トヨタ「エスティマ」なぜ人気再燃!? 唯一無二の「タマゴ型ミニバン」が評判に! 世界的にも支持される「意外な理由」とは
くるまのニュース / 2024年1月30日 21時10分
海外旅行に行った際、日本から輸出されたであろう中古車が活躍するシーンを目にすることがあります。国や地域によって人気の車種は様々ですが、オーストラリアではトヨタのミニバン「エスティマ」が支持されているといいます。なぜでしょうか。
■オーストラリアで支持を集める意外なクルマとは
海外に行くと、意外にも街中を日本車が多く走っていることに驚かされます。これらのなかには現地で新車として販売されたクルマもありますが、日本で使われたあとに輸出されていったクルマも多いようです。
なかでも日本と同じ右ハンドルの国であるオーストラリアには、2020年に惜しまれつつ販売終了となったあのクルマが多く輸出されているといいます。
中古車の輸出事情にも詳しい、中古車買い取り専門店の担当者A氏に話を聞きました。
「日本で買い取り店に持ち込まれる中古車は、非常に状態の良いクルマが多いのが特徴です。
最初の車検を迎えるタイミングの3年目でなく、2度目の車検を迎える5年目のクルマであっても、走行距離が3~5万キロと少なく、外装も内装もキズが見当たらず、手入れをすれば新車のように見える個体が多くあります。
こうした良質な中古車はもちろん国内での需要も非常に高いのですが、同じように海外でも引き合いが多く、輸出される中古車も多いのです」
海外では、新車ディーラーで販売されている日本車(現地から見ると輸入車)は非常に高価で、日本で販売されている価格の1.5倍から2倍近くするクルマもあるほか、現地で発売されていない車種も多いといいます。
「新車よりも安く早く入手できるうえに、新車と変わらない状態で手に入れることができることから、非常に好まれるのです。
なかでも、日本と同じ左側通行・右ハンドルのマレーシアやシンガポール、香港、パキスタン、バングラデシュ、オーストラリアといった国々には、特に日本の中古車が数多く輸出されています」(前出の担当者)
現地で人気の車種については、それぞれの国で事情が異なってきますが、なかでもオーストラリアに多く輸出されているのが、トヨタの3代目「エスティマ」だといいます。
3代目エスティマは2006年に登場。箱型デザインが多いミニバンカテゴリーにおいて、エスティマ独自の丸みを帯びたスタイリングは唯一無二の存在といえ、根強い支持を集めました。
マイナーチェンジを繰り返しながら、2020年までおよそ14年にわたって販売されてきましたが、後継モデルが登場するまでの人気は維持できなかったようです。
3代目の初期モデルなどもうすっかり国内から姿を消したと思ったら、オーストラリアで余生を送っていることが判明。
壊れにくくて頑丈で、燃費が良くて価格も安く、しかもデザインが個性的な輸入車(オーストラリアから見ると日本車は輸入車です)であることから、現地で人気となっているそうです。
なおオーストラリアではほかにも、廉価な「カローラフィールダー」や「ヴィッツ」の各ハイブリッドモデルも多く輸出されているといいます。
■国内で不人気だからといってあきらめる必要はない!
買い取り店担当者のA氏は、買い取りで有利となる条件について次のように話します。
「エスティマのように海外で需要が高い車種は、当然ながら下取り価格も高くなる傾向があります。
現地で人気のボディカラーやサンルーフ、エアロパーツなどの人気オプション装備が備わっていれば、さらにプラス査定が期待できます」
国内では「白」や「黒」が人気ですが、海外ではこのようなカラフルなカラーにも支持が集まるといいます
このように中古車の買い取り相場は、国内だけではなく海外の需要の大小によっても変動することがわかります。
国内では不人気なモデルだからとあきらめる前に、新車ディーラーや中古車買い取り店の担当者など、事情に精通している人とコミュニケーションをとることで、お得な情報を聞き出せそうです。
買い取りに出す際には1社ではなく複数の業者に見積もりを取りながら、色々と話を聞くと良いでしょう。
※ ※ ※
A氏によると、海外へ輸出される国産中古車の中で、いま最も人気が高いのはトヨタの高級ミニバン「アルファード」だといいます。
2023年に新型へ切り替わったばかりですが、先代モデルの3年落ちや5年落ちの中古車でも高い下取りが期待できると話します。
またトヨタ「ランドクルーザー」や「ランドクルーザープラド」、スズキ「ジムニーシエラ」などの本格的な四輪駆動車、さらにミニバンのトヨタ「ノア/ヴォクシー」なども海外で大人気だとか。
新車を購入するタイミングで、このような海外人気が高いクルマを狙い、さらには人気オプションを付けておくことで「損をしにくいカーライフ」を送ることもできます。
いま乗っているクルマがどれほどの価値があるのか、改めて調べてみると面白いかもしれません。
【編集部注記】記載に誤りがあったため、2024年1月31日に本文を一部修正しました。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
街にあふれる「アルファード」 なぜ「先代」も“高い”? すでに“型落ち”でも「現行型」に迫る「高リセール」維持する理由とは
くるまのニュース / 2024年7月26日 10時10分
-
街に溢れるトヨタ「アルファード」みんなどうやって買ってるの!? 日本の平均年収458万円でも手が届く? 「たくさん走ってる」不思議! 手軽に購入できる「プラン」が存在?
くるまのニュース / 2024年7月16日 7時10分
-
トヨタ「ノア」よりも「めちゃ人気」!? 精悍顔が“超スゴイ”と話題に! 海外で支持される「ミドルクラスミニバン」とは
くるまのニュース / 2024年7月15日 20時10分
-
コミコミ100万円以下で買えるオススメ“基地ベースUカー”【MyCar秘密基地計画】
&GP / 2024年7月6日 20時0分
-
日本の中古車相場が「ロシア」の影響で下落!? 厳しい「輸出規制」のなかで「売れている」クルマも? 意外な“ロシア行き日本車”とは
くるまのニュース / 2024年7月6日 12時10分
ランキング
-
1ワークマン、500円で買える“冷感Tシャツ”が最強 桁違いの涼しさに衝撃走る…
Sirabee / 2024年8月2日 11時0分
-
2「汚れた東京湾を8キロ泳いだ」防衛大卒の女性が語る学生生活。学内の“恋愛事情”も
日刊SPA! / 2024年8月2日 8時52分
-
3“厳格な家で育った女性”が、顔に刺青を入れ「一度だけ後悔した」理由。「妖精に近づくため」身体改造も
日刊SPA! / 2024年8月2日 8時54分
-
4格安ジム「chocoZAP」の「汚い」「マシンの故障も放置」口コミは本当?改善されているのか運営に直撃
女子SPA! / 2024年8月1日 8時46分
-
5クルマから漏れる「謎の液体」に要注意! 夏はクルマの下に「水たまり」が出来ることも…! 危険を知らせる「アブナイ液体」の見分け方とは
くるまのニュース / 2024年8月2日 13時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)