冬道走行に欠かせない「スタッドレスタイヤ」以前のように“インチダウン”は不要!?「ノーマルサイズ+純正ホイール」が主流なワケ
くるまのニュース / 2023年12月3日 7時10分
クルマの冬対策として代表的なものが「スタッドレスタイヤ」の装着です。そんなスタッドレスタイヤですが、新調するなら純正タイヤと同じサイズにするのか、インチダウンするべきなのか、どのように選べば良いのでしょうか。
■スタッドレスタイヤの“インチダウン”今は必要なし!?
冷え込みが厳しくなって季節は冬の様相を呈しており、クルマの冬支度として必要なのが「スタッドレスタイヤ」への交換です。
タイヤメーカー各社はさまざまなスタッドレスタイヤを販売していますが、そこで悩ましいのが、数多あるなかで自分のクルマに合うスタッドレスタイヤを見つけることではないでしょうか。
スタッドレスタイヤを新調する場合、純正タイヤと同サイズを装着するのか、それともサイズを変更するのか、どちらがいいのでしょうか。
正しい選びかたを、埼玉県のタイヤ専門店に勤務するスタッフK氏に聞いてみました。
「最近のスタッドレスタイヤに関しては、以前のようにインチダウンして扁平率をあげる必要があまりなくなり、純正タイヤと同サイズを選ぶのが主流になっています」
また、少し前までは、スタッドレスタイヤ用にアルミホイールもセットで購入することが多かったのですが、最近は純正ホイールにスタッドレスタイヤを装着する人が増えているそうです。
この流れは運転支援システムとの関連もあるようです。
「社外品ホイールに厚みのあるスタッドレスタイヤの組み合わせだと、インセット(ホイール中心から取付面までの距離)の関係でブレーキサポートシステムなどに当たってしまう場合があるのです。
そのため、スタッドレスタイヤは(ブレーキ系統と)干渉しない純正ホイールを使用し、ノーマルタイヤをインチアップして社外品のアルミホイールと組み合わせて普段使いにするというパターンが人気になっています」(タイヤ専門店スタッフ K氏)
これは現場で働くK氏の意見ですが、同じサイズでも純正と社外品では、インセットが大きく異なるものもあるといいます。
スタッドレスタイヤは悪天候のなかを走行することも多いものですから、繊細なセンサーに誤作動が起きてしまう可能性も高いのでしょう。それならば、装着に問題のない純正ホイールをスタッドレスタイヤ用に使うという策は理にかなっています。
加えて、以前のスタッドレスタイヤはゴツゴツしたブロックパターンが多く、ロードノイズが増え、乗り心地も我慢せざるを得ないのが通例でした。
そこで純正ホイールよりもインチダウンしたスタッドレスタイヤを履かせてタイヤの扁平率を稼ぎ、より柔らかい乗り心地を目指す方法が多かったものです。
「インチダウンしたスタッドレスタイヤを装着するケースは過去にはあり、そのような場合は純正タイヤより幅の狭いサイズしかないことも多かったと記憶しています。
そうなると、今度は接地面積が小さくなり、制動力にも影響が出てしまいます。そういったネガティブな要素を省く意味でも、最近は純正タイヤと同サイズが推奨されているのです」(タイヤ専門店スタッフ K氏)
また、K氏いわく、少しでも安くスタッドレスタイヤを新調するのであれば、前年に発表された型の新品タイヤを狙うのも手なのだとか。
「最新型のほうが進化している部分もありますが、昨年のスタッドレスタイヤでも、最新の第7世代と呼ばれる進化系スタッドレスです。
2021年から、これまでの氷雪路性能やオンロード性能に磨きをかけつつ、効果が長持ちするロングライフ性能も強化されました。
滑りやすいアイスバーン(氷盤路)でも安定して走行することが可能となっており、舗装路でも氷雪路でも性能的に遜色なく走行できるレベルにまで進化しているとメーカーは説明しています。
新しい特徴を持つスタッドレスタイヤが型遅れになるぶん安価で販売されていますし、もともとスタッドレスタイヤの寿命は3~4シーズンと言われていますので、1シーズン装着を遅らせても劣化は心配ないでしょう。
純正と同じサイズの在庫があれば、型遅れのスタッドレスタイヤを検討してみても良いと思います」(タイヤ専門店スタッフ K氏)
※ ※ ※
以前は降雪地域に住んでいる人や、ウインタースポーツを楽しむ人向けのイメージが強かったスタッドレスタイヤですが、近年の異常気象によって太平洋沿岸の都市でも突然大雪が降るケースも増えており、万が一のために装着しておくのが安心です。
4本セットで交換しなければいけないのでそれなりの予算はかかりますが、冬の快適な走行のための保険料と思えば必要な出費でしょう。
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