サイズほぼ同じ!? マツダの「コンパクトSUV」何が違う? 「CX-30」「MX-30」がまったく異なるモデルといえるわけ
くるまのニュース / 2024年1月12日 16時10分
マツダはさまざまなSUVをラインナップしていますが、なかでも「CX-30」「MX-30」はデザインが似ており、サイズも同じくらいなので、どちらを選べば良いのか悩ましいところです。どのような違いがあるのでしょうか。
■「CX-30」と「MX-30」似てるけどまったく違う!?
昨今のマツダはさまざまなSUVをラインナップしていますが、なかでもコンパクトSUVの「CX-30」と「MX-30」という似たようなモデルを販売しています。
両車は、「魂動デザイン」を採用したデザインに加えてサイズもほとんど同じで。違いがわからないと感じている人も多いのではないでしょうか。
ところが、両車を比べてみるとそれぞれ異なる特徴を持つことがわかります。一体どのような違いがあるのでしょうか。
ミドルサイズSUVの「CX-5」よりも小さなクロスオーバーSUVとして2019年に誕生したのがCX-30です。
ボディサイズは全長4395mm×全幅1795mm×全高1540mm。「アクセラ」の進化モデルである「マツダ3」をベースに車高をアップさせて、樹脂製モールなどでワイルド感を強調するクラッディングを装着することで流麗なクロスオーバーSUVらしいデザインとしました。
そんなCX-30最大の特徴は、美しいデザインにあります。マツダ3譲りの流麗なボディラインや低く構えたフロントフェイスなど、クーペ感覚も味わえるSUVといえます。
2023年10月下旬の一部改良で、6速MT車と「SKYACTIV X(純ガソリンエンジン)」搭載モデルは廃止されましたが、スタイリッシュなSUVとして注目されています。
マツダのSUVのほとんどは「CXシリーズ」として展開されています。
これは、クロスオーバーの「C」と未来を象徴する記号としての「X」を掛け合わせたものですが、そんななかCXではなく「MX」を名乗るSUVがあります。それがMX-30です。
MX-30はさまざまなパワートレインが搭載されることを前提に企画されたモデルで、2020年10月のマイルドハイブリッドを皮切りに、2021年1月にはBEV(電気自動車)が設定されました。
そして2023年9月に、ロータリーエンジンを発電機として使用するPHEV(プラグインハイブリッド)として「MX-30 ロータリーEV」を追加。
11年ぶりにロータリーエンジン搭載車が復活するなど、革新的なモデルとして位置づけられています。
MX-30のボディサイズは全長4395mm×全幅1795mm×全高1595mm。全高と全幅はCX-30と同一で、全高は50mm高く設定されました。
さらに、ほかのマツダSUVとは異なる点として、2012年まで販売されていたスポーツモデル「RX-8」以来の観音開き構造となる「フリースタイルドア」を採用。
リアドアハンドルが不要となるデザイン上のメリットを生かし、2ドアクーペのような伸びやかなデザインを実現しました。
同じ魂動デザインですが、スポーティさが魅力のCX-30に対し、MX-30は親しみやすいフロントフェイスを採用。そのうえ近未来感も感じられるクーペSUVとなっています。
CX-30は舗装されたワインディングなどの走行も楽しめるスポーティなキャラクター、MX-30は次世代SUVとして先進感あふれるキャラクターといった違いが存在するといえそうです。
※ ※ ※
さらに、コンパクトなSUVとして、マツダは「CX-3」もラインナップしています。
2000年代のマツダの大ヒットモデル「デミオ(現在のマツダ2)」をベースに、2015年に誕生。
マツダのSUVではもっともサイズが小さく、全長4275mm×全幅1765mm×全高1550mmというコンパクトなモデルです。
小型ハッチバックがベースとあって、CX-3は後部座席の狭さなども指摘されますが、決してネガティブだけでないのがポイント。
SUVでありながら、機械式駐車場にも入庫可能な全高(1550mm)ですし、コンパクトなサイズなので取り回しの良さがメリットといえるでしょう。
登場から10年が経過することから基本設計の古さは否めませんが、時代を感じさせない魂動デザインのSUVを200万円代前半から狙えるというお手頃な価格も魅力のひとつ。
プレミアムコンパクトとしても使えるエントリーSUVとして、まだまだ需要がありそうです。
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