丸目がレトロなトヨタ新型「ランドクルーザー70」発売！ 9年ぶりの再販で“現代風”に進化!? 新旧モデルでどう変わった？

トヨタ「ランドクルーザー70」が9年ぶりに国内市場で復活しました。先代モデルと比較して、新型モデルはどのような点が進化したのでしょうか。

■デザインほぼ変わらず中身が大進化！

　トヨタは2023年11月29日、本格オフロード車「ランドクルーザー70（以下、ランクル70）」を発売しました。
　
　ランクル70シリーズは、業務用途や過酷な環境での使用を主体とするヘビーデューティモデルとして1984年に誕生。
　
　ランクルの普遍的価値である「信頼性・耐久性・悪路走破性」を追求し続け、世界中の過酷な環境下での多様な用途に応えるモデルとして根強い人気があります。

　先代モデルは2014年にデビュー。2004年に国内での販売を終了したランクル70の復活を望むファンの期待に応えるべく、期間限定で販売されました。

　そして今回、ランクル70が国内市場に再導入されることになり、信頼性・耐久性・悪路走破性など“70らしさ”はそのままに、パワートレインや操縦安定性、デザイン、安全性能など、現代のクルマに求められるアップデートが施され、9年ぶりに再登場します。

　新型ランクル70は、2014年にデビューした先代モデルと比べてどのようなところが進化したのでしょうか。新旧モデルを比較してみます。

　まずデザインに関して、外装は水平・垂直基調とし、道具としての機能性と圧倒的な安定感を基本的なシルエットを踏襲しつつ、時代に合わせて細部を変更。

　新型ランクル70は丸目のヘッドライトを採用してレトロ感を演出しつつ、ヘッドランプやクリアランスランプをLED化し視認性も高めたほか、グリルと一体化し悪路などでの障害物に対する保護性も高めています。

またフロントグリルに「TOYOTA」ロゴを装着した力強いフロントマスクを採用しました。
　内装は、車両の状態を把握しやすい水平のインパネやオフロード走行に適した機能的レイアウトといった部分は従来モデルと同様。

　一方、新型ランクル70では、メーターはシンプルで見やすいオプティトロンメーター＋4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用し、スピードメーターの下にサブゲージを配置することで悪路走行時の視認性の向上と安全性を確保しました。

　さらに、バックモニター内蔵の自動防眩インナーミラーを採用し、後方の安全確認を、カメラの映像でサポートします。

　加えて、ハンドルにはステアリングスイッチを設置するなど、新たなアイテムを備えました。

　先代モデルは、4ドアバンに加えて、国内初のダブルキャブピックアップをラインナップしましたが、新型ランクル70は4ドアバンのみ。先代モデルが1ナンバーの普通貨物車登録だったのに対し、新型ランクル70は3ナンバーの乗用車登録となります。

　パワートレインも異なり、先代モデルが最高出力231馬力、最大トルク360Nmを発揮する4リッターV型6気筒ガソリンと5速MTを組み合わせていたのに対し、新型ランクル70は最高出力204馬力、最大トルク500Nmの2.8リッター直噴ターボディーゼルエンジン（1GD-FTV）と6速ATを搭載しました。

　駆動方式は、新旧ともにパートタイム4WDです。

　加えて、新型ランクル70は、強靭さを誇る伝統のラダーフレームや、悪路走破に欠かせない電動デフロックなどの装備に加え、ビークルスタビリティコントロール（VSC）、アクティブトラクションコントロール（A-TRC）、ヒルスタートアシストコントロール（HAC）、ダウンヒルアシストコントロール（DAC）といった駆動力、制動力制御システムを採用し、高い操縦安定性を実現しました。

　また、安全安心の機能として、バックモニターや先進運転支援機能「トヨタセーフティセンス」を採用。トヨタセーフティセンスには、新採用のプリクラッシュセーフティやコンライト、ドライブスタートコントロールなどが含まれており、オフロード走行はもちろん、駐車時、シフト操作時の安全・安心にも配慮しています。

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　新型ランクル70の価格（消費税込）は480万円です。さまざまな機能がアップデートされているため一概に比較はできませんが、先代モデルの価格はバンが360万円、ピックアップが350万円だったことから、100万円以上の値上げとなっています。

　そして、先代モデルは約1年間の期間限定で販売されたのですが、新型ランクル70は販売期間が限定されているといったアナウンスはないようです。

　ただし、すでに希望者が殺到しているとの話も聞かれ、欲しい人は早めに動いたほうが良さそうです。