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静かな走りが特徴の「ハイブリッド車」社外マフラーに交換する意味ある? 排気音を変えたいわけじゃない!? 意外なメリットとは?

くるまのニュース / 2024年1月9日 20時10分

ハイブリッド車で社外マフラーに交換しているクルマを見かけることがありますが、静かさが特徴のひとつであるハイブリッド車で、排気音が変わるような社外マフラーの装着は無意味なように思えますが、意外なメリットがあるようです。

 ひと昔前は、チューニングの第一歩として、こぞってマフラーを交換していたものです。新しい愛車を手に入れたら、マフラーとともにエアクリーナーも同時交換し吸排気系チューンを完成させていたという往年のクルマ好きも多いことでしょう。
 
 しかし近年はハイブリッド車が広く普及しており、モーターのみで走るクルマも珍しくなくなってきました。

■ハイブリッド車のマフラーを交換する意味とは?

 モーター駆動による静粛性がウリのひとつとなっているハイブリッド車ですが、その一方でハイブリッド車用の社外マフラーも販売されています。勇ましいサウンドを響かせて走っているハイブリッドのカスタマイズカーを見かけたことがある人もいるでしょう。

 果たして、ハイブリッド車でマフラー交換をするメリットはあるのでしょうか。

 一言でハイブリッド車といってもその仕組みはさまざまです。

 例えばトヨタ「プリウス」のように、走行シーンに合わせてモーターのみ・エンジンとモーター両方などと動力源を変えている車両であれば、少なからずマフラー交換の恩恵にあずかれると言えます。

 というのもエンジンの動力のみで走行している場合は一般的な純エンジン車と同じく吸排気の効率は性能に直結する部分であるため、ハイブリッド車であろうともマフラー交換の効果はあるということになるのです。

 一方、日産の「e-POWER」に代表される、エンジンは発電専用で駆動に一切繋がっていないタイプでは、マフラー交換の効果はほぼないと言えるでしょう。

 e-POWERのようなシリーズ式ハイブリッドの場合、出力はモーターのみに依存しているため、たとえマフラー交換でエンジンの出力がアップしたとしても、モーターの出力には一切影響を与えないことから、走りが変わるということはありません。

 発電用のエンジンの特性が変わることで発電効率に影響を与える可能性もありますが、もともと発電に特化したチューニングがなされているエンジンであるため、その影響は微々たるものと考えて良いでしょう。

 では、それでもマフラー交換をするユーザーがなぜ存在するのか、という点ですが、これはドレスアップ効果やサウンドの変化を楽しみたいという欲求があることにほかなりません。

 ハイブリッド車ではマフラーのテールパイプを目立たないような配置にしているモデルも多く、リアビューに物足りなさを感じるドレスアップ派ユーザーも少なくありません。

 そのため、パイプ径の大きな社外マフラーを装着してリアビューの存在感をアップさせているというワケなのです。

 またハイブリッド車であっても段階的に回転数を上げていくような制御をおこなうモデルも存在するため、そういった場合は、よりスポーティなサウンドを楽しむためにマフラー交換をするということもあるでしょう。

 そして意外と大きく異なるのが、マフラー本体の重量です。

 純正のマフラーは過酷な環境下で使用されても機能を損なわないようにかなり丈夫に作られており、消音効果も永続的に続くように「タイコ」と呼ばれる消音器も非常に大きなものが使用されているため、実はかなりの重量となっています。

 一方、社外マフラーはスポーティなサウンドを実現するためにタイコは小さめで、材質も薄肉のステンレスなどを贅沢に使用しているものが多く、重量は純正から数十パーセント以上軽量なものも存在します。

 そのためマフラー交換で軽量化を実現できるということで、ハイブリッド車にとっては運動性能だけでなく、燃費性能にも向上が見込めるというメリットもあるのです。

※ ※ ※

 最近の純正マフラーは性能が高くなっており、社外マフラーはチューニングを目的とするより、ドレスアップパーツとしての側面も強くなっています。

 ハイブリッド車用の社外マフラーを装着して、愛車のイメージチェンジを図ってみるのも良いかもしれません。

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