヨタ販売店担当者は、次のように話します。
「発売が近いということもあり、多くのお客様からお問い合わせいただいております。
ご興味を持たれているお客様には、ショーファーカーとしての利用を検討されてい人方が先代よりも多い印象を受けます。
車両の設計的にも、ショーファーカーとしても文句がなしとなっていることもあり、そのようなお客様からご興味を持っていただけているのではないでしょうか」
また、関西圏のトヨタ販売店担当者は、次のように話します。
「今回のクラウンセダンは先代と比較してもボディサイズが大きくなっています。
そのことから、輸入車のセダンに乗られている人から比較したいといったお声をいただきます。
メルセデス・ベンツ、BMW、アウディなどの大型セダンをラインナップに取り入れているメーカーのモデルと比較されている人が多い印象です。
人と違うというポイントが気に入っていただけてるのではないでしょうか」
このように、新型クラウンセダンはショーファーカーとしての需要も高く、レクサスLSの直接的なライバルになる可能性も高いと言えます。
※ ※ ※
クラウンセダンはHEV、FCEVのどちらも「Z」のみのワングレードで、HEVが730万円、FCEVが830万円となっています。
価格こそ他の新型クラウンシリーズに比べて割高ですが、専用の後輪駆動レイアウトと5m超の迫力あるボディからはトヨタの本気度が伺えます。
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