マツダが“超ワイドボディ”の新型「タフ顔SUV」初公開！ 新開発「ハイパワーユニット」に注目集まる！ 新型「CX-50 HEV」正式発表へ

マツダと中国・長安汽車の合弁会社である長安マツダは、11月17日に「広州国際オートショー」で新型クロスオーバーSUV「CX-50」ハイブリッドモデルを初公開します。アウトドアユーザーに向けたクルマだといいますが、どういった仕様なのでしょうか。

■アウトドア派に向け電子四輪駆動システムを初搭載

　マツダと中国・長安汽車の合弁会社である長安マツダは2023年11月13日、ハイブリッド搭載の新型SUV「CX-50 HEV」を、11月17日から開催される第21回「広州国際オートショー」において正式に公開すると発表しました。

　すでに生産が開始された新型CX-50 HEVは、どのような特徴を持っているのでしょうか。

　CX-50は、2021年11月に世界初公開された新型クロスオーバーSUVで、北米や中国市場を中心に海外で展開されていますが、日本ではラインナップされていません。

　ボディサイズは全長4785mm×全幅1920mm×全高1638mmと、全長は抑えられているものの、日本で販売されているマツダ「CX-60」（全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mm）と比べてさらにワイドな車幅が特徴です。

　現在マツダがラインナップしているSUVでは比較的小さなボディであることから、小型ハッチバック／セダンの「MAZDA3」や、コンパクトSUV「CX-30」と同様の「スモール商品群」に位置するクルマだとしています。

　エクステリアのデザインは、マツダに共通するデザインテーマ「魂動デザイン」を採用。エレガントさにSUVの力強さとタフな機能性を融合させ、ワイルドながらも流麗なものとなっています。

　力強いブラックのグリルやスリムな半円形のライト、ワイドで水平基調なホイールアーチなどの採用によりSUVの力強さと生命力を表現し、ライトアウトドアSUVという新たなカテゴリを創出したといいます。

　インテリアは、現行のほかのマツダ車と同様にドライバーを中心としたレイアウトを採用し、インパネやシートには上質なステッチを施したほか、光沢感のある加飾パネルを組み合わせ、高い質感を表現しています。

　先進運転支援システムはグレードアップした「i-ACTIVSENSE マツダ インテリジェント セーフティアシストシステム」を採用。

　全車速対応のアダプティブクルーズコントロールや車線逸脱警報、衝突被害軽減ブレーキなどを全車標準装備するほか、一部グレードでは前進時左右接近物検知機能やリバーストラフィックウォーニングなども設定しました。

　また、アプリによるエンジン始動やドアロック、空気圧や電圧など車両状態の確認が可能なリモートコントロール機能も搭載しています。

　中国ですでに販売されているCX-50は、2種類のパワートレインを用意。

　気筒休止システムを搭載し、最高出力約188馬力・最大トルク250Nmを発揮する2.5リッター直列4気筒エンジンと、155馬力・200Nmを発揮する2リッターエンジンで、それぞれトランスミッションは全車6速ATと組み合わされ、前輪駆動のみの設定です。

　中国における新型CX-50の価格は、15万9800元（約328万円）から20万6800元（約425万円）です。

　そして11月17日に初披露される新型CX-50 HEV（ハイブリッド）モデルには、電子四輪駆動システム「e-AWD」が採用されます。

　加速性能と走行安定性を向上させるだけでなく、効率的で強力な出力をもたらすハイパワーモデルに位置し、雪道や砂利道など悪路でパフォーマンスを発揮するとし、アウトドアユーザーに向けたモデルだと説明します。

　ハイブリッドシステムのスペックなど詳細はまだ公表されておらず、広州モーターショーでの正式発表時に明らかにされる模様です。