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違反になるかも? 軽く押すと「自動でチカチカ」 3回は不十分? 普及進む「ワンタッチウインカー」とは

くるまのニュース / 2023年11月23日 9時10分

軽くワンタッチするだけで複数回点灯する、ワンタッチウインカー。最近では徐々に普及してきていますが、その機能については賛否両論あるようです。 

■ワンタッチウインカーって何?どのようなときに使えばいいの?

 近年、「ワンタッチウインカー(ワンタッチターンシグナル)」を純正採用するモデルが増えてきました。
 
 これは1回レバーを押すとウインカーが3回や5回点滅し、そのまま勝手に消えてくれるという機能です。
 
 この機能は、どのような場面で使えばよいのでしょうか。

 クルマを走行中のとき、左右に曲がりたいときや車線変更をする際は、行きたい方向を示すために、ウインカーを点灯させて第三者に知らせることが交通ルールで定められています。

 基本的な国産の右ハンドルのクルマにおいては、ハンドルの右横についているレバーを上にあげると左のウインカーが、下にさげると右のウインカーが点灯するようになっています。

 この場合、1度点灯し始めたウインカーは勝手には消えず、手動で戻すか。ハンドルをまっすぐに元に戻すことで消灯する仕組みです。

 一方で、ワンタッチウインカーの場合は、レバーを軽く押すだけで複数回点滅し、その後自動で消えるという仕組みになっています。

 国産車でワンタッチウインカーが普及した際には多くのモデルで「3回点灯」が主流でしたが、最近では最低5回は点灯するものが多くなっているようです。

 またヒョンデ「コナ」では設定によって、ワンタッチウインカーを「オフ」「3回」「5回」「7回」と任意で変更することが可能となっています。

 そんなワンタッチウインカーですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 まず、戻し忘れの心配がないというのが大きな点です。

 車線変更の際など、ハンドルを切る量が少ない場合、ウインカーが自動で元に戻らないことがあります。

 実際、ウインカーがついたままなのに気づかないまま走行しているクルマを見かけることも。

 ワンタッチウインカーは複数回点灯したら自動で消えてくれるので、こうした事態を避けることができます。

■ワンタッチは不便? 場合によっては道路交通法違反になるかも?

 このようにウインカーを戻す操作を省いたり、戻し忘れを防げるなどといったメリットをもつワンタッチウィンカーですが、その一方で批判の声もあがっているようです。

 SNSでは「3回しか作動しないワンタッチウインカーを有り難がる奴は道交法わかってない」、「3回なんて合図としては完全に不十分」。

「間違って合図出した時に3回点滅しきるまでキャンセルできないから出来ることならオフにしたい」なとど、3回という回数や使い勝手に疑問を抱く人の声が見受けられます。

 普及しはじめた頃のモデルでは、点滅回数が3回しかなく、時間にして3秒程度で消えてしまうため、合図としては不十分で使い勝手が悪いという指摘が多く見受けられています。

 また、間違ってワンタッチウインカーを押してしまうことがあるため不便だと感じている人もいるようです。

 さらに、ワンタッチウインカーに対して、交通違反になるのではないかという声もあがっています。

 道路交通法の施行令第21条において、ウインカーの点灯開始は「交差点30メートル手前」「進路変更する3秒前」と定められています。
 
 また、道路交通法第53条では「車両の運転者は、左折、右折、転回、徐行、停止、後退、または同一方向に進行しながら進路を変える時は、方向指示器または灯火により合図をし、かつこれらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない」とされています。

 他にも、後続車や歩行者への合図が十分でないとされた場合、合図不履行違反となってしまいます。

ヒョンデ「コナ」では設定によって、ワンタッチウインカーを「オフ」「3回」「5回」「7回」と任意で変更することが可能ヒョンデ「コナ」では設定によって、ワンタッチウインカーを「オフ」「3回」「5回」「7回」と任意で変更することが可能

 こうした法令などを踏まえると、1回で3秒程度のワンタッチウインカーでは、状況次第により違反になってしまう可能性があるかもしれません。

 警視庁交通相談コーナーの担当者は、ワンタッチウインカーついて以下のように話します。

「ワンタッチウインカー自体は車検をクリアした純正品なので、違反ではありません。

 しかし、交通ルールとしては、進路変更の3秒前にウインカーをつけて、進路を変更し終えてから戻さなくてはなりません」

※ ※ ※

 基本的にはドライバーの利便性向上のアイテムとして採用されたワンタッチウインカー。

 ただし、点滅回数(時間)や使用条件によっては問題となる可能性もあり、正しく交通ルールを理解したうえで使うことが望ましいです。

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