スバル「フォレスター」安心感がハンパない! 極寒の北国でも頼れる存在!? “コスパ最強SUV”のスゴさとは?
くるまのニュース / 2024年1月1日 17時10分
スバル「フォレスター」で冬の北海道をロングドライブしました。過酷な環境だからわかった、フォレスターのスゴさとはどのようなことなのでしょうか。
■過酷な冬の北海道で「フォレスター」がスゴかった!
「宗谷岬」といえば、北海道のてっぺん(もっとも北にある岬)であり日本最北端。2023年12月某日、そんな最果ての地までスバル「フォレスター」で出かけてきました。
宗谷岬は、夏に訪れるには涼しくて過ごしやすいから最適な場所です。しかし……先日訪れたときの季節は真冬。北海道の中でも“北の北”だけに、冬は極寒で風の強い日も多く、厳しい環境の場所なのです。
実際、訪れた日は風が強く、顔に当たる雪がチクチク痛かった……。
日本最北の街である稚内までは西海岸を走る「オロロンライン」という道を走ったのですが、ここがまた過酷。
なぜ過酷かといえば、広がる日本海の絶景が楽しめる夏場と違い、筆者(工藤貴宏)が訪れた日は冬の大荒れだったから。
雪と強い風がとにかく攻撃的で雪は真横へ吹き付ける状態だったのです。あまりの吹雪に、雪の女王が訪れるのかと思ったほどでした。
路面状況も単に滑りやすいだけでなく刻々と滑りやすさが変わるうえに、吹雪のせいで視界もままならない、なんともドライバー泣かせの状況。途中まで行って引き返したくなったほどです。
でも、そんな過酷な状況だからこそわかったこともありました。それが今回のドライブの最大の収穫と言っていいでしょう。
わかったこと、それはフォレスターの心強さでした。たとえば、スバルが培ってきたノウハウの詰まった4WDは、刻々と変わる滑りやすい路面環境のなか人が立てないほど強い横風の道を走っても、路面をしっかりと捉えて矢のようにまっすぐ進みます。
さすがに最小限のハンドル修正は必要ですが、それもほんのわずか。悪条件を感じさせないほどの走行安定性の高さは驚くばかりでした。
また、視界の良さも環境が悪い状況になればなるほど身に染みて実感。「スバルのクルマは死角が少ない」なんていいますが、前方も後方も、そして斜め後方も見える範囲が広い視界は、激しい吹雪という悪条件の中だからこそ実感しました。
視界といえば、フォレスターはベーシックグレードも含めた全車種にヘッドライト(LEDライトは以前のハロゲン灯と違って発熱しないので雪が溶けにくい!)に付着した雪や氷を除去するのにも役立つポップアップ式のヘッドランプウオッシャーを標準装備。
それだけでなく、ドアミラーに付着した雪や凍結、霜を融かしてくれるヒーテッドドアミラー、そしてフロントウインドウ下部を発熱させてウインドウとワイパーの凍結を融かすフロントワイパーデアイサーまで全車標準装備としているのです。
冬の視界確保のための装備がすべてのグレードでここまで充実しているクルマは、SUVの中でもそう多くはないし、このクラスではフォレスターだけ。極寒の地では、こういう装備が本当にありがたいですね。さすがだなあ、フォレスター。
ありがたいといえば、前席には全車標準、後席はベーシックグレードの「Touring」こそオプションだけど、他のグレードには標準搭載するのがシートヒーター。寒冷地では大きく快適性を高めるアイテムです。
そのうえステアリングヒーターも「Touring」にオプションで、それ以外は標準採用しているのです。
ここまでの充実度も、ライバルに対するアドバンテージといっていいでしょう。
■ライバルと比べてコスパの良さが際立つフォレスター
そんなフォレスターで滑りやすい路面の上に激しい吹雪で風が強く視界も悪いという極悪の環境の中でドライブして強く実感したのは、長い運転でも驚くほどに疲れなかったことです。
過酷な環境で運転しても「疲れない」と思うのは、運転に緊張がなかったことの証であり、走行性能から快適までクルマが高いレベルを保っているからに他ならないでしょう。
クルマが見守ってくれているというか、優しい愛で包まれているかのようなドライブでした。
スバル「フォレスター」で日本最北端の宗谷岬へ
そして、そんなフォレスターでドライブしていて、ふと思いました。フォレスターはとてもコストパフォーマンスに優れるのではないかと。
ベーシックグレードの「Touring」は消費税込み306万9000円。一見したところトヨタ「RAV4」のベーシックグレード「X」(293万8000円)やマツダ「CX-5」の「20Sスマートエディション」(290万9500円)より高いように見えます。
しかし、これらのSUVのなかで、降雪地域の必需品と言える4WDなのはフォレスターだけ。お買い得感が高いというイメージがあるRAV4「X」で4WDを選ぶと316万6900円、CX-5「20Sスマートエディション」は314万500円と、全車AWDとなっているフォレスターの価格より高くなってしまうのです。
フォレスターはベーシックグレードでも装備充実。本革巻きステアリングや前席シートヒーターはもちろん、全車速対応のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)も組み込まれているのはうれしいです。
ちなみに、2023年11月に、北米で次世代のフォレスター(6代目)が世界初公開されました。そのデビューも楽しみですが、どうやら価格が現行モデルよりアップするのは避けられない様子。
そもそも、新型が公開されたからといってすぐに発売されるわけではなく、日本デビューは1年以上先になるという噂で、それまでは現行型のフォレスターが販売されることになるでしょう。
もちろん期待しながら新型を待つもの悪くないのですが、まだ日本デビューまで時間があるなら、あえてコストパフォーマンスに優れる現行フォレスターを買うのもひとつの選択といえるのではないでしょうか。
極寒の北海道をフォレスターでドライブしながら、そんなことを思いました。
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