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公道で“2人乗り”可能な「超スゴイ自転車」ついに日本全国で「解禁」! 魅力たっぷりの斬新「タンデム自転車」とは

くるまのニュース / 2024年1月23日 20時10分

2023年、2人乗りが可能な「タンデム自転車」の公道走行が日本全国で解禁されました。このタンデム自転車は一般的な自転車と比較して、一体どのような特徴があるのでしょうか。

■「2人乗り」ならではの楽しさが味わえる!?

 東京都内での「公道でのタンデム自転車の乗車」が、2023年7月から解禁されました。
 
 日本では一般的に、公道での自転車の「2人乗り行為」は“幼児を専用座席に乗せる場合”を除いて禁止されていますが、大人でも公道での2人乗車が可能になる「タンデム自転車」とは一体どのような自転車なのでしょうか。

 タンデム自転車とは、複数のサドルとペダルを装備している自転車のこと。

 前後に並んだサドルに2人で乗ることができ、2人でペダルを漕いで進みますが、ハンドル操作は前側に座った人が担います。

 見慣れない長い車体のため“イロモノ”と思われそうなこのタンデム自転車ですが、その歴史も意外に長く、なんと19世紀末にはデンマークで誕生していたといわれ、1908年にはロンドン五輪の正式種目にも採用されていました。

 その後、オリンピックでは1972年を最後に廃止されてしまった一方、パラリンピックでは1996年のアトランタ大会から競技に採用。

 前側に健常者が乗ってハンドル操作を行い、後ろ側に視覚障がい者の競技者が乗る形で、今でもパラリンピックでは人気の花形競技です。

 このようにタンデム自転車は、ひとりで自転車に乗ることが難しい視覚障がい者の移動やサポートにも役立つものですが、日本では「自転車の2人乗り」は禁じられていることから、タンデム自転車の公道での利用は長きにわたり原則禁止とされていました。

■公道走行「禁止」から、ついに「解禁」に

 公道での走行が禁止され不遇の扱いをされてきたタンデム自転車でしたが、福祉団体や障がい者の支援団体が努力し続けた結果、1978年に長野県で初めて解禁となり、以降、これを皮切りに公道走行を解禁する自治体が増加していきます。

 そして2023年7月には、最後に残っていた東京都でもタンデム自転車の利用が認められたことで、全国で完全に解禁されました。

一般的な自転車とは乗り味が異なるので、慣れるまでは慎重な運転を。一般的な自転車とは乗り味が異なるので、慣れるまでは慎重な運転を。

 先述したように、視覚障がい者の方のサポートとして活躍するタンデム自転車ですが、もちろん一般の人が乗ることも可能です。

 車両価格はだいたい10万円から20万円が相場となっており、変速機を装着したモデルでも10万円を切る価格で販売されていることがあります。

 また折り畳み可能なモデルも存在することから、こちらは自転車を置くスペースが小さい人にオススメです。

 そんなタンデム自転車には、「2人乗り」ならではの特徴があり、まずは乗り心地や操作性が通常の自転車とやや異なります。

 基本的に前後2人でこぐため一般的な自転車よりもスピードが出るうえ、“2人で協力して走る”という他では味わえない一体感から、かつてない「爽快な走行」を楽しめます。

 一方で、構造上必然的に前後に長いフォルムになることから、一般的な自転車と比べると小回りが利きにくいという特性もあります。

 遊園地やサイクルセンターなどで乗った経験がある人なら分かるかもしれませんが、一般的な自転車とは乗り味がかなり異なるので、慣れるまでは慎重に運転した方が良いでしょう。

 ちなみに、2人乗りができるタンデム自転車だからといって「2人乗りでないといけない」というルールはありませんので、実は「1人で乗ること」も可能です。

 もちろん、大きな車体や重めの重量のため、1人だけでこぐのには余分に体力が必要ですが…。

※ ※ ※

 このように全国で解禁となったタンデム自転車には、通常の1人乗りの自転車とは大きく異なる魅力が多く存在します。

 タンデム自転車が借りられるレンタサイクルもありますので、興味のある人はぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

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