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寝られる“メルセデス・ベンツ”!? 新型「高級ミニバン」公開!「純正車中泊」仕様に注目の新型「Tクラス」欧州で約512万円から

くるまのニュース / 2023年12月16日 17時10分

2023年12月6日、メルセデス・ベンツは「Tクラス」および「シタンツアラー」に、ロングホイールベースの3列・7人乗り仕様を欧州で新設定しました。また同モデル向けの車中泊用キットも新たに用意されました。

■ホイールベースを380mm以上延長した3列シート仕様が新登場

 メルセデス・ベンツは2023年12月6日、スライドドア付き小型ハイトワゴン「Tクラス」および「シタンツアラー」に、ロングホイールベースの3列・7人乗り仕様を欧州で新設定しました。

 メルセデス・ベンツ シタンシリーズは、ダイムラーとルノーの業務提携により2012年に誕生した小型商用バンで、現行モデルは2021年8月に登場した2代目モデルです。

 上級仕様の貨客両用モデルがシタンツアラーと呼ばれます。

 2021年4月にフルモデルチェンジしたルノーの小型ワゴン・バン「カングー」3代目モデルがベースです。

 またTクラスは、2022年4月に世界初公開された乗用ハイトワゴンで、シタン同様に基本設計はカングーのワゴンモデルをもとに誕生しています。

 搭載エンジンは、出力の異なる1.5リッター 直列4気筒ディーゼルターボ2機種と、同様に出力が異なる1.3リッター 直列4気筒ガソリンターボ2機種が設定され、全車が前輪駆動(FF)。トランスミッションは、6速MTもしくは7速DCTが選択可能です。

 さらにEVモデル「EQT」も設定されます。

 ボディサイズは全長4498mm×全幅1859mm×1811mm(Tクラス・2列シート仕様)。広いキャビンスペースを持ち、後席をたためば最大2390リットルの荷室を確保します。

 そして今回新設定されたのは、Tクラス/シタン各モデルのロングホイールベース版です。

 ボディサイズは全長4922mm×全幅1817mm×1859mm、ホイールベース3100mm(Tクラス・3列シート仕様)で、全長を約420mm、ホイールベースを約380mm延長し、室内空間を拡大させました。

 後席(2列目シート)を3つの独立シートに変更したほか、3列目シートを追加。2列目、3列目ともに個別にスライドしたり取り外すことが可能です。

 後席左右のスライドドア幅も830mmに拡大し、3列目シートへの乗降性を高めています。

 また荷室についても、これまでのモデルに対し最大で1270リットル拡大の3660リットルを確保します。

 新型Tクラス ロングホイールベース版では、タッチスクリーンとスマートフォンとの連携を強化したMBUXマルチメディアシステムを標準装備するほか、タッチコントロール機能付きステアリングホイーやキーレスゴー機能など、装備も充実しています。

 さらに先進運転支援機能や、7つのエアバッグなどで高い安全性能を備えています。

 新型シタンツアラー ロングホイールベース版の欧州における販売価格は、3万3141.502ユーロ(約522万円)から、新型Tクラス ロングホイールベース版の価格は、3万2547.69ユーロ(512万円)からです。

※ ※ ※

 また今回の新モデル追加にあわせ「Marco Polo(マルコポーロ) キャンピングカー モジュール」のロングホイールベース版仕様が新設定されました。

 荷室部にダブルベッドスペースを備えるキットで、シンクとガスコンロのセットや、クーラーボックス、窓用収納袋、キャンプチェア付きテーブルセットなどがオプションで用意されています。

 車中泊に最適なマルコポーロ キャンピングカー モジュールの価格は、3059ユーロ(約48万円)からです。

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