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ホンダが斬新な新型「2輪車」発売! 復活の「モトコンポ後継機」実車展示で話題!? モトコンパクト発売は?

くるまのニュース / 2023年12月3日 15時50分

アメリカで生産が追いつかないほどの大人気ホンダ「モトコンパクト」にLAオートショーで試乗してみました。またかつての「モトコンポ」の後継機となる「モトコンパクト」の開発経緯や日本での発売の可能性を担当者に聞いてみました。

■米国ホンダが開発。11月1日より発売で大人気

 ジャパンモビリティショー2023で実車展示されて大きな話題となったホンダ「motocompacto」(モトコンパクト)は重量17kgの小型電動モビリティです。
 
 すでに米国では2023年11月1日より発売されていまが、日本で発売される可能性はあるのでしょうか。

 モトコンパクトは、タイヤやハンドルは幅94mmというスリムな本体に格納でき、持ち運びも可能です。

 筆者はLAオートショーの会場で実際に試乗し、重さを確認すべく片手で持ってみました。

 手にもって軽やかに持ち運びできるというわけにはいきませんでしたが、運びやすい四角い箱型形状でクルマのトランクに積むのも実に簡単でしょう。

 上下左右、角度や方向を選ぶ必要もないそうです。なお、モトコンパクトには2つの走行モードがあり、最高速度が違っています。

「モード1」は安全機能の役割もある助走を必要とするタイプで、最高10mph(約16km/h)。「モード2」は助走不要で最高15mph(約24km/h)です。

 実際に試乗して驚いたのは、とても動きが軽くてスムースなことです。発進する際は地面を蹴って進みます(モード1の場合)。

 電動キックボードにも同様に地面を蹴って発進するタイプがありますがそれと同様です。パワーは十分にあると感じましたが、とても安定しています。

 屋内に設置された試乗コースを3、4周しましたが、急発進や急加速もなく、また意図しない動きに慌てることもありません。

 スムースでパワフルだけど怖い思いをすることはありませんでした。

 また、ほかにも様々な体格の人が参加していましたが、ハンドルの高さやシートの高さの調整機構がついていないにもかかわらず、全員がとても快適で安全なポジションで乗っていたことも印象的です。

 さて、このモトコンパクトの開発を担当したのは日本ではなく米国ホンダの四輪部門です。

 どのような経緯で誕生したのでしょうか。米国ホンダ パーツ&アクセサリー マーケティング マネージャーの山田遼さんに聞きました。

―― モトコンパクトは米国内で大人気と聞きました。どのような経緯で開発スタートとなったのでしょうか。

 開発が始まったのはCOVID-19が猛威を振るっていた2020年です。

 2輪ではなく4輪部門から出たアイデアです。先行企画を行う専門部署が社員のアイデア出しなどのイベントを通して、コンセプトが承認されました。

 そして、さまざまな新たな取り組みを経てホンダの開発から販売に乗せる事となりました。

―― モトコンパクトという車名はかつての「モトコンポ」に由来していますよね。最後に「O」がついているのはなぜですか。

 1982年に発売された当時のモトコンポ(Motocompo)もOが最後についており、モトコンポにインスパイヤされたコンセプトからMotocompactoプロジェクトが立ち上がったのがひとつの理由です。

 CompoではなくCompactoにしたのは、さらにコンパクトに畳めると言う意味合いから、ホンダ内で使用していたプロジェクト名がそのまま商品名・ブランドになった経緯もあります。

 カリフォルニア・トーランス市(アメリカンホンダHQ)にデザインや専攻企画をする部門が立ち上げた企画であり、上記の通りの理由で商品名が決まりました。

―― モトコンパクトの収納サイズは幅94mm×高さ536mm×長さ742mmですが、このサイズに決まった経緯を教えて下さい。

 モトコンパクトのデザイナーやエンジニアいわく、様々な体形のアメリカ人に対応し、なおかつ畳める構造を維持する上で最小のサイズを模索した結果が現在のサイズとなっているそうです。

 もちろん、持ち運びや収納の観点も含まれますが、それらに関しては小さければ小さいほど良いので、安全性と機能性を維持した上で、コンセプトに忠実に設計された結果、3.7in W x 21.1in H x 29.2in L(幅94mm×高さ536mm×長さ742mm)のサイズに決まりました。

―― 地面を蹴ることによって発進するというスタート方法を採用したのはなぜですか。

 モトコンパクトには2つの走行モードがあり、「モード1」が助走を必要とするモードとなっており(モード2は助走不要)、安全機能のひとつとなっています。

 モトコンパクトは親指で操作する商品ですので、不意な飛び出しを防止する目的でモード1は地面を足で蹴って発進する方法にしています。

 きちんと座っており、モトコンパクトの扱いにも慣れて意図的な発進を求めるユーザーさんはモード2にして乗っていると思います。

■日本での発売はある? モトコンポの再来は期待出来るのか?

―― 日本でもジャパンモビリティショーに展示されるなどして大きな反響がありました。公式には「日本での販売はなし」とされています。ホンダが正規のルートで輸入し、日本でモトコンパクトを販売する可能性はないのでしょうか。

 今の段階で言えることは「可能性はゼロではない」ということです。

 2023年7月に日本で電動小型モビリティに関わる法改正が行われ、新たに「特定小型原付」というカテゴリーができました。

(※規定のサイズ内に収まり、緑色ランプなどの保安部品やナンバープレートを装着(自賠責保険含む)し最高時速20km以下であることを必須条件として免許不要、ヘルメット不要で車道を走ることが可能。時速6km以下なら「特例特定小型原付」として歩道走行も可能に)

モトコンパクトを日本で販売するとしたらこの基準に合わせた仕様として保安部品を装備するなどして販売することになると思われます。それほど難しいことではないと思っています。

※ ※ ※

米国ホンダ パーツ&アクセサリー マーケティング マネージャーの山田遼さん(Photo:Jihun Kim)米国ホンダ パーツ&アクセサリー マーケティング マネージャーの山田遼さん(Photo:Jihun Kim)

 さて、日本での販売が楽しみなところですが、実は並行輸入で日本での販売を試みているホンダ車を専門とするパーツ業者さんがいます。

 現在、どのような状況なのでしょうか。MITA Motorsportsのペレズさんに聞いてみました。

「当社MITA Motorsportsはホンダの古いモデルの部品も製造しており海外へも輸出しています。

 モトコンパクトに関しては、まずは日本への輸入を目指しています。その後、日本の保安基準に適合するよう必要な部品の追加を開始する予定です。

 何よりも重要なのは、モトコンパクトの出荷と受け取りに集中することだと考えています。

 公道合法化キットはその後になりますね。現在、フロリダで1台の確保を試みています。

 ホンダのディーラーと連絡を取りながら進めています。バッテリーの件もあり最大の困難は輸入方法ですが、解決策が見つかるかもしれません。ただし、この方法をしっかりとテストしない限り、何も確約できません。

 価格については現在の日米の為替レートの変動があり、販売価格を明確にすることが難しい状況です。

 アメリカの消費者に販売されている$1000USDよりも、間違いなく高くなる見込みです。

 輸入手数料や輸送費も考慮する必要があります。スケジュールとしては、2024年1月に最初のユニットをアメリカから出荷する予定です」

※ ※ ※

 とにかく最初の1台を日本に輸入したいと語るペレズさん。日本のナンバーをつけて公道を走る日が楽しみです。

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