スバル新型「フォレスター」初公開! SUVらしい“ゴツ顔”へ進化!? 初のハイブリッド搭載も宣言!
くるまのニュース / 2023年11月27日 18時40分
スバルは米・ロサンゼルスで新型「フォレスター」(6代目)を世界初公開しました。米国のスバル車で人気のSUVは、どのような進化を遂げるのでしょうか。
■米国で売れてるスバルSUVが全面刷新!
スバルの米国法人は2023年11月16日(現地日時)、同日から開催された「ロサンゼルスオートショー」で6代目となる新型「フォレスター」を世界初公開しました。
2025年モデルとして2024年春に米国でデリバリーが始まる予定です。
発表会では、株式会社SUBARU 代表取締役社長CEOの大崎篤氏が登壇し、新型フォレスターの概要や米国におけるスバル車の販売状況、そして2024年秋にはフォレスターとしては初めてのハイブリッドモデルを投入することも明らかにしました。
さらには、今後2年~3年以内に投入するBEV(バッテリーEV)についても言及し、2026年までに新たに4車種の新たなBEVを投入することを発表しています。
スバルは米国市場で最も劇的な成功を遂げた海外ブランドといわれていますが、それを裏付けるのが販売台数です。
同社の米国での販売は、1968年にわずか322台からスタートしました。ちょうど10年後の1978年には10万台を超え、2006年には20万台を突破。そこからはさらに急激な勢いで販売台数を伸ばしており2019年にはついに70万台を超えています。
ちなみに、日本での近年の販売台数は軽自動車含めて約10万台ですから、米国でいかにたくさん売れているかがわかります。
特に人気なのが「アウトバック」と今回フルモデルチェンジを受けるフォレスターです。
米国でフォレスターが発表されたのは日本と同じ1997年のこと。日本は同年2月、米国では秋に1998年モデルとして発表されました。2013年以降は毎年年間15万台~17万台を販売する人気モデルとなっています。
なお、スバルは米国・インディアナ州に生産拠点を持っていますが、実は米国で販売されるフォレスターはすべて日本で生産されて輸出された車両です。
新型フォレスターで特にこだわったのはエクステリアデザインです。全体的には骨太で洗練されたイメージですが、それには高い次元の機能性も盛り込まれています。
一例をあげると、エンジンフード全体の高さに配慮があります。良好な視界を得られることはドライバーのストレスを低減し、安全性を確保しながら心地良く運転するためにとても重要です。
そのため、新型フォレスターではエンジンフードを下げたといいます。
新型フォレスターのボディサイズは全長4656mm×全幅1829mm×全高1730mmとなっており、現行の5代目モデルの全長4625mm×全幅1815mm×全高1730mmとはほぼ同じですが、全長と全幅がわずかに大きくなっています。
なお、ホイールベース2670mm、最低地上高220mmに変わりはありません。
サイズはほぼ同じでもボディのねじれ剛性が10%アップ。新型フォレスターでは強化されたシャシによって動的パフォーマンスが劇的に向上し、乗り心地も大きく向上しているといいます。
■悪路に強いイメージを付与したSUVらしいデザインへ
新型フォレスターは、悪路に強い洗練されたSUVのイメージを強調する新しいデザインが採用されています。
特にこだわったのは「悪路に強いSUVとしての堂々としたイメージ」と「運転のしやすさ、乗る人すべての心地良さ」だといいます。ロサンゼルスオートショーの会場でデザイン担当者に話を聞くことができました。
「今回のフォレスターでは現行モデルのトレードマークである外観を維持しながら、キャラクターラインを極力減らして新しく洗練されたSUVらしい力強さをアピールするデザインを目指しました。
ボディサイドはAピラーからDピラーまで1本の太い軸が貫かれており、これで力強さやカタマリ感を表しています。
フェンダー回りのくぼみは青空の下で見たときに空の色が反射して、より張り出し感のある力強いイメージを与えるようなデザインとしました」
スバル新型「フォレスター」(6代目・米国仕様)
「グリルにも大きな特徴があります。コンパクトなLEDヘッドライトと一体化されたシールド効果を生み出す大胆なデザインが特徴です。
ショルダーラインは高さと強さを強調し、その際立ったホイールアーチによってオフロード性能をアピールしました。
もちろんSUVとしての積載量も重要で、傾きの大きなリアガラスを採用することで荷物の積載量を増加させています」(新型フォレスター デザイン担当者)
さらに、いくつかの機能的な空力改善によってSUVとしてのパフォーマンスと安定性の向上も実現しているとのこと。
また、ワイヤレス接続可能なApple CarPlay/Android Autoを備えたタブレットスタイルの11.6インチSUBARU STARLINKマルチメディア システムの利用も可能となっています。
米国で販売予定の6代目フォレスターには、最高出力180hp/最大トルク178lb-ftを発揮する2.5リッターエンジンが搭載される予定です。このエンジンは振動・騒音を低減することで動的質感を高めているそうです。
加えて、米国仕様のフォレスターとして、初めてのハイブリッドエンジンモデルが2024年秋には追加されることも明らかにされました。なお、広報担当者に確認したところこのハイブリッドモデルに搭載されるエンジンは未発表とのことでした。
スバルが米国で大成功を収めている理由のひとつに、「アイサイト」をはじめとする非常に高い安全性能があります。
新型フォレスターには、新型のステレオカメラに追加して、より広角で、二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを採用。自車速度が低速時にプリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、歴代アイサイトとして最高の性能を実現しました。
さらに、ドライバー異常時対応システムとして、車線中央維持制御・先行車追従操舵制御の作動中にドライバーが長時間ステアリング操作を行わなかった場合、車両を停止し、ハザードランプを点灯させドアをロック解除。さらにその後、SUBARU STARLINK コネクティッドサービスが緊急通報する機能も備えています。
このほか、電動ブレーキブースターを採用し、自転車の急な飛び出しなどに対応するプリクラッシュブレーキの応答性が向上。全車速追従機能付クルーズコントロール使用時の急な先行車の割り込みなどに対する素早い減速も実現しています。
※ ※ ※
2024年春発売予定の米国仕様のフォレスターには「ベース」、「プレミアム」、「スポーツ」、「リミテッド」、「ツーリング」の5グレードが用意される予定です。
それぞれ、ホイールの素材やデザイン、装備が異なっているといいます。
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